美術館、図書館、博物館が一体化した「知の複合施設」。

「武蔵野美術大学 美術館・図書館」は、美術館、図書館、民俗資料室、イメージライブラリーから成る「知の複合施設」です。本学の教育研究活動を支える施設として、また社会に開かれた専門大学の研究機関として、教育研究機能の充実を目指しています。美術・デザイン作品、図書資料、民俗資料、映像資料など、属性や扱いの異なるさまざまな資料群を相互に関連づけて利用することで、より充実した学修・研究を行うことができます。

美術館・図書館サイト

美術館

美術・デザイン資料の収集・保存、データベースの構築、展覧会の企画・開催、図録の編集・発行などを行っています。特に、約3万点におよぶポスターと約400脚の近代椅子など4万点以上の収蔵品は、デザイン研究の基礎資料として社会的にも大きな意義を持つコレクションです。

図書館

美術・デザイン分野の専門書を中心に、32万冊の図書と5,000タイトルの雑誌を所蔵し、学修・研究に必要な資料を提供しています。美術系大学や美術館・博物館の研究紀要、国内外の展覧会図録も充実しています。多摩アカデミックコンソーシアムという大学協力機構を活用し、近隣5大学の図書館も利用可能です。

民俗資料室

13号館にある民俗資料室は、9万点に及ぶ民俗資料の収集・保存・公開を行っています。民俗学者・宮本常一氏を中心とした生活文化研究会により収集された資料をはじめ、日本観光文化研究所の寄贈資料や、写真家・薗部澄氏による郷土玩具のコレクションも貴重な資料です。

イメージライブラリー

幅広いジャンルの映像資料を2万点所蔵し、館内視聴と一部資料の貸出サービスを行なっています。映画史を学ぶ上で欠かせない作品や、一般に見る機会の少ない美術史上の映像作品は貴重な教育資源です。また上映会などの企画開催を通じて、研究・制作への還元を目指しています。

造形研究センター

造形研究センターは、文部科学省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に採択された、専門領域と学科の枠を超えて横断的かつ先進的な研究を行う全学共同の研究施設です。美術館・図書館が所蔵する研究資料の保存・活用・公開を行っています。

デジタル・アーカイブの構築

近代デザインプロジェクトでは、美術館・図書館が所蔵する荒俣宏旧蔵博物図譜コレクションのデジタル・アーカイブ化を進めています。この博物図譜は、18世紀当時の最高技術を持った彫版師や印刷者によって、多色銅版やリトグラフなどの技法を駆使して出版されたものです。これらの図版とテキストの全てを、高精細な解像度のスキャニングによってデジタル化を行い、通常は手に触れられない貴重書を、自由に拡大して細部まで見ることができるタッチパネル式閲覧システムを独自に開発しました。