佐藤恵美

基礎デザイン学科4年パリ国立高等美術学校2013年9月〜2014年7月派遣

写真:佐藤恵美

アトリエ展示の様子

9月の終わり頃パリに到着した時の事を思い出すと、当時は期待よりも不安を感じていました。しかし一週間もすれば、その気持ちはすっかり無くなりこれからの生活を楽しめそうだと思えました。そこからの半年間は毎日がめまぐるしく多くの出会い・経験・そして苦労がありました。今までとは全く違う方面からの刺激と知識に触れ、日本で自分の思っていた制作に対する想像の限界にはまだまだ突破の余地があると思えて、色々な事に寛容的になれました。

芸術以外にもフランス人のコミュニケーションの取り方や食事のスタイル、ファッション、労働などの日常生活のあり方を目の当たりにしました。以前に持っていた華やかなパリのイメージとは大分変わりつつあると思います。こちらに来てから、自分が何に惹かれてどんな事を大事だと思っているのかがより客観的に分かるようになりました。全く違った環境で暮らす事で、今感じている違和感は何だろう?と考える時間が増えたせいだと思います。

ボザールでは自分の制作場所はアトリエ別で、始めにアトリエ探しをします。どこか決まればそこで展示が行われたり、基本的に自由に出入りして制作する事が出来ます。絶対これをやらなければいけないという課題みたいなものはありません。自由を与えられます。しかしその空いた時間をどう使うかで、何かにガッと集中する事も、いくらでも怠けてしまうことも出来ます。自分の気持ち次第でこの1年間は本当に人それぞれの濃度になると思いました。

私は、何かよく分からないけどやってみようとか行ってみようとすることが好きで、それは芸術であったり、土地や習慣やモノであったりします。例えば買い物に行っても、どうしてこの服にこんな色を使うんだ?とか、このカフェの内装はどうしてこんな発想になるんだ?など毎日疑問だらけで、でもそれがとても楽しいです。同時に人との新しい出会いが増える事がすごく嬉しいです。

先日アトリエの人たちと学外の展示を見に行こうとして、その時に「めぐみは最初は「Oui,oui」しか喋らなかったけど、最近はこうやって会話が出来てきてるから続けようね」と言われました。こうやって新しい出会いがあって、つたないながらも会話が出来るのはすこし成長出来たのかなと思いました。まだまだ目標はたくさんありますが、残りの留学生活もさらに充実した楽しいものにしていきたいと思います。

森わかな

工芸工業デザイン学科3年アールト大学美術デザイン建築学部2013年8月〜2014年7月派遣

写真:森わかな

夏のスオメンリンナ島にて

こちらに来てはや7ヶ月が経ちました。ムサビで制作していた頃が遠い昔のようです。留学前は初めての海外かつ英語に不安があったので地獄のような日々になるだろうと想像していたのですが、予想外に楽しく充実した生活を送っています。

私は日本でもこちらでもテキスタイル、主に染めを勉強しています。そもそもアールト大学を志望したのは、社会に出る前に商業面も視野に入れた上での制作に取り組む機会をもっと持ちたいと考えていたからでした。アールト大学のいくつかの授業の内容や専攻の目標とする卒業後の人物像が私の求めるものそのものだったので、これ以上適した場所はないと留学を希望しました。本来それを目的に来たはずなのですが、こちらへ来て2ヶ月経った頃から自分の嗜好や作るものが少しずつ変わってきた事に気づき、フィンランドという環境で制作する事がもたらす変化の方に興味と重要性を感じるようになりました。なので現在は実際に手を動かす授業を重視して取るようにしています。文字にすると結局ムサビにいた頃と同じ事をしているように見えますが、授業の形式や習う技法、設備、コンセプトのたて方などありとあらゆるものが違うので出来る事も異なり、同じ事をしている印象は全くないです。何をやっても新鮮で、今はとにかく制作が楽しいです。

