オスカー・ミシャル

パリ国立高等美術学校 マルチメディア専攻3年受入:映像学科2014年9月~2015年1月

オスカー ・ミシャル

わたしは以前一度もアジアへ来たことがありませんでした。そして、遠く離れた場所からしか見たことのない文化を経験してみたいという気持ちがあったため、交換留学生としてアジアに行ってみたいと思いました。私の学校と交換留学プログラムを行っているいくつのかのアジアの国の中から日本を選んだのは、日本の映画と写真にとても興味があり、それらを通して、私が住んでいる場所や知っている全てのものからかけ離れた世界に興味を持つようになったからです。来日し、日本文化を経験することによって、自分が想像していたものをより新鮮で具体的に感じることができました。
これまでのところ、自分の期待を超えたよい結果を得ています。東京という広大な都市や、ここでは様々な活動が提供され、電車に乗れば1時間以内で海や山に行くことができ、私はあらゆる場所のレストランで出てきた無数の様々な料理に一度もがっかりしたことはありません。

ムサビは、このような経験をするためのダイナミックで文化的に豊かな環境を創造することに多く取り組んでいます。私は、いまだにそのキャンパスの大きさ、設備や施設に感動しています。映像学科の授業、ワークショップやゼミなど、また語学の授業、Contextual Studiesの授業でのグループワーク、ジャズサークルなどは、多くの異なった性格や興味を持った人々に出会う機会となりました。私は新しい手法を試したり、普段会う人達から様々な見方や意見をもらったりしながら、自分のプロジェクトを続けることができてとても嬉しいです。

10月に、私はムサビの何人かの学生と教授と一緒にソウルでの展覧会にするという素晴らしい機会を得ました。ムサビで会った人々、日本人だけでなく、中国人や韓国人も一緒にこの経験ができたことにより、私はアジア文化の多様性とその中での日本文化の単一性をより理解することができました。 これら全ての経験を決して忘れることはないでしょう。そしてそれは、これからも続きます。

ニナ・イヤス

アールト大学美術デザイン建築学部
フィルム編集専攻 修士2年
受入:映像学科2014年9月~2015年1月

ニナ・イヤス

私がムサビへの交換留学に応募した動機は、インスピレーションを得たかったことと、私自身の大学では勉強できないことに挑戦したかったからです。

日本に来ることに対して何を期待するか、正確にわかることは難しかったですが、こちらに到着した後でも、実際に勉強するということの現実は、毎日異なっているように思えます。いたるところでこの旅に対しての新しい側面を発見することはとても楽しいです。もちろん、言葉の壁があるため、ムサビで外国人留学生が履修できる授業は限られていますが、例え私の専攻分野に直接関係のないものでも、外国人留学生も履修できる授業にはとても興味深いものもあります。ですから、有意義な時間を過ごすために心を広くしてください。

ムサビでの学習の環境を経験する機会に感謝しています。キャンパスは、美術館、部室、パン屋や、もちろん素晴らしく美しい図書館などがあり、私の慣れていた環境とはとても異なっています。ここで時間を過ごすことは、とても価値のある旅になると思います。私のたった一つの願いは、一学期がもっと長ければいいのに!

エブリン ルイチェン・リュー

プラット・インスティテュート ドローイング専攻2年受入:日本画学科2014年9月~2015年1月

エブリン ルイチェン・リュー

私は、子供の頃からずっと日本に来てみたかったのですが、プラット・インスティテュートとムサビの交換留学プログラムによって、ついにその機会を得ました。日本には来たことがなかったので、日本に来るということに対し、予測もつきませんでした。しかし、東京で勉強することは、私が思っていたのとはまるで異なっていました。

ムサビのカリキュラムはプラットとは全く異なっており、ムサビで、私は制作活動をより柔軟な状況で行いながら、別の学習方法を体験しています。また、私の日本語能力が限られているため、私自身のこの面の経験を強化することにもなっています。言葉の壁があるにも関わらず、私は、英語で行われているContextual Studiesの授業のクラスメートや、加入したサークルなどで、暖かく迎えられました。私は、とてもおもしろくて、フレンドリーな日本人や仲間の外国人留学生達にたくさん会いました。

ムサビのキャンパスには、それぞれの学科や授業のスタジオやラボ、画材店、とても美しい図書館や、驚くほど安くて量が多い食堂など、全てがあります。キャンパスがある場所は東京郊外ではありますが、電車の駅が近いため、1時間以内で都心に行くこともできます。

この交換留学プログラムのたった一つのマイナス面は、ムサビの学生であることや東京のような多様で興味深い都市に住むことの良さを十分に分かるには、1学期間は短すぎるということです。

