伊藤知宏さんの作品がUCLA Music Libraryに収蔵

伊藤知宏さん(2003年度油絵学科卒業)の作品が、UCLA(カルフォルニア大学ロサンゼルス校)のミュージック・ライブラリーに収蔵されました。

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伊藤知宏(いとうちひろ)プロフィール:
0歳の時に東京の伊藤の実家の台所とベッドルームが一緒になった小さな暗い部屋の木の床の上で、紙に最初の絵を描き始める。伊藤は幼年期と十代の月日のほとんどを、アーティストとボクサーになることに費やした。長年の苦労の末、伊藤は独自の独特の絵画様式を培い、2004年に武蔵野美術大学を卒業。その年に東京で最初の個展を行う。それ以来、毎年10回以上の展覧会を行うようになる。
2012年、伊藤はポルトガルで行われていた欧州文化首都に招待されたただ一人の画家として、現地で展覧会とパフォーマンスを行った。この時の経験は複雑な社会政治性を含んだ問題が多くあり、彼にとっては非常に挑戦的な出来事ばかりだったが、結果的にはとてもすばらしい国際的な活動経験となった。また、その年に伊藤はセルビアに招待され、個展とペインティングパフォーマンスを行った。
2014年からは阿佐ヶ谷アートストリートにアーティストとして、またアーティスティック・ディレクターとして関わり、そこで日本の詩人の谷川俊太郎やミュージシャンの谷川賢作らとコラボレーションを行った。また、杉並区を拠点とする前衛的なアーティスト、榎本了壱や萩原朔美、山本衛士などととも関わった。
2017年、欧州文化首都の行われているキプロス共和国へ招待され、緩衝地帯での個展とペインティングパフォーマンスを行った。
2018年、日本政府からの助成金を得て、ニューヨークへ渡米。そこでアメリカの実験映画の第一人者で、詩人のジョナス・メカスに出会う。その後、伊藤は映像作品と詩の制作にも力を入れ始める。伊藤の制作した短編映像作品は、30以上のフィルム・フィスティバルや美術館などで公式招待作品となり上映された。クイーンズ美術館での詩のイベントに招待され、詩を朗読した。近年は花、野菜、音や“そこにあるものをえがく”と題してその場所にあるものをモチーフに絵を描く。UCLAミュージックライブラリ/カリフォルニア大学ロサンゼルス校(米国)やアンソロジー・フィルム・アーカイブス(米国)などに作品が収蔵されている。文化庁新進芸術家海外研修制度研修員(2018-19)および日米芸術家交換計画日本側派遣芸術家。

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