2006年度に発足した「国際交流プロジェクト」は、国際交流を大学としてサポートし、個人や学科の経験を大学全体の資産として共有することを目指す制度です。海外の教育機関との共同プロジェクトを通して、新たな美術・デザイン教育の方法論を模索するとともに、本学の教育の在り方を世界に発信します。海外を訪れて現地の学生とともに制作する。そこには、国籍や専攻を越えて語り合う機会が広がっています。また、訪問教授制度や産官学共同プロジェクトなどとの、有機的な連携や相乗効果も期待されています。

2019年度採択一覧

ラサ&ムサ 合同映像制作ワークショップ
(協定校プロジェクト)

交流機関 ラサール・カレッジ・オブ・アート(シンガポール)
実施研究室(代表者) 映像学科(小口詩子教授)
渡航先 日本
実施期間 2019年6月13日〜6月15日
内容 本学学生、及びラサールの学生と関係教員による3日間のスタジオ撮影ワークショップ(打合せ+リハ1日/本番2日)。2グループに分かれ2企画を実施。本学の学生チームが企画・制作・演出・美術を担当し、事前に脚本を準備、スタジオに設営されたアパートの一室のセットを装飾、ワークショップ期間にラサールの学生チーム(撮影・照明)と合流し、後日編集、整音のうえ成果物として仕上げて上映までを行う。3日目はオープンキャンパスに合わせ、公開撮影とする。

2019 中国美術学院×武蔵野美術大学大学院交流プロジェクト 中国美術学院サマーキャンプ「革新志向のデザインと造形」 in China
(協定校プロジェクト)

交流機関 中国美術学院
実施研究室(代表者) クリエイティブイノベーション学科(篠原規行教授)
渡航先 中国
実施期間 2019年7月28日~8月26日
内容 中国美術学院上海設計学院&創新設計学院と武蔵野美術大学の大学院生の提携校交流プロジェクトである。貴州省黔東南地域を訪問し、中国少数民族の伝統、文化、歴史、生活などの体験と調査から革新的思考を導こうという試み。
(報告冊子あり)

フィンランド陶芸と日本のうつわ

交流機関 ヘルシンキ・メトロポリア応用科学大学(Metropolia University of Applied Sciences)
実施研究室(代表者) 工芸工業デザイン学科(十時啓悦教授)
渡航先 フィンランド
実施期間 2019月8月21日~8月29日
内容 1873年開業のフィンランドアラビア製陶所が、近年フィスカースに統合された。さらにアールト大学もアラビア地区からオタニエミ地区に移転し、いわばフィンランドデザインの発祥の地、アラビアの建物が変容、約100年の幕を閉じようとしている。我が校もカイフランクをはじめ著名なデザイナーの影響は小さくなく、その足取りを現地で調査し、相互の学生が食文化について議論し価値観の相違点を探る。カイフランクなどテーブルウェアーのデザインを収拾し、持ち帰ってまとめる。さらに現地で皿を作るワークショップを行い、フィンランドの学生にその魅力を伝え、同時に和菓子の虎屋との研究成果も展示し話題を広げる。またこのような共同作業を通じて英語によるコミュニケーション能力を高めることも目的としている。

ビリニュス美術大学におけるワークショップの実施及び作品展示
(協定校プロジェクト)

交流機関 ビリニュス美術大学
実施研究室(代表者) 油絵学科版画専攻(遠藤竜太教授)
渡航先 リトアニア
実施期間 2019年10月19日~10月29日
内容

ITB x MAU in Tokyo
(協定校プロジェクト)

交流機関 バンドン工科大学(インドネシア)
実施研究室(代表者) 工芸工業デザイン学科(伊藤真一教授)
渡航先 日本
実施期間 2019年10月3日~10月9日
内容 本プロジェクトは2008年度から現代GPプロジェクト、国際交流プロジェクト、昨年度より協定校プロジェクトとして毎年バンドンでBamboo and Rattan Design workshop として行われているバンドン工科大学との交流を本学で東京ならではの素材を使い行うものである。紙は世界中で普遍的な素材であるが日本においては和紙から洋紙に至るまでそのバリエーションは非常に広い。紙の種類の少ないインドネシアからの学生と日本の学生がグループで取り組むことで、異なる視点から見た素材表現の可能性を探ることが目的である。また毎年異文化を経験する側として行っていたワークショップを異文化を受け入れる側として経験することによる学生の国際コミュニケーション力向上も大きな目的である。

大邱(テグ)カトリック大学校絵画専攻×武蔵野美術大学油絵専攻プロジェクト

交流機関 韓国大邱カトリック大学校
実施研究室(代表者) 油絵学科(川口起美雄教授)
渡航先 韓国
実施期間 2019年10月22日~10月28日
内容 海外での展覧会開催を通して、現地の学生との準備・展示・プレゼンテーションを共同で実践・展開する。さらに両大学教員による西洋古典絵画技法のレクチャー、デモンストレーションの時間を共有することで両国においての展開の差異を認識する。これは風土による技法の変化を理解することである。これらを前提として両大学の学生の異なった視点からの意見、感想を得ることは自らの表現に対する再考を促すことになるであろう。海外において学生が共に行動することで、今後の制作発表に対しての視野が広がることを目指すものである。

パリ国立高等美術学校×武蔵野美術大学 協定校プロジェクトⅡ
(協定校プロジェクト)

交流機関 パリ国立高等美術学校
実施研究室(代表者) 油絵学科(樺山祐和教授)
渡航先 フランス
実施期間 2019年10月22日~11月2日
内容 2017年度パリ国立高等美術学校訪問、2018年度京都・奈良古美術研究旅行、フィリップ・ベヌカン氏訪問教授招聘を経て、今回2度目のパリ訪問となる。
今回は自然史博物館研究員であるパトリック・パイロット氏のガイドによってドルドーニュ地方ペリゴールの数多ある洞窟壁画を鑑賞し、パリ国立高等美術学校のフレスコアトリエにて壁画制作ワークショップを行う。前回も同様のワークショップを行ったが、今回は原物の洞窟壁画を鑑賞する事を起点とし、そこで獲得した実感を制作に昇華させることが特筆すべき点である。それは両国の学生にとって、新鮮な驚きと発見を促すものになるであろう。
(報告冊子あり)

2020年3月27日更新