浅井裕太Asai Yuta

作品写真:ハテの寓意、像として。
作品写真:ハテの寓意、像として。
作品写真:ハテの寓意、像として。
作品写真:ハテの寓意、像として。

ハテの寓意、像として。HATE_allegory, As the image.

インスタレーション、プログラミング|アルミ、鉄、スチレン、サーボInstallation art, programming |Aluminum, iron, styrene board, servoH2000 × W1000 × D1000mm

形無いモノの形によるインスタレーション。
寓意は入れ子状に、形状、音、思想を内包する。

浅井裕太

今まで追いかけてきた表現方法と行き着いた形は、ここでひとつの姿を現した。自身から発せられる絶叫ともいえる音波に反応し続ける変容体となって、見る者にサプライズというコミュニケーションを手渡し存在しようと試みる作者自身を映し出している。暗闇から露わにされた秩序と煩雑を併せ持った内部と不確かな構造から発せられる動作の震える音源も個性的なキャラクターとして現れている。

空間演出デザイン学科教授 五十嵐久枝

岩瀬結香里Iwase Yukari

作品写真:日本橋船着場ーTUNAGU
作品写真:日本橋船着場ーTUNAGU
作品写真:日本橋船着場ーTUNAGU
作品写真:日本橋船着場ーTUNAGU
作品写真:日本橋船着場ーTUNAGU

日本橋船着場ーTUNAGU

模型|スチレンボード、木材、スタイロフォーム、他Model|Styrene board, wood, styrofoam, otherH2000 × W1800 × D1800mm

1964年の東京オリンピック開催にあわせて首都高速道路が作られたことで「日本橋」の上空は覆われてしまいました。しかし現在では2020年に開催されるオリンピックに向けてかつての日本橋を取り戻すべく、高速道路を撤去する活動もあります。そこで私は日本橋の下にある船着場を街の魅力を伝える場として、新たにデザイン・設計しました。この場所が日本橋の入り口として活用され、多くの人に日本橋をもっと好きになってもらえますように。

岩瀬結香里

陸路と水路がゆるやかに縦方向 - 横方向と交差する。日本橋のコンテクストを丁寧に練り込みながら、サービス/物販/飲食/パブリックなどの役割を持つ各ユニットは極めてシンプルでありながら、ランドスケープの形状の複雑さを逆手にとり、ユニークな絡み合いをみせる。

“日本橋船着場ーTUNAGU”と題された本作品の本質的な意味は、単独開発の意味にとどまらない。他のエリアと連動しそれぞれのローカルカルチャーが、互いにその価値を交換し合うだろうインフラ提案としての役割を持つ。

空間演出デザイン学科教授 片山正通

奥村幸之介Okumura Kounosuke

作品写真:弥次郎兵衛

弥次郎兵衛Yajirobe

木材、鉄Wood, ironH6000 × W10000 × D2600mm

高さ6mの弥次郎兵衛。
トラスを用いた弥次郎兵衛は構造上の剛性を確保しながら機能美を放つ。
長さ10mの巨大なへの字が静と動を軽やかに往復する。
点で立つ巨大なへの字がゆらゆらと空間に浮遊する。

奥村幸之介

今の自分を知る最大限のかたち。
デザインするよりも、自らの手で何かを創り出す面白さに惹きつけられていた奥村くん。作るためにデザインし、よりキレイにつくるために図面を描く必要性も自ら学んだ。やりたいことが見つかると、やるべきことが見えてくる。10号館前芝生の空間と対峙し、自分ひとりで出来る精一杯を曝け出した大きな弥次郎兵衛。風に吹かれてゆっくりと自分のペースで動き続ける。

空間演出デザイン学科教授 五十嵐久枝

加川温子・鳥海葉菜Kagawa Atsuko, Toriumi Hana

作品写真:レ コード
作品写真:レ コード
作品写真:レ コード
作品写真:レ コード
作品写真:レ コード

レ コードre kodo

インスタレーション、映像|木材、モーター、ビニール、プロジェクターInstallation art, video|Wood, motor, vinyl, projectorH4000 × W4800 × D9600mm

わたしたちの制作は、二人の“対話”からはじまった。
ことばを交わしていく中で、「いまこの時、互いの時間を本当の意味で共有できているのだろうか」という疑問が生まれた。
人間は足並みをそろえ、同じ時間を歩んでいるようにみえる。しかし、わたしたちの過ごす時間はその時の呼吸、鼓動、光や温度といったもので、アインシュタインの相対性理論のように自由に伸び縮みするのではないだろうか。
人間は他者と時間や感情を共有しようと何度も試みる。それはエゴであり、意味は持たないかもしれない。だが、それを理解しながら、自己と他者という関係やつながりを繰り返し確認しあう、人間のいじらしい行為は“祈り”にもにたものである。この作品は、永続性のない他者との時間を留めておきたいというわたしたちの切なる抵抗の意思表示であると同時に、その運命を静かに受容していくための実験的装置である。

