武蔵野美術大学 国際交流の理念
前身である帝国美術学校(1929〈昭和4〉年創立)が東アジアから多くの学生を受け入れたことに始まり、本学は美術・デザインの高等教育機関として先進的に国際交流活動に取り組んできました。
現在、教育交流や学術交流は国や地域を越えて展開される状況となり、美術・デザインの分野も国際化のただ中にあります。本学に寄せられる海外からの期待も一層大きくなっています。本学の門を叩こうとする者に期待する人物像として、アドミッションポリシーにも「文化の創造発展に寄与し、国際社会で活躍しようとする人」とあるように、進展するグローバル化に対応するため、海外の大学等とのネットワークをさらに強固なものとしつつ、時代に求められる人材の養成を目指しています。
本学は、2009(平成21)年に創立80周年記念事業として「世界美術大学学長サミット」を開催し、世界の美術大学が抱える共通の問題を確認しました。と、同時に「東京宣言」を採択し、社会的責任を強く意識しました。今後さらに国際社会で中心的な役割を果たしていけるよう精励します。
「世界美術大学学長サミット 東京宣言」
人間の多様な個性と創造性を根源とする美術教育は、感性と理性をつなぎ、真の自由と豊かさを追求する運動として存在してきた。美術大学は、利益と効率のみを追い求める今日的状況を超える新たな価値を創造する大きな可能性を持っている。私たちは、その役割と責任を改めて認識し、社会との連携を深め、協力して世界に貢献することを、ここに宣言する。
2009年10月31日
中国美術学院・弘益大学校美術大学・シカゴ美術館附属大学・ロンドン芸術大学
アールト大学美術デザイン建築学部
東京芸術大学・多摩美術大学・女子美術大学・東京造形大学・日本大学芸術学部・武蔵野美術大学