089.
梅山窯に見る、昭和のデザイン運動と砥部焼 ―戦後の砥部焼は、どう再生したのか―
大野千佳
作者コメント:
愛媛の工芸・砥部焼は、やや厚手の白磁に素朴な呉須の文様を特徴としているが、今日、伝統的とも呼ばれるこのスタイルは、昭和30年代に民芸やクラフトなどさまざまなデザイン運動の影響を受けて産地再生を図った一窯元・梅山窯において創出されたものである。
本論では、そのデザイン再生の担い手となった元陶工への聞き取り調査を中心に、工芸をめぐる昭和のデザイン運動が砥部においてどのように受容され、そこからどのようなデザインが生み出されていったのかを探った。
090.
1960年代〜1980年代における台所の花柄模様 ―発生から終息までの検証―
浅子理香
作者コメント:
高度経済成長期、家庭の台所用品であるポット・炊飯器・トースター・冷蔵庫などの外装に花模様が描かれるようになり、台所の花柄ブームが巻き起こった。
しかし、現在においてこの花柄ブームは、昔あった懐かしいモノ、二度とお目にかかりたくない悪しきデザインと言い片付けられ、社会的な位置づけがされていない。
本論文は、生活文化から生み出された台所の花柄ブームの実態を明らかにして、発生から終息の過程を検証することを研究の目的とした。
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