2006年度に発足した「国際交流プロジェクト」は、国際交流を大学としてサポートし、個人や学科の経験を大学全体の資産として共有することを目指す制度です。海外の教育機関との共同プロジェクトを通して、新たな美術・デザイン教育の方法論を模索するとともに、本学の教育の在り方を世界に発信します。海外を訪れて現地の学生とともに制作する。そこには、国籍や専攻を越えて語り合う機会が広がっています。また、訪問教授制度や産官学共同プロジ ェクトなどとの、有機的な連携や相乗効果も期待されています。
レポート記事を「Globalize!」サイトに掲載しています。Globalize! レポート14「デザインで国際協力」
2023年度採択一覧
Find a treasure in Tokyo
(協定校プロジェクト)
交流機関 | バンドン工科大学 |
---|---|
実施研究室(代表者) | 工芸工業デザイン学科(伊藤真一教授) |
渡航先 | 日本 |
実施期間 | 2023年7月3日(月)オンラインオリエンテーション 2023年7月10日(月)オンラインディスカッション 2023年7月17日(月)~7月21日(金) 本学にてワークショップ |
内容 | 武蔵野美術大学、バンドン工科大学双方の学生がチームを組み東京の街を調査し、ディスカッション、デザインワークを通して発表する。今回は素材を中心としたワークショップではなく近年加速度的に開発が進んでいるインドネシアの学生が本学の学生と共に東京の街を調査する。異なる文化での視点が重なり合うことで東京に潜む価値を再発見し、デザインの可能性を探ることを目的とする。 |
2023 中国美術学院+武蔵野美術大学 大学院交流プロジェクト 中日共同クリエイティブキャンプ『存在とゲニウス・ロキ』
(協定校プロジェクト)
交流機関 | 中国美術学院 |
---|---|
実施研究室(代表者) | 映像学科(篠原規行教授) |
渡航先 | 中国、日本 |
実施期間 | 2023年7月26日(水)~8月22日(火)中国開催 2024年3月20日(水)~3月29日(金)日本開催 |
内容 | 中国美術学院創新設計学院と武蔵野美術大学の大学院生を対象とした協定校交流プロジェクトである。創作の起点にエスノグラフィーを用いた創作実験であり、2019年に実施された貴州省黔東南地域を対象としたプロジェクトに続く、2回目の実施となる。今回は2023年7月26日から8月22日まで、日中大学院生20名が中国・杭州に集い、「存在とゲニウス・ロキ」をテーマに、中日院生「一対一」の共同創作方式で交流と創作を行う。参加学生と教員は共に四川省成都地区に赴き、8日間にわたる民俗文化の実地考察と調査研究を行い、中国の5千年の歴史と文化の精髄、中国西部地区の民俗の特色を体験し、中国の現在の経済と生活が調和する「こえ」を確認する。協定校PJの在り方を探るとともに、中国文化の認識を深め、政治を超えた人と人の理解につながる日中学生交流促進を目的とする。 *報告冊子あり |
離見の見・le regard éloigné
(協定校プロジェクト)
交流機関 | パリ国立高等美術学校 |
---|---|
実施研究室(代表者) | 映像学科(クリストフ・シャルル教授) |
渡航先 | フランス |
実施期間 | 2024年2月25日(日)~3月13日(水) |
内容 | 今回のプロジェクトは本学とENSBA(パリ国立高等美術学校)を中心に、ESAA(アヴィニョン美術高等学校)が加わり、3大学によるコラボレーションの成果を、パリとアヴィニョンで発表する企画である。開催に先立ち、2023年9月から2024年2月まで、3大学の学生たちがオンラインで共同研究を行った後、本学のクリストフ・シャルル ゼミの学生は2月25日にパリに渡り、パリENSBAのギヨーム・パリス教授研究室の学生と、アヴィニョンESAAのブノワ・ボロワザ教授ゼミの学生と共同で制作活動を行う。はじめにパリ・エコール・デ・ボザールの礼拝堂で行われる「離見の見・le regard éloigné」展(2月28日~3月2日)、そしてアヴィニョンのセレスタン教会で行われる「Passe-Murailles 2024」フェスティバル(3月8日~11日)において、参加学生全員が作品展示およびライブイベントを行う。 |
Bamboo and Rattan Design Workshop
(協定校プロジェクト)
交流機関 | バンドン工科大学 |
---|---|
実施研究室(代表者) | 基礎デザイン学科(板東孝明教授) |
渡航先 | インドネシア |
実施期間 | 2024年2月27日(火)~3月10日(日) |
内容 | 本プロジェクトは2007年から現代GP,国際交流プロジェクト、 2018年度から協定校プロジェクトとして行われているバンドンエ科大学とのワークショップである。 竹およびラタンを素材とした包括的に非木材植物素材を利用したデザインの可能性を探ることを目的とする。 代表者の基礎デザイン学科板東教授と工芸工業デザイン学科伊藤教授の担当による英語による造形総合Ⅱ類科目 Bamboo Designingを受講した学生の英語を使用したプレゼンテーションの実践の場となることも大きな目的である。武蔵野美術大学、バンドン工科大学双方の学生がチームを組み竹およびラタンを利用したデザインについて1週間通して研究、制作し、その成果を展示する。 |
Global Design Initiative Workshop Singapore 2024
(協定校プロジェクト)
交流機関 | ケルン・インターナショナル・スクール・オブ・デザイン、実践大学、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校、ラサール・カレッジ・オブ・アート |
---|---|
実施研究室(代表者) | デザイン情報学科(長澤忠徳教授) |
渡航先 | シンガポール |
実施期間 | 2024年2月25日(日)~3月2日(土) |
内容 | 2014年2月に開催したGlobal Design Educational Forumにて発案・合意を得た5大学が持ち回りで主催している国際ワークショップ。「GDI Workshop 」と名付けたこのプロジェクトは、5つの協定大学からそれぞれ選抜された学生が、参加校の地域文化と社会状況を観察し課題発見し、協同してグローバルなテーマに取り組むプログラムであり、異文化的相互作用における学びの探求、デザインにおける物語性(ナラティブ)を理解すること、資源としての文化的事物や態度、場所がデザインとしてどう変容させることができるか、そして、新しい世代のデザイナーたちが、彼らの価値、向上心、関心に対して洞察を得ることが目的である。 |
2024年3月25日更新