2015年度採択一覧

MAU-HFG:Go Public

交流機関 カールスルーエ造形大学(ドイツ)
実施研究室(代表者) 映像学科研究室(クリストフ・シャルル教授)
内容 芸術界において、若いアーティストたちが自ら国際的な場に乗り出していくことは、現在もっとも必要とされている姿勢の一つである。「MAU-HFG: Go Public」という国際プロジェクトは、2013年度に始まった本学とドイツのHFG(カールスルーエ造形大学)の共同プロジェクトである。新しい発展を目的とし、本学でのワークショップ、都内の公的空間でイベントを行い、更にカールスルーエHFGで同様にワークショップ、そしてカールスルーエ市内の公的空間でイベントを行った。

Japanese Modern Sculpture Network 2015

交流機関 ロンドン大学スレード校(イギリス)
実施研究室(代表者) 彫刻学科研究室(黒川弘毅教授)
内容 本学教員とロンドン大学スレード校教員が継続して行っている共同研究 “Modern Japanese Sculpture Network” の一環としてスレード校が主催するワークショップに参加し、国外の視点からの日本近代彫刻について学生たちの認識を深めることができた。ワークショップは四つのテーマ[(1)西欧から見る日本彫刻(2)西欧の近代彫刻(3)「近代日本彫刻展」(4)同時代性]に沿って、美術館、ギャラリー、美術大学、研究施設等で日本彫刻と東西の近代彫刻の展示に接しながら、テーマ “Japanese Modern Sculpture” を日英の研究者によるレクチャーを通して掘り下げることができた。

Design with Bamboo and Rattan

交流機関 バンドン工科大学(インドネシア)
実施研究室(代表者) 基礎デザイン学科研究室(板東孝明教授)
内容 本学、バンドン工科大学双方の学生が竹およびラタンを利用したデザインについて研究し、その成果を展示した。同時に双方の学生から参加者を募り、竹およびラタンを利用したデザインに関するワークショップを行った。
本プロジェクトは「竹を利用したデザインに関する国際交流事業」を発展させ、竹だけではなく、ラタンも対象とすることで、包括的に非木材植物素材を利用したデザインの可能性を探ることを目的とした。またシンポジウムには複数の大学から教員、学生を招聘し、より幅の広い情報交換の場となり、さらに、学生の英語を使用したプレゼンテーションの実践の場となった。

ダッチデザインDNAを探る・Design Academy Eindhoven(DAE)との交流プロジェクト

交流機関 Design Academy Eindhoven(オランダ)
実施研究室(代表者) 視覚伝達デザイン学科(キュー・ジュリア教授)
内容 社会におけるデザイナーの役割へのニーズは、マーケットの最終段階における形の創造から、社会そのものを変える新しい創造的能力へと変遷しつつある。また、日本の企業や各分野のプロの方々はますますグローバルに仕事をする力が求められている。このような社会的要請に応え、「ダッチデザインDNAを探る」をテーマに、オランダのDesign Academy Eindhoven(Eindhoven)と連携し、Thonik(Amsterdam)の専門家を交え、現場見学やワークショップなどを通じて、デザインリサーチから社会実践までのすべての過程を学び、オランダのソーシャルデザインの特徴を理解することができた。

リトアニアと日本の工芸及び文化交流

交流機関 ビリニュス芸術アカデミー(リトアニア)
実施研究室(代表者) 工芸工業デザイン学科(十時啓悦教授)
内容 バルト3国のひとつリトアニアの首都、ビリニュスにある芸術アカデミーの学生とワークショップを行った。日常の道具を中心にプロダクトデザインについて、それぞれ自国文化を背景に考察、議論の場を持った。相手校と作品アイデア、制作を通して語学力を体得することができた。首都ビリニュスはリトアニアで最も山側に位置し、森林素材の活用が盛んであり、工芸作品で現地で根付いた魅力ある装飾的な作品の調査も行った。ビリニュスデザイン学科学生に歴史を説明してもらいディスカッションの場を多くつくることができた。

英韓中日4カ国合同国際交流展

交流機関 ソウル芸術大学(韓国)、上海視覚芸術学院(中国)、レディング大学(イギリス)
実施研究室(代表者) 映像学科(篠原規行教授)
内容 韓国ソウル芸術大学、中国上海視覚芸術学院、英国レディング大学と武蔵野美術大学が参加する英韓中日4カ国学生交流展を開催した(今回はレディング大学での開催)。インテリアデザイン領域(ソウル芸術大学)、グラフィックデザイン領域(上海視覚芸術学院)、映像領域(レティング大学と本学)の異分野交流を特長とし、それぞれの分野の学生が「伝統技術の現代化」という共通のプロジェクトテーマに挑んだ。本学や日本以外での作品制作および展示設営の経験を経て、実現のための様々な状況への対応力を身につけるとともに、プロジェクトテーマをもとに、各国の学生との交流を通してそれぞれの共通点と相違点を確認し、国際的な視野を得ることができた。

台湾国家教育研究院鑑賞プロジェクト 旅するムサビin台湾

交流機関 台湾国家教育研究院(台湾)
実施研究室(代表者) 教職課程研究室(三澤一実教授)
内容 台湾国家教育研究院との交流を通し、台湾で行われている鑑賞活動の実際を見学し美術教育を学ぶことができた。また、旅するムサビを通して台湾の美大生学生たちと活動の交流を図り、台湾の中学校、高等学校において、学生が持参する作品で対話による鑑賞の授業を行った。通訳を介して行うプログラムであるが、言葉を超えて通じ合える造形の力を感じ取れる様な活動を展開することができた。