


日本画コースでは、学部4年間または他大学で培った日本画の基礎を踏まえた上で、より一層自己確認を繰り返しながら研究を積み重ねていきます。カリキュラムは年間400号の課題を設定していますが、各自自由に計画を立てて実習を進めていきます。日本画研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲは、実験研究の期間として新しい表現への意欲を高め、創作活動の意味を体得します。修了制作は2年間の集大成であり、修了制作展として広く学内外へ向けて発表します。大学院では将来の創作活動への方向性を見据えながら、作家として自己確立をしていくことを目標とします。
[コース別必修科目] 日本画研究Ⅰ/日本画研究Ⅱ/日本画研究Ⅲ

油絵コースにおける研究課題は、大学の4年間で習得したものを専門的に深く探求することにあります。したがって各人が自由に自分の作品を創り、指導を受けたり、他の作品を見たりする中で、作品のレヴェルを上げていくことになります。また、担当の教員とともに、作品の問題点や方向をより専門的・具体的に考えていくことができることも大学院の大きな特徴といえます。作品の傾向は具象的作品から抽象的作品までさまざまですが、近年は現代美術を志向する学生も増加し、アトリエは意欲的な作品にあふれています。いずれにしても、大学院は徹底して作品と個人が求められるところです。作品を介して初めて会話が成り立ち、批評が成り立つ世界です。その意味で、画家や美術家になるための重要なステップであり、学生はひたすら作品と格闘し、芸術を考え、世界を考えることで、そのステップを一歩一歩進んでいきます。
[コース別必修科目] 絵画研究Ⅰ/絵画研究Ⅱ/絵画研究Ⅲ

日本の「版画」は、海外での国際展においてその地位を確保し、日本の現代美術の先駆的な役割を果たしてきました。 版画コースは、伝統的な技法から写真やコンピュータグラフィックスを取り入れた「版画」という表現媒体を介して、学生それぞれの思考から生じるテーマを大切にしつつ、創造的な世界を押し拡げていこうとします。また「版」を手段とした個の表現を確立し、現代美術を意識した絵画的領域が出現しています。凸・凹・平・孔の4版種の工房には、大型版画に対応する設備があり、版種の持つ原理原則を基に、版表現に可能性を求めて制作研究を行っています。その現場から次世代を担う表現者、研究者を育成することを目標としています。
[コース別必修科目] 版画研究Ⅰ/版画研究Ⅱ/版画研究Ⅲ

彫刻コースは、将来彫刻家、美術家をめざす者として専門性を深め、そのための情報を受信し、対社会的に自己の表現を発信していく場として開かれた2年間です。当研究室は、大学院を学部4年間のたんなる延長としてではなく、研究室とともに変転する価値観の中で美術のありかたを考察し、ときには学部生をリードする立場をとりながら、自己の専門性を確立する過程として位置づけています。
[コース別必修科目] 彫刻研究Ⅰ/彫刻研究Ⅱ/彫刻研究Ⅲ

美術史、美学、芸術学、造形学などの分野の学術的研究を目的とする学生を対象として設置されたコースです。したがって授業は、美術史、美学、芸術学、造形学などの分野を中心とした研究における自主性と主体性を助成することを目的とし、専門性と造形学全般に関する理解と認識を高めるべく、講義、演習、語学中心に行われ、美術・デザインに関する実技科目は課されません。修了時には必要単位修得と併せて、自らの研究成果をまとめた研究論文によってのみ、修士号の審査と授与が行われます。本コースの講義は、大学在籍中に美術史、造形学などの単位を修得、もしくはこれに類する理解を持った学生を前提として開設されていますので、他大学の文学部その他の学部卒業の受験生はこの点に十分留意する必要があります。
[コース別必修科目]造形学演習Ⅰ/造形学演習Ⅱ/東洋美術史研究
[コース別選択科目]東洋美術史演習/西洋美術史研究/デザイン史研究西洋古代美術研究/日本美術工芸史演習/近現代美術史演習/現代建築論

私たちは、人間と社会のありよう、背景を前提に、時代の変化を見据え、より有効な芸術・文化活動、環境について考えていかなければなりません。芸術文化政策は、今日の重要な政策課題として認識されるようになり、人的、経済的、文化的な資源をいかに有効に結びつけ、新しい可能性を作り出していくかが問われています。本コースは、アートとデザインを「政策」「文化」という総合的な視点から捉えなおし、多様な概念、情報を体系化していくことを目指しています。具体的には、社会と文化を結ぶ領域でのさまざまな活動と政策のあり方を学び、美術館、文化施設、企業メセナなど、新たな文化活動の展開を研究します。授業では、美術史、デザイン史、現代芸術論、芸術社会学などをもとに、比較文化と比較文明学方法を取り入れた幅広いマネージメントの理解と認識を高めます。現場経験のある方々からのレクチャーも含めて、国際的あるいは地域的な調査研究を重視し、新たな価値観を形成し発信していくことができる文化と芸術を支える仕組みを考えていくことを目標とします。
[コース別必修科目] 芸術文化政策特論Ⅰ/芸術文化政策演習Ⅰ/芸術文化政策特論Ⅱ/芸術文化政策演習Ⅱ