
006.
レイヤー
untitled
メタ
untitled
有留拓人
作者コメント:
自分が気持ちよくなる事ばっかりです。それが一番。
今はまだ。
それ自体に危機感もあまりないけれど、この先はきっと変わっていこうと思います。
007.
黄色い水脈
有賀慎吾
作者コメント:
私たちは社会が本当はどのようなかたちをしているかを知らない。
少なくとも、私たちの身体が獲得できる水準でしか知る事は出来ない。
私はこの社会の地平に、垂直方向に穴を掘る。
そうすると、地下に隠蔽された水脈は、じわりと地上に滲み出し、やがて沼を形成する。
そこに出来た私たちの社会の澱みは、
私たちによって引き受けられなければならない。
008.ウツユウツクス / ソーシィー 塵
杉藤良江
作者コメント:
埃を払い
浸水したイヌを引き揚げる
ウツユウツクス
009. 冷たい記憶
翳る空
午後
竹中 薫
作者コメント:
眼に見えなくても、確実に自分の中に存在する、
ある一定のイメージを描こうとした。
それはきっと、
さまざまな記憶の断片により形成されたものだ。
記憶の中から訴えるように
自分の内側に浮かび上がる景色。
消えてしまわぬうちに、
それを留めておきたいと思った。
描かれた絵が、そのイメージに辿りついていなくても、それを描こうとする時間が私には必要だと思う。
010. グルーミング・アート1
グルーミング・アート2
田村陽菜
作者コメント:
なぜ美大には女子が多いのか。なぜ私たちはいつまでも覚悟が決まらずモヤモヤしているのか。このモヤモヤした不安は何なのか。「グルーミング・アート」というキーワードを軸にその問題を考えてみた。グルーミングとは毛づくろいという意味である。日常的であるが無自覚で、周りの視線を気にせずペロペロやっている。そう、「あなた」の作品はまさに猫の毛づくろいのようなものだ―。
011. −だけど
永瀬美緒
作者コメント:
悲しいから描く 悔しいから描く
楽しいから描く 嬉しいから描く
色んな思いが制作に繋がりました。
人それぞれに感情があって、私にも一瞬一瞬に感情がある。
人と目が合うと何かドキッとするものがある。
自分にはないものを他人はいっぱい持っている。
だから私は人間を描く事に惹かれるのかもしれません。
012. 化石〈牛〉
化石〈高野さんの眼帯〉
切り干し大根工場
仲山姉妹
作者コメント:
生物の遺がいや生活の痕跡が地層中に保存されて化石になるように、人の想いも記憶の地層中で化石になっていく。
完全に近い状態で美しい化石を見つけることは容易なことではなく、だからこそ、私は人の記憶や感情の化石をきれいなまま地層から掘り起こしたいのです。
013. 地の女神
光の肖像 I
単純な世界
西内茉里
作者コメント:
とにかく人体は光と闇があってこそ、その美しさは際立つ。光は体温をもち、その光は肉体を紅く染め、その輝きは小麦色に照りかえす。闇はただちにそれらを征服するべく現れ、熱を吸収し暗闇のなかにすべてを塗り込めようとする。このふたつの勢力は互いを侵し、そして浸透しあい、あらゆる色相を生み出す。わたしは肉体の美しさを存在視させるこの光と闇を描こうとした。
014. protein encased
西山桐香
作者コメント:
我々は、自身を無機物化する有機物である。
合理性や理想を追い求め、有機性を自身から消してきた。自身を窮地へと追いやりながら。
そんな自身を無機物であると錯覚する麻酔が日常にかけられている中、ふとした瞬間、幻のような事実が息を吹き返すのだ。
生きた有機物であった、という事実。
自身の身体のシグナルを知覚した時、自身の身体が思い通りにコントロールできない時に。
自身が生きているという神秘との出会いに感動する喜びや、自身が「美しい」無機物でないことへの自己嫌悪を伴いながら。
そんな有機物としての微かな証を、私は無機的に摘出し、平たい世界に閉じ込めている。
生の証を、消えてしまわぬよう保存したいがために。
015. 罪深きことは何だか知っている
箕輪千絵子
作者コメント:
自分の中にある人間くさい部分。文化や慣習を超えて伝わってしまった血潮のようなもの。感覚で手繰り寄せる世界。共通すべき個人的フェチシズム。神話のように流れる空間。
信じているものを表現したくて、選んだのは銅版画の線。どこまでも細く、強い線は、嘘をつくことができない。最も指先に近い、私の神経の続き。腐食や刷りに、委ねた瞬間から、シナプスは他人のものになる。
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