フィンランドの良いデザインに日常的に触れてみたいと留学前から思っていたのですが、本当に毎日のように出来ていて驚いています。歩いていて普通に見かけるし、イッタラやアラビア、フィンレイソンのショップを大学からの帰りのバスの待ち時間をつぶしがてら見るなんて、日本で展覧会やデパートまで見に行っていた頃と比べるととんでもない贅沢だなと思います。またそれを生み出した環境で生活する事にもとても意味を感じます。フィンランドらしい景色も結構気軽に見に行けて、たまに大学の裏の海や街から船で15分ほどのスオメンリンナ島に行ったりします。市内は定期券を持っていれば公共交通機関に無料で乗れるので、暖かくなったら時間をつくってもっと色々な場所を見て回ろうと考えています。

日本と比較してこちらで会う人は制度の違いもあってか皆自由に生きていて、話や経歴を聞いているとその時自分が何をしたいかを大切にして生きている印象があります。私は「こうあるべき」という義務感が先行しがちで自分の気持ちが置き去りになっていた所があったのですが、そういった人々の中に身を置く内に本当に大切なのは自分が何をしたいか、何に興味があるかだと考えるようになりました。そうなると毎日が楽しいだけでなく物事の取り組み方や内容、生活や授業から得られる事も全然違ってきて、義務感で頑張っていた頃よりもよほど多くの事を学べている気がします。テキスタイル以外のずっと好きだったけど手を出せなかった事にもやっと取り組めるようになり、一気に倍ほど忙しくなって更に毎日が濃く充実したものとなりました。留学前は留学するという事がどういう事なのかぼんやりとしか想像できなかったのですが、今は留学しなかった人生が想像出来ません。この数ヶ月で自分の人生の基盤となる部分を相当作り足せた気がします。この機会に感謝しつつ、残る期間も目一杯利用して帰国したいと思います。

白石あかね

工芸工業デザイン学科4年ミラノ工科大学デザイン学部2013年8月〜2014年7月派遣

写真:白石あかね

課題のグループメンバーとの一枚

あっという間に半年経ってしまいました。まずミラノでの暮らしを少しだけ書きますと、待つことが多い、物事が分りづらい、予想外の出来事が多い、イタリア人の国民性のせいか人と話す機会が多いです。最初はその違いにストレスを感じていましたが、適応する為に工夫して楽になりました。日本が如何に便利で暮らすことが楽か気がつかされます。(小さいことですが日本の改札のICカードをタッチする部分に少しだけ角度がついていることの意味と如何にスゴイことかわかります。)人と関わらずとも物事がスムーズに進む日本が良いか悪いかは別として、人と接することが多くて何が起こるか分らないイタリアで暮らすことは柔軟に対応することが求められますが、日常が単調にならずなかなか楽しいです。

ミラノ工科大学で学びたかった理由の一つはムサビのインダストリアルデザインとは異なりグループで一つのプロジェクトを行う体験をしてみたかったからです。実際に授業を受けて思ったことは、一人でデザインすることが如何に楽であったか思い知りました。グループで一つのモノをつくることは予想以上に時間と労力がかかります。

まず当たり前のことですが、言葉の壁です。デザインを学びに行くから外国語があまり話せなくてもスケッチなど他に伝える手段はあると思っていました。しかし、コンセプトを議論するにあたって、伝えたいことが伝えられずに歯がゆい思いは何度も経験しました。グループのメンバーにもっと発言した方が良いと指摘されましたので、最近は変な恥を捨ててどんどん発言するように心がけています。お互い納得のいくポイントを探る工程は大変です。しかし、共通して良いと思えるポイントを見つけたときの喜びは大きく、一人で考えていたら思いつかないアイディアに出会え、最終地点が見えないところがおもしろいと思います。

留学して一番変わったことは人との関わり方であると思います。人に頼ることを嫌い、人と関わることに対して苦手意識がありましたけどそうは言っていられない状況に身を置いたことで考え方を変えざるを得ませんでした。自分の無力さを痛感したので、人を信用してみて持ちつ持たれつの関係を築くことを出来るようになりました。肩の力の抜き方を覚えたのは一番大きな収穫です。帰国する頃には柳のようになっていることでしょう。外国で学び、実際に目で見て体験することで幻想を壊したり、また新しいものの見方を発見ができる機会が得られて本当に有り難いです。残り半年の留学生活、楽しみます。

