本学学生が国内外において、海外の高等教育機関の教員・学生並びに現地で活躍する美術家・デザイナーや市民・団体との間で様々な交流を企画する場合、目的に応じて大学が費用の一部を補助します。
2024年度募集要項
2024年度中(2025年3月末まで)に国際交流の企画を予定し、その企画への補助を希望する団体代表者は、申請書類を提出してください。その内容が補助の対象として適切であると認められた場合、助成が決定します。
募集件数
3件
補助内容
企画全体に関わる必要経費のうち、1件当たり最高10万円の範囲で補助します。
補助対象となる経費
- 作品等運搬費
- 通信費
- 資料作成費
- 記録作成費
- 講演等研修費用
- 交流イベント等費用
- その他、上記に準ずる諸経費等
申請期間
2024年6月3日(月)〜6月21日(金)16:30まで
国際チームに申請書を提出してください。
- *大学で申請内容を審査し、補助の対象として適当かどうか決定します。
*学内審査・採択は7月中旬の予定です。
*報告書提出の義務
国際交流企画に採択されたプロジェクトは国際交流企画活動が完了後、活動報告書を提出してください。
提出期限 | 活動終了後、1ヶ月以内 |
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提出場所 | 国際チーム 1号館 2階 |
2024年度採択案件
企画名 | デザイナー、韓国留学生と日本のデザインを学ぶ学生の交流会 |
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場所 | 武蔵野美術大学 14号館4階 プレゼンテーションルーム *オンライン同時配信 |
実施日 | 2024年9月4日 |
内容 |
当日17:00から対面、オンラインで韓国のCasey Hyun氏(Professor, University of Utah Asia Campus, University Industry Foundation)が登壇して90分間に亘り同氏の実績をご紹介いただいた。具体的には、同氏が手掛けた数々のデザインの紹介、ヒュンダイでデザイン最高責任者として活躍した時のお話し、Googleの自動運転プロジェクトにコンサルタントとして関わった時のお話し等を伺った。他には、自動車の技術・デザインは昔からあまり変化がない事や自動車・プロダクトデザインにおけるブランディングの重要性について図を用いながら説明を受けた。特に、これからのデザイナーに求められる能力としてイノベーションを起こそうとする力が重要だとのご意見が印象的であった。その後、約15分の質疑応答に移り、モビリティデザインに関する質問に複数回お答えいただき、最後にモビリティデザインを学ぶ学生にスケッチ講習と記念撮影を実施した。 |
成果 |
デザイナー・コンサルタント・教育者として活躍するCasey Hyun氏との交流を通して、特にデザイン及びブランディングの重要性をご説明いただいた。同氏は、ヒュンダイ自動車のデザイン責任者としてヒュンダイの高級車ブランドであるジェネシスを立ち上げたデザイナーです。そのため、本学のモビリティデザインの学生の本講演会に対する期待は、大きいものがありました。講義を受講した学生からは、大変興味深く、大変有益な講演であったとの感想がありました。また、広い視野を持ちイノベーションを起こすことの大切さを教えていただきました。モビリティデザインの学生だけではなく、プロダクトデザインの学生にも有益な、デザイン、ブランディングの重要性をご説明いただきました。デザインに関して知見を深め次世代のクリエイターとして活躍できる知識をご教示いただきました。 企画代表者 工芸工業デザイン学科4年 原凌 |
2018(平成30)年度採択案件
企画名 | 日韓合同展示会etteda12th |
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場所 | Kaywon University of Art & Design(大韓民国) CLASKA The 8th Gallery(日本) |
実施日 | 韓国展 2018年8月9日~8月13日 日本展 2019年1月23日~1月27日 |
内容 |
