本学の前身である帝国美術学校は、日本画科、西洋画科、工芸図案科の3科から始まりました。現在は造形学部と造形構想学部の2学部に、絵画、彫刻からデザイン、建築、映像、芸術文化、そして社会イノベーションまで、美術・デザインの広がりに対応する12学科を設置。造形研究科、造形構想研究科から成る大学院では、学部で培った能力をさらに深化させ、文化の創造、発展に寄与することを目的とした制作、研究活動を展開しています。
また、造形を学ぶ意欲のある高等学校卒業以上の学歴を持つ方を対象にした、長い教育実績を持つ通信教育課程も設けるなど、自身の夢に近づくことができる様々な入り口を用意しています。

造形学部

「真に人間的自由に達する美術教育」という本学の教育理念のもと、美術・デザインの領域において総合的な造形教育を進める10学科を設置しています。

日本画学科

伝統的な技法、美意識を学んだ上で、日本画を入口とした個性豊かな新しい表現者を育てる。

油絵学科 [油絵専攻]

教員の作家性を反映したユニークな授業や絵画技術の習得を通して、独自の絵画性を追求する。

油絵学科 [グラフィックアーツ専攻]

充実した設備や環境、学年の枠を超えた工房での制作を通して、版画、グラフィックアーツの新しい可能性を追求する。

彫刻学科

彫刻を学ぶとは、作品が成立するとは何かを考えること。設備が整った専門工房で作家性を明確にする。

視覚伝達デザイン学科

デザインの原点を実践的に学び、鋭い感性と多岐に渡る媒体を駆使する力を持ったデザイナーを育てる。

工芸工業デザイン学科

素材と格闘し、技の大切さ、品質を見分ける眼を養う。それが優れたプロダクトデザイナーの条件。

空間演出デザイン学科

空間で人を幸せにする。独自の感性と協調性を伸ばし、情熱を持って空間をつくりあげる人材を育成。

建築学科

全員が設計し、デザインする。現役建築家による実践的な指導で、各自が共感できるフィールドを探す。

基礎デザイン学科

デザインを分けない。どんな領域でも活躍できる人材を育てる。企画・構想力と全方位のデザイン力を学ぶ。

芸術文化学科

マネジメントの視点でアートとデザインを学び、新鮮で創造的な提案を行い実践できる人材を育てる。

デザイン情報学科

クリエイティブとはエレガントなルール破り。新しいアイデアを華麗に実現させる方法論を学ぶ。

*造形学部映像学科は2019年度より造形構想学部へ移設しました

造形構想学部

本学独自の造形教育、教養教育で培われる「創造的思考力」を駆使して、新たな価値を創出できる人材の養成を目指すクリエイティブイノベーション、映像の2学科を設置しています。

クリエイティブイノベーション学科

“アイデアや仕組みづくり”のできる思考力を養い、実社会で応用・実践できる力を身につける。

映像学科

映像、音、言語、造形。映像分野の知識と技術を学び、映像の価値を知る理解者や制作者を育てる。

造形に関するもっとも優れた基本教育を目指す本学では、個々の学科が独自に専門的能力を追求する[学科別科目]に加え、総合的判断力・批判力を養うために広く諸学問を学ぶ[文化総合科目]、自分の専攻とは異なった領域や他学科の開設する授業を学ぶ[造形総合科目]をバランスよく履修できるシステムを構築しています。

教職に関する科目
(造形学部のみ)

博物館に関する科目
(造形学部のみ)

1973年に開設した修士課程は2専攻12コース、2004年に開設した博士後期課程は3つの研究領域から成ります。多くの領域に開かれた造形研究科は、高い横断性の中で制作や研究を展開できる刺激的で創造性に満ちた場です。

2019年に開設した修士課程(2コース)、2021年に開設した博士後期課程から成ります。創造的思考力と現代社会に対する広範な知識を基盤に、サービスデザインやデザインビジネス研究、映像・写真分野を中心とした新たなメディア表現と社会装置化の探究に取り組みます。

それぞれの興味や目的に合わせた、自由度の高い履修システムで専門性を深め、卒業時には学士(造形)の学位を取得することができます。