岩澤淳三郎

油絵学科3年プラット・インスティテュート2013年8月~2014年5月派遣

写真:岩澤淳三郎

ルームメイトとの夕食風景(みそ汁の試食会)

留学期間の折り返し地点を過ぎました。2月のニューヨークは、授業が休講になるほど雪が降ります。突然与えられた時間は、5月の個展に向けての制作に当てています。ニューヨークという多様な民族、意見、表現が交わる環境で個展を開き、作品を発表するという経験を通して、自分の作品について理解が深まるのではないかと期待しています。

私は今、プラット・インスティテュートで、デジタルアーツ学科、ファッションデザイン学科、ファインアーツ学科など複数の学科をまたいで科目を履修しています。ムサビの油絵学科にいたときに、思いついたものは全て制作するという姿勢で作品を制作していたので、作品の形態は、絵であったり、洋服であったり、映像であったり、言葉であったり、音楽であったりと、様々でした。その頃から、絵画もその他の表現と同じような時間を通して鑑賞させてみたいと思うようになりました。絵画とそれ以外の表現を連続的な表現として成立させたいという願いをもつようになりました。しかし、形態や素材の異なる作品を、調和を保ちつつ提示することのむずかしさを感じていました。プラットでは、絵画と他の表現が同時に成立する可能性をさらに追求する毎日です。プラットで選んでいる科目は、学科をまたいでいるものの、「時間を通して物語を伝える」という点で共通しています。学科をまたいだ科目の履修は、協定留学生だから許されていることなので、この恵まれた立場を活かして、残りの留学期間も焦らず野心をもって取り組んでいきたいと思います。

学科によって、制作する目的や、新しくできる友だちの価値観が違うことも面白く、貴重な経験になっています。世界の縮図のようなニューヨーク、特に留学生をたくさん受け入れているプラットでは、多くの外国人と友だちになります。彼らと話をする中で、多様な見方、考え方、目標に触れ、刺激を受けています。残された留学期間、ここで出会った友だちともっともっと刺激し合いながら過ごしたいと思います。

様々な文化を背負った多様な人が交わるアメリカでは、他の人の異なる意見も尊重しようとします。各人がそれぞれに自分の意見を主張する様子に感銘を受けると同時に、曖昧な表現もしっかり味わい鑑賞できる日本の環境を愛しむ気持ちが生まれました。しかし他方で、「空気が読めない」発言を慎む日本の風潮に対して批判的な感情をもつようにもなりました。協定留学によって、自分の作品の制作過程について、日本を離れ違った角度から考え直す機会が与えられたことにとても感謝しています。

野上勝己

映像学科3年ベルリン芸術大学美術学部2013年8月~2014年3月派遣

写真:野上勝己

ベルリンに来てから5ヶ月が経ちました。僕はオラファー・エリアソンというとても著名な現代アーティストのスタジオにいます。学校では無く、彼の持つ元ビール工場の大きいスタジオの4階を使っています。ビル・ゲイツ氏やEUの委員長バローゾ氏が訪問に来たりしました。とにかくこちらの学生は作家としてかなり自立していて、全員卒業後もアーティストの道を進むそうです。課題が無くとも作品は普段から作るし展示の機会もたくさんあるようです。

授業は毎回別のスピーカー(哲学者、数学者、科学者、監督、アーティストetc..)が来ます。また近隣諸国のフェスティバルにも身軽に行くことができます。

自分の活動でいうと、なかなか発表の機会が得られませんが、森美術館の六本木クロッシング内で行われる「出張blanClass」というイベントで有り難いことに賞をいただき、先日中継によるベルリンと森美術館の同時パフォーマンスを終えたところです。

とにかく、日本以外で暮らすという選択肢をなんとなしに排除してしまうのは嫌だなあと感じていて、今回ベルリンで暮らした経験は絶対この先の人生に影響するのだと思います。アーティストの話で言えば、ベルリンはアーティストにとっておもしろい場所だったけど最近は物価も高くなってきてどんどん放置されてた場所も規制されてきて、今はイスタンブールがいいらしいぞアムステルダムがアツいらしいぞ、みたいな感じらしいです。

