はじめに佐野寛林利昭佐藤康三原研哉深澤直人中島信也近藤康夫佐藤卓中西元男
略歴:
1958年 岡山県に生まれる
1983年 武蔵野美術大学大学院デザイン専攻修了、日本デザインセンター入社
1998年 長野冬季オリンピック大会公式プログラム、開・閉会プログラムを手がける
2005年 名古屋国際博覧会デザイン専門委員 現在、日本デザインセンター代表、武蔵野美術大学教授

主な受賞: 竹尾『ペーパーワールド』ADC賞「リ・デザイン展」2000年世界インダストリアルデザインビエンナーレ(インダストリアル・グラフィック両部門)大賞、2000年度毎日デザイン賞、ADC賞グランプリ
講談社出版文化賞ブックデザイン賞、原弘賞、亀倉雄策賞、日本文化デザイン賞
学生からの質問

Q:気持ち悪い、もHAPTICなのでしょうか。
原 :そういう感覚も、ひとつの発端と言えるかもしれない。いかに人の気持ちの振り幅を作るかがコミュニケーションを生む。それはインパクトがあるというのとは違う。たとえば食べ物に毛が一本入っているだけで、食べたくなくなってしまうことがある。微細なものだが強いメッセージをもっている。
 では、人の感覚をどうしたら振れさせられるのか。こじ開けたりだとか、インパクトで押すのではない。微細でデリケートで密やかだが忘れられないコミュニケーションに注目している。今までのデザインは整数にたとえれば、14の次は15というように進んでいくものだった。しかし私は15を目指すのではなく、小数のような数字と数字の間にある無限の数を見つけ、そこから多くの情報を取り出したい。

Q:素材とコストの関係についてどのように考えていますか。
原:適正なコストを考える時代。ある程度の制約があるところでより良い効果を生み出せる。時間はかかるが妥協せず、最適な答はあきらめないで続けないとつかめない。

Q:言葉とHAPTICは今後どのようにリンクしていくのでしょうか。
原:言葉とは、概念構築のツールだけではなく、言葉の網が世界をすくいとっている。そういう意味での言葉に興味を持っている。感覚の背景には、言葉があると思っている。発見した微細な感覚を伝える時には、それを表現するボキャブラリーが豊かである方が良い。
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