シン・アヨン

弘益大学校 視覚デザイン専攻3年受入:視覚伝達デザイン学科2014年9月~2015年1月

シン・アヨン

前から日本留学に興味があって、ムサビの事も知っていましたが自国の大学に進学する事になりました。いい機会に出会い後期のみムサビで交換留学しています。ムサビでの生活にはとても満足しています。新築の寮が綺麗で住まいにも不便がなく、寮にはレジデントアドバイサーもいらっしゃって生活を手伝ってくれます。学校でも同じ学科の学生のアドバイサーさんや担当の助手さんが知らない事は教えてくれて難しい事は手伝ってくれました。

私は視覚伝達デザイン学科でイラストレーションや写真、パッケージデザインなどの授業を受けていますが、1クラスに20人ぐらいの学生がいて、教授と作品について相談する時間が十分にありますし、一人一人の学生にちゃんと細かい助言をしてくださるのでとても助かっています。指導の方式で韓国と大きく違う点はないですが、もっと学生個人を尊重してくれて、教授ともっと細かいところまで相談が出来ました。また、イラストレーションの授業では瞬発系課題と言って、授業中に左手で時間内に与えられた主題の絵を描いたり、二人一緒に何も言わず交代で一つの絵を描いたりする、自国の大学ではやった事のない面白い事をしたりしますが、毎回毎回面白い結果が出ていつも楽しみにしています。

学校は作業に十分な環境と装備を揃えていて必要な装備は簡単に借りられますし、図書館と美術館などの施設も非常に素晴らしいです。本や映像の資料の量も膨大ですが、建物自体もとても美しいです。また学内でいつも色んな事が起こっていて、それがとてもいいと思います。サークル活動も活発らしく色んなとこでなにかやっている姿やサークルの広告を見られますし、学生たちの自主的なイベントや展示が絶えず、とてもクリエイティブなエナジーが溢れる環境で自分もそのエナジーをもらっちゃいます。芸祭でもそれが惜しみなく発揮されていて色んなイベントや公演、フリマ、パレード、屋台などなど楽しい事がたくさんでした。

東京自体も見物が多い都市ですしムサビにも絶え間なく色んな事が起きているので、エナジーをたくさんもらっていて交換留学生でいられるのが後期の間だけなのが惜しいです。来る前にしていた期待以上で、ムサビがとても好きになりました。残っている期間も後悔がないよう楽しい時間にしていきたいです。

マシュー・ズルシェ

パリ国立高等美術学校 写真・フィルム専攻3年受入:映像学科2014年4月~2014年7月

マシュー・ズルシェ

日本での交換留学プログラムに参加することを決めた時、私は異なった文化、新しいダイナミズムを発見し、そして自分の制作に対して新たな目を向けることになることを期待しました。そして、私はそれらを間違いなく、MAUで見つけることができました。MAUでは、常に制作するための強いエネルギーやいい環境に囲まれています。

制作方法や指導方法はパリの私の学校とは全く異なりますが、私の制作習慣を変えることはとてもいいことでした。MAUには、リラックスして制作するために必要な物が全てあります。スタッフはとても親切で、何か問題が起きた時には、英語を話すことができる学生が全員、自然と助けてくれます。

私の所属する映像学科には、制作プロジェクトを実行するための多くの設備や実習室やスタジオがあります。

私はMAUの数人の学生と小林のりお教授と共に、7月に展示会に参加する機会がありますが、これは、東京のような都市で、私のような若いアーティストが作品を展示できる素晴らしい機会です。

今回の留学は、私にとって素晴らしい経験となりました。日本での残りの滞在期間も、引き続き、驚くような体験をしていきたいと思います。

マテオ・モレリ

ミラノ工科大学 コミュニケーションデザイン専攻 修士1年受入:基礎デザイン学科2014年4月~2014年7月

マテオ・モレリ

わたしはこの留学がいい経験になるだろうということは分かっていましたが、こんなに素晴らしいものになるとは期待していませんでした。私が子供の頃、私の父は仕事の関係でしばしば東京を訪れていました。父が毎回帰宅すると、自分が決して経験することはないだろうと感じたような話を私にしてくれました。しかし、今、私はここ、武蔵野美術大学にいます。基礎デザイン学科での経験は、とても教育的で強烈です。経験豊富で優しい教授との厳しい作業は、私のデザインプロジェクトの視野の幅を広げてくれました。今までほとんど3Dのグラフィックについて考えたことはなかったのですが、これは私の将来にとても役立つと思います。