日本と韓国の美術大学に通う学生や若手アーティストの団体『日韓合同展示会 etteda』では、2018年8月9日から13日に韓国のKaywon University of Art & Designで、2019年1月23日から27日に東京・目黒のCLASKA The 8th Galleryにて国際交流を目的とした展示を開催した。この展示では「時間」をテーマに油絵や版画、インスタレーション、パフォーマンスなど多岐に渡る作品を制作し、日韓両国の文化やジャンルを超えた交流をすることができた。12年目となる今回は、武蔵野美術大学の学生を中心として、日本からは多摩美術大学、聖心女子大学、国際基督教大学、韓国からはKaywon University of Art & Design、Seoul National University College of Fine arts、Chung-Ang University、CAUの学生や卒業生が参加した。 企画代表者 油絵学科3年 藤木智慧 |
2016(平成28)年度採択案件
企画名 | ジャイデブ・ロアジャ アーティストトーク |
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場所 | 武蔵野美術大学 |
実施日 | 2016年11月28日 |
内容 |
本学にて、バングラデシュ出身のアーティスト、ジョイデブ・ロアジャさんによるトークイベントを行った。前半のトークでは、どのようにして絵画とパフォーマンスという、自身の表現方法に至ったかをお話いただいた。美術教育が恵まれているとは言えない環境で絵画を学んだジョイデブさんは、チッタゴン大学を卒業後、友人と共にporapara space for artistという団体を設立し、大学ではできなかった新しい自分たち独自の表現方法を模索した。その中で自分のやりたかったことはパフォーマンスアートだということを知り、それ以降政治的な皮肉や、自身の故郷の森で得た素材でのパフォーマンス、表現を続けているそうだ。自由な表現が歓迎されない環境の中でも自分なりの方法で作品を作り続けたジョイデブさんの姿は、表現に悩む学生にとっての励ましとなったのではないだろうか。後半のパフォーマンスと意見交換会では、実際にパフォーマンスアートを参加者に見ていただいた後、全員で考えを共有した。具体的な説明を持たないパフォーマンスアートは、観る人によって様々な解釈をすることができる。今回も参加者それぞれの意見が出てくる中で、正解を持たないパフォーマンスの魅力を学生に実感してもらえたのではないだろうか。 企画代表者 空間演出デザイン学科2年 小林春菜 |
2015(平成27)年度採択案件
企画名 | CAplus 第一回目展示 / CAplus Exhibition : Y-GENERATION |
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場所 | レンタルスペースさくら |
実施日 | 2016年3月22日~3月26日 |
内容 |
2016年3月22日からの3月26日の間、若手アーティスト団体『CA+ 』は原宿のさくらギャラリーで第一回目の展示を開催した。国境や学校、さらには分野の壁を越え、様々な背景を持ったアーティスト達が参加するところが今回の展示の見所となった。若者に人気の原宿のギャラリーを利用し、カフェのように親しみやすい、優しく活発な展示会場になるよう心掛けた。武蔵野美術大学の学生を中心に、多摩美術大学、モード学園、桑澤デザイン研究所、女子美術大学の学生で行い、その中には中国、台湾、韓国、イギリスの留学生も参加しており、国際色豊かな展示者たちで構成していたことも魅力となった。展示作品についても、グラフィック、彫刻、油絵、木工、金工といった多方面のジャンルで構成した。一週間にわたって、約200人の来場者がおり、その多くのは美大を目指している外国人留学生と外国人のアートに興味がある日本人の若者だった。展示者同士、そして展示者とお客様が気軽に交流できて、お互いに自分の価値観と世界観をぶつけ合うことができた。それがきっかけとなり将来何かの新しいものが生まれるかもしれないと期待している。 |
2014(平成26)年度採択案件
企画名 | グエン・プオン・リン アーティスト・トーク |
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場所 | 武蔵野美術大学 |
実施日 | 2014年8月1日 |
内容 |
