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学科概要
専門的な知識や技術、そして自由な立場からの発言や行動によって、市民が健康で快適な生活を営むための環境を形成すること。アーキテクト本来の役割をそのように捉えることによって設立された本学科は、すでに30年の歴史を刻んできました。その意味では、美術系の大学に設けられた本学科の存在は、建築学科がひとつのエンジニアリングとして、工学系に位置づけられてきたことに対する批判精神の表われともいえます。
もちろん、建築に工学的な知識は必要不可欠です。そのため本学科も、それを満たすに十分なカリキュラムや設備をそなえ、卒業生は一級建築士受験資格の条件を満たしています。一方で、そうした工学的な知識や経験は、人間が生活するにふさわしい環境を形成するための思想や感性に仕えるものでなくてはなりません。その意味から、たとえば本学科は、計画=planning、と設計=designを分けることなく、「設計計画」という概念によって、トータルな表現としての建築に真っ向から取り組む姿勢を貫いています。
住宅から大規模な建築、それらを取りまく外部環境から都市にいたる、人間が生活を営むすべての環境に対して、その新しい姿を思い描き、そこに具体的な形を与えていくためには、じつにさまざまなアプローチが必要です。風土に根ざした文化や歴史的な記憶を読み取る、来たるべき社会や生活の姿をイメージする、形態、色彩、光、空間などの多様な造形言語、そして工学的な知識を修得する……。明日の人間環境の創造という理念に基づいて、それらをきめ細かく学んでいこうというのが、本学科の基本的な姿勢です。
専攻分野
建築デザイン、都市計画デザイン
沿 革
1964(昭和39)年
武蔵野美術大学造形学部産業デザイン学科建築デザイン専攻(主任:芦原義信)として発足
1965(昭和40)年
造形学部建築学科に改組
1969(昭和44)年
鷹の台校デザイン棟(現8号館)竣工、鷹の台キャンパスに全学統合
1973(昭和48)年
大学院造形研究科デザイン専攻建築コース(修士課程)開設
取得可能な資格
一級建築士受験資格(2年以上の実務経験が必要となります)、学芸員
カリキュラム概要
●1年次
絵画、彫塑、基礎造形のような一般的な造形の基礎教育、図形や構造力学のような技術的基礎教育のほかに、建築計画、設計の初歩的な実技教育が主な内容となっています。
●2年次
設計計画の実技教育が本格的に開始され、これに関連して工学的な講義演習科目が開設されています。
●3年次
最も専門的な教育課程が、ここに重心的に位置づけられています。設計計画を中心に講義、演習、実験科目が、特に環境デザイン関連の科目も含めて、豊富に開設されています。
●4年次
前年次に継続する課程に併せて、ゼミナール制の少人数のグループによる総合的な教育が行なわれ、卒業制作をもって学部の全課程が終了します。
●卒業制作
テーマは学生各自が選びます。指導は4年次において定期的な中間指導のほかに、個人的な指導が随時行なわれます。
※本学科には、教職課程は設置されていません。
学科別専門教育科目
●1学年
[必修]【10】
設計計画I(2)
絵画(3)
彫塑(1)
図学(2)
製図(2)
[選択]【※】
基礎造形(2)
CAD演習I(2)
構造力学基礎(2)
構造デザインI(2)
●2学年
[必修]【14】
設計計画II-1・II-2(各2)
計画原論A(2)
建築計画A(2)
構造力学I(4)
建築構法I(2)
[選択]【※】
CAD演習II(2)
写真表現(1
)
●3学年
[必修]【10】
設計計画III-1・III-2(各2)
建築意匠A(2)
都市デザインA(2)
環境生態学A(2)
●4学年
[必修]【2】
設計計画IV(2)
[卒業制作]【6】
●2・3・4学年
[選択]【※】
建築計画B(2)
建築意匠B(2)
計画原論B(2)
都市デザインB(2)
環境生態学B(2)
環境計画a〔樹の話〕(2)
環境計画b〔植栽計画〕(2)
環境計画c〔住環境計画〕(2)
環境計画d〔まちづくり実践論〕(2)
庭園史a〔西欧・中近東〕(2)
庭園史b〔中国・日本〕(2)
構造力学II(4)
建築構法II(2)
構造デザインII(2)
建築材料学・実験(4)
建築施工法・測量(4)
建築設備・実験(4)
建築法規(4)
建築計画C・D(各2)
建築概論(4)
応用数学(4)
原書講読(2)
【※】の選択科目の中から選択履修【18】
()は単位数
【】は卒業所要最低単位数
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