絶滅ワンダーランド

日程 2014年4月23日(水)~2014年4月30日(水)
13:00-20:00 *23日のみ21:00まで
場所 HIGURE 17-15 cas(東京都荒川区西日暮里3-17-15)

永畑智大さん(2010年彫刻学科卒業)が出展する展覧会のお知らせ。

出展作家:永畑智大、ニコニコ山脈
企画:モデルルーム
入場料:無料

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とある日本の山奥で、何百年も昔から守り続けられた独自の土着信仰。
そこに住む人々はある時期になるとカラフルな儀式装束に身を包み、奇怪な彫刻群を作りだす。
部外者は決して参加することが許されない謎に満ちた禁忌の秘祭とは?
外界の人間は滅びゆく彼らの暮らしをこう呼んだ?
「絶滅ワンダーランド」

イベント情報:
4月23日(水)19:00- 生け贄の儀(シャーマンによるファッションショー)
4月27日(日)18:00- トーク「絶滅ワンダーランドと過去作品とコラボレーション作品について」
          (出演:永畑智大、ニコニコ山脈、秋葉大介)
4月29日(火)18:00- 山神の舞(シャーマンによるパフォーマンス)

作家情報:

永畑智大
1983年東京都生まれ。武蔵野美術大学彫刻学科卒業。彫刻、絵画、映像、なげやりなパフォーマンスなど、ゆとり世代ならではの発想とダイナミックな造形力で独自の作風を確立している。

ニコニコ山脈
元リサイクルショップ こたか商店のふたり(ともちゃん+小鷹拓郎)が立ち上げた世紀末ファッションブランド。ブルーシートやゴミ袋などで作った商品を高額で販売する。コンセプトは、着れない!汚い!欲しくない!現在はミシンとデコトラを融合させた近未来型実演販売マシン「デコトラミシン」を開発し、世界進出を目論む。

モデルルームとは
2013年8月に東京都青梅市にオープンしたアートスペース。今注目すべき若手作家を紹介するとともに、都心から離れた立地や広くて風変わりな空間を生かし、実験的な企画展を開催している。

「変」という感覚
なんとも言い表し難い感覚や噛み切れないような微妙な感覚。説明する言葉が見当たらないような出来事。それを人は「変な〇〇」と表現してきた。
今回出展する2組の作品に向かい合うと、まさに変な感じがする。 ゆるゆる、ぐねぐねの彫刻や絵画などをつくる永畑智大、着用した途端に破ける衣服やドカタやヤンキーをフィーチャーした衣服をつくるニコニコ山脈。
彼らの微妙なセンスを強いてキッチュやナンセンス、デカダンスなどと説明してみれば、的外れな気がしてしまう。説明に窮するのは、まだ名付けられていないもの、自分の過去に経験のない類のものだからなのだろう。言い換えればその経験は、いまの自己を越え出る契機になるものともいえる。
そしてこんな言葉があるらしい。
「変とはおのれ自身の端緒がたえず更新されていく経験である」
人が変わるには、その人にとっての「変」が必要なのだ。
モデルルーム 秋葉

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