2014年度採択一覧

Japanese Modern Sculpture Network 2014

交流機関 ロンドン大学スレード校(イギリス)
実施研究室(代表者) 彫刻学科研究室(黒川弘毅教授)
内容 彫刻学科が継続中の日英共同研究『日本彫刻における近代』というテーマの一環として、ロンドン大学スレード校とワークショップ(フィールドワーク)を催し、「西欧から日本彫刻がどのように見られているか」について学生たちの認識を深める。このワークショップ通して、スレード校彫刻コースの教員・学生との研究・教育交流を行い、英語授業開始に向けて学生のモチベーションを高め、授業の質向上を図る。
研修先であるイギリスの美術館・博物館等で、「日本彫刻が外国からどのように見えるか」を学生たちに体験的に認識させ、近代日本における西欧からの〈彫刻〉の受容と現代までの日本彫刻が西欧においてどのように受け入れられているか、その様態を学び、英語授業への具体的目標の発見と受講動機や学修意欲の涵養を目指す。

チェコと日本の工芸交流プロジェクト

交流機関 トマスバタ大学(チェコ)
実施研究室(代表者) 工芸工業デザイン学科研究室(十時啓悦教授)
内容 チェコのトマスバタ大学は皮工芸の盛んなズリーン州にあり、製靴会社バタと密接に結びついている。第一次世界大戦後、創業者トマーシュ・バタの優れた経営手腕のため、ズリーンの街が会社とともに飛躍的に発展した。東欧の手仕事の魅力を伝えるプロダクトデザインの精神を学び、日本の工業製品プロセスの現状と自国生産の必然性を確認し、2校の文化を背景に作品をデザイン・試作をする。また同国プラハ美術工芸大学を訪れ、木画など伝統技術を学ぶ。

東アジアの地域文化デザイン

交流機関 華南理工大学(中国)、雲林科技大学(台湾)
実施研究室(代表者) 基礎デザイン学科研究室(小林昭世教授)
内容 華南理工大学(中国)、雲林科技大学(台湾)と合同で、日本と中国の文化資源の調査に基づく「東アジアの文化資源とデザイン」についてのワークショップを開催する。ワークショップはデザインの調査と提案、見学と講義、プレゼンテーションを含む内容とする。テーマは、大きくは、文化とデザインについて考えることである。色彩調査を通して文化財や伝統的な町並みの保存・活性化、地域コミュニティにおける人間の暮らし(商業、生活)・地域デザイン(観光デザイン、商業デザイン)について考える。

協定校 C³・プロジェクト 2014

交流機関 セントラル・セントマーチンズ・カレッジ(イギリス)、ケルン国際デザインスクール (ドイツ)
実施研究室(代表者) デザイン情報学科研究室(長澤忠徳教授)
内容 本学と本学の協定大学(武蔵野美術大学、ロンドン芸大セントラル・セントマーチン校、ケルン国際デザインスクール)による教員の相互訪問による交換授業(ワークショップ)により、参加学生は現代社会の文化状況とデザインの様態をリサーチし、その新たなる可能性を提案する。国際的に活躍する創造的デザイン人材育成のための異文化相互理解力とデザイン思考および方法論の理解、プレゼンテーション力の育成を目的としている。

竹を利用したデザインに関する国際交流事業

交流機関 バンドン工科大学(インドネシア)
実施研究室(代表者) 基礎デザイン学科研究室(板東孝明教授)
内容 本プロジェクトは3回目の継続となる。武蔵野美術大学、バンドン工科大学双方の学生が竹を利用したデザインについて研究し、その成果を展示をする。同時に双方の学生から参加者を募り、竹を利用したデザインに関するワークショップを行う。
昨年度に引き続きサステナブルマテリアルとしての竹を使用したデザイン教育と造形指導者育成を継続して行うことを目的とする。昨年度のワークショップでは作品の質、学生の交流という双方の面で大きな成果が出た。昨年度に引き続き英語による造形総合Ⅱ類科目 Bamboo Designing を受講した学生の英語を使用したプレゼンテーションの実践の場となることも大きな目的である。
ワークショップを行うことによる竹を利用したデザインの新しい可能性を示すモデルの提示、英語によるプレゼンテーションスキルを実践を通して新たな認識を深めること、国際的な人的ネットワークを拡張させることを到達目標とする。