人間的な観点からしても、今回の留学はとても教育的な経験となっており、私の周囲の人々の優しさや、知識や文化を分かち合いたいという気持ちは私に多くのことを教えてくれます。私はもうすぐ帰国しますが、帰国後も必ず、この、とても長くとても短かった数ヵ月のことをいつも思い返すことになると思います。ムサビで感じた創造的なエネルギーから、夜8時以降に半額になるおいしい寿司まで、日本での全てが恋しくなるでしょう。

ミリアム・シュミッケ

ベルリン芸術大学 ビジュアルコミュニケーション専攻4年受入:空間演出デザイン学科2014年4月~2014年7月

ミリアム・シュミッケ

私は、伝統的、また現代的な日本のデザイン文化の、特に人に喜びを与えるような美意識に気付いたため、そして、自分の国では通常取ることができない自分の専門分野の授業を取ることを目的として、ムサビに来ることを希望しました。

勉強に関しては、私はセノグラフィーや舞台美術だけではなく、思いがけず総体的なファッションデザインの授業に出席する機会を与えられました。それは、私にとって全てが新しい挑戦でした。例え日本語が話せなくても、先生方やクラスメイト、みんながいつも辛抱強く英語に翻訳してくれたおかげで、授業を無事に終えることができました。国際センターのスタッフもとても親切でした。交換留学生のために来日前や来日後に多くの情報を提供してくれ、入寮手続きから地下鉄マップなどの生活を始める際のサポートや、必要な時にはいつでもアドバイスをくれました。

構成や建築構造的にも、キャンパスはとても素晴らしいです!全ての学科が同じキャンパス内に配置され、画材店や学食、売店、みんなが集まれる場所や、そして象徴的な図書館もあります。 プロジェクトのアプローチ方法は、自分の大学で行っていた方法とは大きく異なります。私の大学では、成果は、最終的に合理的なデザインの決断を導くことになる、十分に考え抜かれたコンセプトやリサーチよりも、個人の考えや感情的な決断によります。 とにかく、私は心から全ての人に、武蔵野美術大学での交換留学の経験を勧めることができます。もし東京やその郊外、この国全ての文化、食べ物、社会の奇抜さ、建築、環境などによって与えられる終わりのない刺激に浸りたいのであれば、なおさらです!

ノラ・ノアック

ベルリン芸術大学 建築専攻 5年受入:建築学科2014年4月~2014年7月

ノラ・ノアック

武蔵野美術大学に到着した時、私は暖かく迎えられ、一番最初から全てがとても整っていました。私の所属する建築学科は、私に適した科目をとても一生懸命考えてくれて、履修計画を立てるのを手伝ってくれました。私が自分の大学を知る限り、これは全く異なった経験で、最初から私はとても快適に感じ、溶け込むことができました。ベルリンではキャンパスがないということもあり、私は他の学科の授業で多くの人達と知り合ったり、放課後に様々な活動を提供するサークルの中のいくつかにも参加したりして、ムサビでのキャンパスライフを楽しみ始めました。

とても上手く配置された建物の他、学科から別の学科へ移動するのに効率よく考えられた短い通路など、キャンパスの構成のおかげで、私はムサビで、異なった研究や制作を全て見ることができました。 私は日本語を話すことができたため、自分の建築学科の授業の他にも様々な研究について洞察する機会も得ることができ、それはとても豊かなものでした。どの授業でも、先生も学生達もとても親切で、できる限り私がクラスに溶け込めるようにしてくれました。私の建築学科のプロジェクトでは、私は様々な教授や学生達と話しながら、とても集中した意義深い時間を過ごしました。同時に、私はかなり自由に制作することができ、私自身の強みや興味に集中することができたのですが、それは自分の建築に対する姿勢をより良く知るという意味で、非常に役立ちました。工房や施設や設備もとても素晴らしいです。私が建築専攻の学生ということもあり、私のお気に入りの場所は藤本壮介によって設計された図書館です。蔵書は膨大で、雰囲気はとても印象的です。

キャンパスは東京の郊外にありましたが、それでも簡単に都心に行くことも、自然のある場所にさえ行くこともできます。山や滝に囲まれていたかと思うと、短時間でネオンや看板、そして変な日本人で溢れた渋谷にいることも可能です。でも、都心でさえも、東京が与えてくれる全ての可能性に身を投じる前に、神社で静かな瞬間を持つこともできます。自分が想像したもの全てがここにはあります。建築の面で言うと、東京は本当に想像を掻き立てる、多様な街です。私は全ての人に、東京を歩いて歩いて歩き、少しずつこの街の独特なものを発見することを勧めます。そして、必ず自分の制作や生活に多くのインスピレーションを得ることができるでしょう。私はここで素晴らしい時間を過ごしました。