残り3ヶ月間、ここに来させていただいている事に感謝をし、たくさんの経験をして日本に帰りたいと思います。色んな国に行く毎に日本が好きになれる事がうれしいです。

多田佳那子

造形研究科美術専攻油絵コース2年弘益大学校2013年8月~2014年3月派遣

写真:多田佳那子

ソウルで暮らし始めて4ヶ月が経ちました。外国へ来て良かったと思うことは自分が何をしたいのか、どうしてここへ来たのか、みるみるクリアになっていくことです。言葉が分からないから、日常会話はごっそり私の生活のなかの情報源から抜けて、必要最低限の言葉を使って生きることができてとても楽です。手間がかかることや悔しい思いも何度か経験しましたが、不思議と辛いとか苦しいとかネガティブなことは思いませんでした。この国に今この自分の能力と性格で生活するのを決断したこと自体が自己責任だからです。そして外国だからこそ他人に甘えています。クラスにもアトリエにも留学生は私しかいません。外国人で韓国語が分からない私はいるだけで必ず誰かに頼らざるをえません。自分の判断で人に頼るので、本当に必要な時にしか頼りません。友人や先生は本当に優しくして下さって、とても嬉しく思います。

すぐに人に自分の絵について相談できないので、自分で考える癖がつきました。外国まで来ないとそういうことが身に付かなかった自分が恥ずかしいですが、その癖はもう私の感覚の一部なので、これからはどんな場所にいてもやっていける自信が付きました。  韓国は同じアジア圏ですが、日本はアメリカや欧州の情報や文化が日本人の気がつかない位根の深い所まで浸透していて、今の日本にとっての「外国」は韓国や、日本から比較的距離が近い国なのではないかと思います。食事のマナー、人間の雰囲気、人に優しくする方法など、韓国と日本はそれらの外見は同じですが、中身は全く異なります。それはここに来て、見て、触って、直接友達を作ったから分かったことです。人々は情熱的で、感情を率直に表現し、他人との関係をとても大事にしています。家族や友達に対して愛情が深くて、人と物事をシェアすることに長けています。

今日も私はこれからアトリエに行って、絵を描いて、友達と食事をし、コンビ二へアイスを買いに出かけます。文字にするとムサビのアトリエで過ごした日々と何ら変わらない日常を感じられるように、結局国民性の違いを血眼になって探したとしても、最後に発見するのはどこの国でも日常は同じで、人間の基本は同じだということです。

徳山義介

工芸工業デザイン学科3年ベルリン芸術大学建築・メディア・デザイン学部2013年4月~2013年7月派遣

写真:徳山義介

フォルクスパークにて

ベルリンに来て約二ヶ月が経ちました。5月も半ば、暖かくなってきた春のベルリンはとても気持ちがよく、訳もなくふらふらと外出したくなります。なんとなく、一度は外国で暮らしてみようと思いたち、半ば衝動的にudkへ留学することを決めました。その為、主に語学面でいろいろと苦労をしています。未だにドイツ語で1から10まで数えることが出来ません。

留学で学んだ一番のことは、「価値観の違い」だった、などという話はよく聞きますが、なんか適当な感想なんじゃないだろうか、と今までの私は思っていました。しかし、今まさに「価値観の違い」とはどういうものなのか、身をもって体感しています。世の中には多種多様な人間がいて、多種多様な考え方がある、なんて言葉も聞き飽きていましたが、どうやら本当にそのようです。教授がジョークを飛ばして生徒と笑いあい、おかわり自由なミルクとコーヒーが必ず机の上に置いてある授業もなかなか良いものです。ドイツに留学してる、なんていうとちょっとチヤホヤされてつい自慢したくなりますが、あんまり自慢するようなことでもないのかな、と最近は思います。なぜならクラスの中で英語がまともに話せないのは私だけですし、逆に英語がうまく話せないからといって特別困るようなこともないからです。留学は難しいことではありません。英語が出来なくても、手続きをして、飛行機に乗ってしまえば誰でも出来ます。

