田上乃絵Tagami Noe

作品写真:改元243の謎 タイムトラベル出版社「週刊春秋」特別号
作品写真:改元243の謎 タイムトラベル出版社「週刊春秋」特別号
作品写真:改元243の謎 タイムトラベル出版社「週刊春秋」特別号

改元243の謎 タイムトラベル出版社「週刊春秋」特別号The mystery of 243 Japanese era names Time Travel Publishers “Weekly magazines Shunju” Special issue

書籍BookH257 × W182mm

江戸時代以前、元号の改正理由は天皇の代始めだけではなく、戦乱や火災、地震、さらには珍しい亀や吉兆を示す雲の発見まで多岐に及んだ。人々はなにを思い、元号を定めてきたのか。タイムトラベル取材で人気を博す「週刊春秋」が総力をあげて各時代へ向かい歴代元号改正の謎に迫る!

田上乃絵

「大化」から「慶応」まで243の元号制定の現場に、タイムトラベル記者が突撃取材して記事化した点に独自性がある。そうした手法は「history」が「story」と語源を同じくし、諸説ある歴史と現在時を大胆に記述する週刊誌とが基本においては同類なのではないかとの見解に由来する。歴史は編集されているのだ。特別号としてデザインは本誌にならうとの思い切りも納得できる。『週刊文春』で活躍した大記者でも一冊丸ごと一人で執筆した号はなかろう。大宅壮一や半藤一利にも読んで欲しい一冊である。

デザイン情報学科教授 森山明子

菱沼理来Hishinuma Riku

作品写真:どんぐりの囁き
作品写真:どんぐりの囁き
作品写真:どんぐりの囁き
作品写真:どんぐりの囁き
作品写真:どんぐりの囁き
作品写真:どんぐりの囁き
作品写真:どんぐりの囁き

どんぐりの囁きWhisper of Acorn

研究ノートBookH295 × W420mm

模型|どんぐり、木材、LEDライトModel | Acorns, wood, LED LightH1100 × W1200 × D850mm

「惹かれる」ということと「デザイン」には強い結びつきを感じる。私はそんな「惹かれる」デザイン的な“ものの魅せ方”を、デパ地下食品売場から見出した。また、それをあえて自身が幼い頃から大好きである「どんぐり」に適応させ、“どんぐり独自の魅力”と“デザイン的パターンによる魅力”との融合を試みた。どんぐりの魅力の本質だと捉えた(どんぐりを)「見つける」という行為は、「覗き窓」によって再現し、また覗く先には、デザイン的な“ものの魅せ方”を利用したどんぐりたちがこっそりと垣間見える仕掛けを施した。

菱沼理来

「人はなぜ、アートやデザインに魅了されるのだろうか?」という素朴な問いかけに対して、自らがその魅力にとりつかれた“どんぐり”約5000個を選りすぐって解析・表現。デザインに潜んでいる“仕掛け”を「アトラクティブパターン」という観点から様々なリサーチを積み重ね、見事にそれを覗き見スタイルの展示ボックスに活用し多様なバリエーションを集約させた。特にその惹かれる展示を支えた、秀逸なリサーチが高く評価された。

デザイン情報学科教授 井口博美

宮﨑歩Miyazaki Ayumi

作品写真:ブルカニロ/カムパネルラ/ジョバンニ/ザネリ
作品写真:ブルカニロ/カムパネルラ/ジョバンニ/ザネリ
作品写真:ブルカニロ/カムパネルラ/ジョバンニ/ザネリ
作品写真:ブルカニロ/カムパネルラ/ジョバンニ/ザネリ

ブルカニロBULUKANILO

カムパネルラCAMPANELLA

ジョバンニGIOVANNI

ザネリZANELLI

模型|MDF、ダイクロイックミラーフィルム、アクリル、ミラーシートModel | MDF, dichroic mirror film, acrylic, mirror filmH500 × W400 × D500mm ×3点

LED・イルミネーション・プロジェクションマッピングなど、光自体へ直接的なアプローチが進む中、光の濃淡や揺らぎ、そこから生まれる陰を楽しむための間接的な光へのアプローチが乏しくなった。この作品では、光の三つの演出要素「透過」「屈折」「反射」をそれぞれテーマとしたカラクリ仕掛けの行灯を制作。直線的な光のLED電球を光源に、カラクリを動かし、光へと間接的な干渉を行なうことで従来とは違ったアプローチにより豊かな光と影の表現を追求した。

宮﨑歩

「ブルカニロ」は木質繊維を原料とする成型板(MDF)による手動で回転運動する作品で、造形的陰影の時間的変化の様子を鑑賞することができる。歯車をスムーズに動かすための調整や、陰影を美しく見せるための工夫を2年間かけて試行錯誤しながら完成させた。木工からくりを参考とした緻密な機構と光の反射・屈折・透過の性質を活かした表現研究を実証実験しながら作品として昇華させていったプロセスを高く評価した。

デザイン情報学科教授 白石学