椛田ちひろさん(2004年大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コース修了)の作品が装画として使用された『凛として灯る』が出版されます。詳細はリンク先をご参照ください。
- タイトル
- 『凛として灯る』
- 著者
- 荒井裕樹
- 刊行日
- 2022年6月21日
- 出版社
- 現代書館
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自分に重なる部分もあり、一気に読みました。米津知子さんの半生には「苦しさ」や「怒り」と同時に、若い女性の輝く生命活動が感じられます。ひとりの女性・ひとりの活動家・ひとりの人間の生の苦しみと生の輝きの物語を、荒井裕樹さんの筆から受け取りました。
提供した作品は、ある遺跡にさまざまな角度から光をあて、その影を紙にペンで留めた作品です。影遊びにあるように、影は姿を変化させますが、歴史も時代によって様々な姿に変わります。そのようなものの見え方を主題にした作品です。『凛として灯る』の装丁になった影の痕跡も、暗闇で輝こうとする灯のようにも見え、自分自身を閉ざす貝殻のようにも見え、傷のようにも見えるというような、米津知子さんの半生を想起させる様々な姿に変化して届くと良いな、と期待しています。(椛田ちひろ)
また、椛田さんの作品は『リキテックス プライム カタログ』(2022年6月発行)にも掲載されました。カタログは以下のページよりご覧ください。