自分がとったゼミの授業は「Adapter」という課題で、3Dプリンターを使って新しいアダプターをデザインする授業です。ゼミは選択性で、同じプロダクトデザイン科の中でも、かなりの選択肢が用意されています。地元のベンチャー企業と組んで製品を開発したり、プログラミングを学んで製品の内部機構を設計する授業など、ムサビを含む日本の工業デザイン科の授業と違って、かなりプラクティカルな授業が行われるのが特徴です。現在盛り上がりを見せているRP技術や、Arduino等をはじめとするパーソナルファブリケーション等の事例を、積極的に授業の中に取り入れているのが羨ましいです。日本では、内部機構を無視したコンセプトモデルを作ることも多いですが、ここドイツでは、より製品に近い形でのアウトプットを求められます。質実剛健なお国柄からくるものなのでしょうか。私のポートフォリオを教授にお見せしたところ、これを是非生徒の前で発表して欲しい、と頼まれました。どうやらモデルをすべて手作業で作っている点が評価されたようです。CADを使った設計や内部機構の勉強などの実践的過ぎるカリキュラムによって、手作業での造形感覚が損なわれかねないとの危機感を抱いているようです。これは、私が日本で考えていたこととは真逆だったので、新鮮でした。(私は、ムサビのスケッチやモデルのクオリティーばかりを求める古典的な授業内容と、その割には満足の行くモデルが作れない貧弱な工房施設に疑問を感じてました。)結局、ないものねだりといったところでしょうか。いずれにせよ、工業デザインは学ぶべきことが多くて大変です。

授業の日数が少ないので、あまり学校に通っているという実感はわきません。自分の中では「留学」というより「デザイン合宿」といった感じです。たくさんの時間を利用して、外に出てウインドウショッピングをする日もあれば、部屋に引きこもってアイデア出しやスケッチ、3dcgの練習をしたりする日もあります。ベルリンは、ただ街を歩いているだけさまざまな発見があります。面白いな、キレイだな、と思ったものは写真に撮り、考えたことや感じたことを文章と一緒にまとめて自分のホームページに記録しています。http://gisuke.oops.jp/pd/ 遊んでるだけじゃん!と思われるかもしれませんが、確かにその通りかもしれません。教授や偉い人の話を聞くことも大切ですが、それ以上に、自分の頭で考えて、自分の体を使って行動することがデザイナーにとって大切だと私は思います。また、ホームステイ先のファミリーとする何気ない会話もとても勉強になります。特に、同じ日本人である奥さんとする"世界から見た日本"の話は、夜遅くまで続くこともあります。彼女はとても才識のある方で、偶然学生時代に私と同じ工業デザインを学んでいたこともあり、ドイツでの生活面、学習面ともにたくさんの助言をしていただいています。同じ日本からベルリンに移り住んだ方なので、文化の違いや価値観の違いなど、実体験に基づいた情報をわかりやすく教えてくれます。つくづく学校だけが学びの場ではないということを実感させられます。

家から歩いて5分の距離に、フォルクスパークという緑と花に囲まれたすばらしい公園があります。5月になり、暖かくなってくると、木陰で読書をしていたり、水着で日光浴をしている人がいたりと、みんな思い思いに自分の時間を過ごしています。夕方になると、野生のウサギにも会えます。本当はこの可愛いウサギの写真を載せたかったのですが、ウサギは近づくとすぐに逃げてしまう臆病者なので、まだいい写真が取れていません。写真は、お昼の良く晴れた日です。色とりどりの、多種多様な植物が暮らしています。ドイツなのに桜も植えてありました。桜は日本だけのものではなかったんですね。キレイなものは、世界中に広めていけばいいと思います。アイデアが行き詰ったり、気分が晴れないときは、この公園に散歩に出かけます。udkへの留学を希望する方は、ぜひ一度行ってみてください。自然と都会が共存する暖かい春のベルリンは、とても気持ちが良いです。