037.Jelly
ウレタン樹脂、ろう W100×D100×H150(mm)他
植村百合香
作者コメント:
ぷるんと冷たく美味しいゼリー。液体と固体の合間に位置するゼリーの特徴を用い、私達の周りで起きている現象を抽出した。
例えば水面の波紋。その一瞬をゼリーに閉じ込めれば、水の表情の移り変わりが手で触れられる物としてそこに現れる。写真で切り取られた二次元での世界とは違う、新しい波紋の見え方が可能になるだろう。
ゼリーは感触を味わうものである。美しい水紋は一体どの様な舌触りなのか。ゆっくり味わって頂きたい。
担当教員コメント:
植村百合香は、ゼリーという食材が流れる時間を一瞬止めてしまう力があるのではないかと考えた。止まった世界はまさに液体がゼリー状に固まったイメージと重なる。流麗な行為の流れも一枚の写真のように固まる。頭の中で過去のシーンを思い起こすように、茶柱やシャンパンの泡は動かない。蓋を開けると飛び出してくる唇。コルクの栓のようなワインゼリー。植村が固めようとしたのは誰もが知っている、毎日起きている事象であるが、なかなか簡単には見いだせない。固めてしまいたい時間の共有願望が植村には見えている。
基礎デザイン学科 深澤直人
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