2017年度採択一覧

Kalikasan Sorsogon - craft design development in Philippines

交流機関 ビコール大学(フィリピン)
実施研究室(代表者) 工芸工業デザイン学科(伊藤真一教授)
渡航先 フィリピン
実施期間 2017年8月23日~8月31日、2018年2月18日~2月23日
内容 昨年度は KALIKASAN SORSOGONというブランドを立ち上げ、20点の製品デザインを開発した。2017年4月にマニラフェームというインテリアプロダクトの展示会に出展し、Best Booth Presentation賞を頂くなど大きな関心を集めるに至った。大学の教育活動と国際協力活動を並行して行うこの試みの一つの成果が出たが、生産者側の生活向上に至るには1年では短すぎ、もう少し継続的な活動が必要であることが認識された。今年はより生産者の生産体制にあったプロダクト(かご、照明器具、バック、テーブルウェア等)開発を主な目的とする。まず前期中から製品デザインを学生と進め、8月末に渡航し、現地の生産者の現場に滞在しながら製品づくりをビコール大学の学生と共同で進め、ワークショップも行う。帰国後はデザインの詰めをSNS経由で行い、展示ブースデザインを本学の学生で行う。最終的なデザインの確認、およびブースデザインのプレゼンテーション、マニラフェーム2018の出展準備を2月後半に行った。

パリ国立高等美術学校×武蔵野美術大学 協定校プロジェクト

交流機関 パリ国立高等美術学校
実施研究室(代表者) 油絵学科(樺山祐和教授)
渡航先 フランス
実施期間 2017年10月22日~11月3日
内容 当プロジェクトは将来Art & CommunicationⅢの科目となることを前提としている。今年8月から9月にかけ、パリ国立高等学校フィリップ・ベヌカン教授とその学生及び人類博物館(パリ)の学芸員が中国の敦煌にて仏教壁画の視察を行う予定である。その報告とワークショップの場への油絵学科教員及び本学学生の参加の打診があり当プロジェクトの立案に至った。今回パリ国立高等学校ではフレスコ技法の専門家であるフィリップ・ベヌカン教授の他、人類博物館学芸員のクリストフ・コメンテール氏ら人類史専門家によるレクチャーやワークショップが行われ、それらに関連した人類博物館、建築遺産博物館、その他文化財や施設の訪問をした。

フィンランドデザインと日本の形

交流機関 アールト大学
実施研究室(代表者) 工芸工業デザイン学科(十時啓悦教授)
渡航先 フィンランド
実施期間 2017年10月29日~11月5日
内容 フィンランドと日本は森林国で木材の有効利用では共通の価値観、可能性を有する。フィンランドは自然(天然)資源、特に森林から触発されたモノづくりを通して、環境への貢献や産業の活性化、具現化が経済をも牽引して来た。フィンランドでは白樺を構造材として大量利用を成功させている。日本では杉、ヒノキを本来大量に消費すべきところ殆どなし得ていない。日本伝統の格子(組手)組子細工を通して森林環境保全意識を高めるためのプロジェクトである。

第12回中英韓日4か国学生交流展2017 in MAU

交流機関 上海視覚芸術学院、レディング大学、ソウル芸術大学
実施研究室(代表者) 映像学科(板屋緑教授)
実施期間 2017年11月6日~11月18日
内容 本学協定締結校である中国上海視覚芸術学院、英国レティング大学に韓国ソウル芸術大学を加えて武蔵野美術大学が参加する中英韓日4ケ国学生交流展。グラフィックデザイン領域(上海視覚芸術学院)、映像領域(レティング大学と本学)、インテリアデザイン領域(ソウル芸術大学)の異分野交流を特長とし、それぞれの分野の学生が「庭-伝統技術の現代化」という共通のプロジェクトテーマに挑んでいる。本件は、本学空間演出デザイン学科(森名誉教授、椎名名誉教授)が続けてきた日中韓交流展を、両名誉教授の要請により映像学科が引き継ぐこととなり、2013年中国上海展より本学科が参加している。2015年より英国レティング大学が参加し4カ国の学生交流展となった。今年度初めて日本開催となり、本学9号館地下展示室で開催された。上海視覚芸術学院学生20名教員3名、レティング大学学生6名教員2名、ソウル芸術大学学生12名教員4名、本学映像学科学生11名が参加。オープニングにはバンドン工科大学の教員も視察に来日された。

Design with Bamboo and Rattan

交流機関 バンドン工科大学
実施研究室(代表者) 基礎デザイン学科(板東孝明教授)
渡航先 インドネシア
実施期間 2018年2月27日~3月11日
内容 本プロジェクトは2015年度から引き続き竹およびラタンを素材とした包括的に非木材植物素材を利用したデザインの可能性を探ることを目的としている。本学、バンドン工科大学双方の学生が竹およびラタンを利用したデザインについて研究し、その成果を展示する。同時に双方の学生から参加者を募り、ワークショップを行う。

バンドン工科大学×武蔵野美術大学 協定校プロジェクト

交流機関 バンドン工科大学
実施研究室(代表者) 油絵学科研究室(袴田京太朗教授)
渡航先 インドネシア
実施期間 2018年3月4日~3月14日
内容 当プロジェクトは将来Art & CommunicationⅢの科目となることを前提としている。本学の協定校でもあるバンドン工科大学で、学生間の交流をベースに制作を行い、世界遺産の遺跡と若いアーティストたちの活動の拠点が共存する古都ジョグジャカルタへの訪問も行なう。
私たち制作者の核である「好奇心」を自らの手で育て、更新していくように、この貴重な体験を生かして欲しいと願っての企画である。

台湾国家教育研究院鑑賞プロジェクト 旅するムサビin台湾

交流機関 台湾国家教育研究院
実施研究室(代表者) 教職課程研究室(三澤一実教授)
渡航先 台湾
実施期間 2018年3月10日~3月15日
内容 台湾国家教育研究院との交流を通し、台湾で行われている美感教育の取り組みを学び日本の教育との比較検討を行う。また。旅するムサビを通して台湾の美大生学生たちとも活動の交流を図る。また、台湾の中学校、高等学校において、学生が持参する作品で対話による鑑賞の授業を行う。通訳を介して行うプログラムであるが、言葉を超えて通じ合える造形の力を感じ取れる様な活動を展開する。

Global Design Initiative Workshop:GDI 2018

交流機関 ケルン・インターナショナル・スクール・オブ・デザイン、実践大学、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校、ラサール・カレッジ・オブ・アート
実施研究室(代表者) デザイン情報学科研究室(長澤忠徳教授)
渡航先 台湾
実施期間 2018年3月17日~3月25日
内容 このプロジェクトは、本学を含む五つの協定大学からそれぞれ選抜された学生が、台湾・台北を場として、協同してグローバルなテーマに取り組むプログラムであり、異文化的相互作用における学びの探求、デザインにおける物語性を理解すること、資源としての文化的事物や態度、場所がデザインにどう活用できるか、そして、新しい世代のデザイナーたちが、彼らの価値、向上心、関心に対して洞察を得ることが目的である。