加川温子・鳥海葉菜

清楚にして恐(こわ)い造型である。
美しいがどこか醜いものを隠している。
その計算された精神が垣間見えて嫌ラシイ。
でも不思議と、自分に同調する。同種の私を引きつける。

空間演出デザイン学科教授 堀尾幸男

 

最初に零れ落ちる砂。
淡々と繰返される微かな所作に、わずかばかりの抵抗として、2本の細い棒がゆっくり動きながら、砂で出来たキャンパスに傷痕を残してゆく。

この古ぼけた装置は、産業革命のメタファーの如く私達人類が近代化の中で「何を獲得し?何を失ったのか?」と問いかけているようだ…

最後に零れ落ちる砂。
その答えはそれぞれの解釈に委ねられ、メタフィクションとしての機能を獲得しているように思えた。

空間演出デザイン学科教授 片山正通

白川嘉教Shirakawa Yoshinori

作品写真:囲
作品写真:囲
作品写真:囲

kakoi

木材WoodH7000 × W8000 × D7500mm

部屋を構成するための壁、床、天井から解放された空間づくりを目指した。
900mm立方の箱を積み上げ、組むことによって垂木という素材の強さではなく構造で全体を支えている。
作品には登りながら入る事ができ、中心に抜けた空間があるので登った人はその場所にとどまり、浮遊感を楽しむことが出来る。

白川嘉教

白いタイルとコンクリートの空虚な空間に、巨大な躯体が現れた。圧倒的なボリュームのあるこの躯体の中に侵入すると、部分的に骨格を抜いた余白の空間が現れ心地良い。この余白空間を含め躯体内部がラビリンスとなり、独自の感覚を得る。そして、この吹き抜け空間で、3、4階の人たちと空との絶妙な関係もつくった。この作品が単なる彫刻ではなく、躯体の内外に繊細な人の居場所を構成し、この場に対して「環境」を形成したのはあきらかである。

空間演出デザイン学科教授 小泉誠

鈴木皓子Suzuki Akiko

作品写真:Food Education Project
作品写真:Food Education Project
作品写真:Food Education Project
作品写真:Food Education Project
作品写真:Food Education Project

Food Education Project

模型|スチレンボード、木材、他Model|Styrene board, wood, otherH1500 × W1800 × D900mm

青山のcicadaというレストランをリノベーションして、食育をテーマに新しい地産地消のシステムを練り込んだレストラン「A/S/kitchen」をデザインしました。自分の身体を作っているものを楽しんで選んで食べる、そんなライフスタイルを提案したいです。

鈴木皓子

云うならば、自らに課した“未来のセルフポートレート”という宿題である。

鈴木の所属が決定した企業“WELCOME”へのプレゼンテーションであり、将来性のある提案にリアリティーが求められた。
食文化へのリサーチから始まり、“食す”ことから、“作る/学ぶ”といった食への理解を深めてゆく消費者参加型の施設づくりである。伸びやかに広がる建築のボリュームにコートヤードが気持ちよく絡み、コンテンツのダイヤグラムはそれぞれの役割を刺激し呼応する。模型を使ったプレゼンテーションは、想像の世界をリアルな疑似体験の世界へ我々を導き説得力のある提案となった。

空間演出デザイン学科教授 片山正通

松尾野の花Matsuo Nonoka

作品写真:izmo
作品写真:izmo
作品写真:izmo
作品写真:izmo

izmo

ファッションショー|ウール、ポリエステル、合皮、アクリル、木Fashion show|Wool, polyester, synthetic leather, acrylic fiber, woodレディースサイズ ×19点

神話の宿る出雲の国
白拍子阿国が舞う少女のややこ踊り
ややこ踊りはかぶき踊りへ
そして歌舞伎へと変容してゆく
伝説のややこ達が身に付けたという寸足らずの装束に日本の古典文様をあしらってみたら
ややこ達は勝手気ままに時空の階段を遊び始めた

松尾野の花

この衣服群は、日本の古典的要素と現代的要素を巧みにミックスさせたハイブリッドファッションである。テーマの源にある出雲の阿国、歌舞伎、花魁等のややもすると類型的になりがちな和の要素を現代の最も普遍的なミニワンピースという形に統一させ、さらにフェルト、エナメル、サテン等ポップな色合いの現代的素材をあえて使用し、ミニマルな幾何学的和柄をアレンジしたプリントや切り抜き、パッチワーク等のテクニック、和洋折衷スタイリング等、この作品は現代の衣服作りに不可欠な様々な要素を匠に接合し新たな世界観を出した、まさに“超現代衣服群”と言える。

空間演出デザイン学科教授 天野勝