本学にてグエン・プオン・リンさんによるこれまでの活動やベトナムでのアートの状況、今後の展望などの講演が行われた。日本で美術作家として活動していく事も容易とは言いがたいが状況にあるが、社会主義国家の厳しい弾圧の下で、挑戦をし続けるリンさん及び、彼女が参加しているグループのニャサンコレクティブの活動は、これから社会に対してどう働きかけていくかを考えている学生にとって、大きな刺激となった。リンさんはアジアでアートを行うことの意義や、欧米中心主義の美術の中でどういう発信を行っていくかなどの質問に彼女なりの見解を示し、学生を励ました。そしてベトナムを知り、是非訪れてほしいと熱心に話した。この交流を通じて、リンさんは日本でのキャリアを積み、学生はリンさんの貴重な話を通して旅行などでは知ることのできないベトナムという国の一つの側面を知り、今後の活動につながるきっかけを得た。 |
2013(平成25)年度採択案件
企画名 | 国際交流ワークショップ『「思い出」を交換しよう Exchange "Our Memories"』 |
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場所 | 東京(日本) |
内容 |
2013年11月23日に小平市中央公民館にて、外国人を含む、主に小平に関わりのある参加者が、思い出のある物を持ちより、互いにその思い出を語りあい、次に、パートナーの話をもとに、自らが経験をしたことがない他者の思い出を想像しながら、身近な描画材を用い、コラージュ作品を制作するというワークショップを開催した。また、ワークショップの実施後に、小平市と小平市国際交流協会の主催で毎年開催される「こだいら国際交流藝術展 2013」 (2013年12月3日~8日開催)において、ワークショップでつくられた作品を展示した。 |
2012(平成24)年度採択案件
企画名 | 釜山―東京 版画交流展 |
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場所 | 釜山(韓国)、東京(日本) |
内容 |
2012年11月から2013年3月にわたり、東亜現代版聞協会に所属する作家や講師、学生を含む16名と、武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コースに在籍の学生12名による国際交流を目的とした交換展が韓国、日本の両国において開催された。 |
企画名 | SHUN Project |
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場所 | 福島(日本)、ニューヨーク(アメリカ) |
内容 |
「シュン・プロジェクトJ」は、未曾有の3.11東日本大震災に対する復興プロジェクトとして2011年企画され、2012年に入り本格的活動を行い始めた。韓国語で「シュンシュン(슝슝) は風が気持ちよい勢いで吹いている様をいう擬態語であり、日本語の漢字では瞬間の瞬、旬、春にもあたる。そこで、大事な旬である瞬間を捉えることで心の春を待ち望むことを目的として、シュン・プロジェクトと名付けた。 |
過去の採択案件(抜粋)
採択年度 (件数) |
企画名 | 場所 | 内容 |
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平成24年度 (2件) |
釜山―東京 版画交流展、他 | 日本、韓国 | 東亜現代版聞協会との国際交流を目的とした交換展を韓国、日本の両国において開催。 |
平成23年度 (2件) |
14「弘益大学×武蔵野美術大学」、他 | 日本、韓国 | 国境を越えてお互いの国で展示を行い交流を深めるというテーマのもと作品制作を行い、武蔵野美術大学、弘益大学の14名による合同展覧会。 |
平成22年度 (3件) |
mediActions, 他 | 日本 | メディアを通して、様々な異文化の視点から社会への参加におけるメディアテクノロジーの役割を検討するワークショップ。 |
平成21年度 (2件) |
みんなのもりプロジェクト、他 | 韓国・フランスなど | 境界を越えて、自由につくる「子どもワークショップ」の実施。 |
平成20年度 (1件) |
二つの都市物語 | 韓国 | 自然と対等であることを目指している「イメージフェノメナン」という新しい映像表現を韓国に伝えたいと交流展を企画。 |
平成19年度 (2件) |
バリ島ワークショップ2007、他 | インドネシア | 日本とは異なる風土で採れる素材を用いて、各々のイメージで空間造形を試みる。 |
平成18年度 (2件) |
「Designが創る自然」、他 | 韓国 | 「失われつつある身近な自然」をテーマに日本と韓国の学生が共同で作品を制作し展覧会を開催。 |