日程 |
2010年12月18日(土) 17:00-20:00 |
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場所 | 新宿サテライト教室room E(新宿センタービル9F) |
新宿サテライトで以下のシンポジウムを開催します。
マンガ・アニメに対する都条例について考えるシンポジウムです。
参加費:無料
司会進行:原田央男
発表者:三原龍太郎(「ハルヒin USA日本アニメ国際化の研究(NTT出版)」著者)
プログラム(予定):
・17:00-17:30 「都条例改正案の最新動向」(古城文康)
・17:30-19:00 「北米におけるアニメーション事情(仮)」(三原龍太郎)
・19:00-20:00 シンポジウム
*参加人数把握のため、参加希望者は12月17日(金)夕刻までに、以下のメールアドレスに指定の書式で送信してください。
宛先:古城文康メールアドレス BZP00410@nifty.com
件名:JSASシンポジウム12/18参加希望、参加者名:(会員名)
*シンポジウムの第3回は2011年2月26日(土)を予定しています。会場は共に武蔵野美術大学新宿サテライト教室・room ABです。
開催主旨:
2010年に東京都議会に提出された「東京都青少年健全育成条例」改正案は6月に否決されましたが、12月に再提出され、現在審議中です。
問題となっていた“非実在青少年”という文言や、規制対象を“18歳未満”とすることが削られた反面、再提出案では適用されるコンテンツが“漫画、アニメーションその他の画像(実写を除く)”と名指しされ、また規制対象も“刑罰法規に触れる性交若しくは性交類似行為又は婚姻を禁止されている近親者間における性交若しくは性交類似行為を、不当に賛美し又は誇張するように、描写し又は表現すること”と変えられたことから、解釈次第で規制対象の範囲が拡大されると、改めて反対の声が上がっています。
日本アニメーション学会ではこの問題をきっかけとして、研究のためのシンポジウムを教育・研究委員会の主催で開催。第1回(11月21日)においては「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」が施行された1999年に遡り、そこから現在に至るマンガとアニメーションの表現規制の経緯が報告されました。さらに台湾とマレーシア出身の研究者から、それぞれの国における日本のマンガとアニメーションの普及の現状や表現規制の歴史などが報告され、インターナショナルな視点からこの問題を考察。
また参加者全員によるディスカッションにおいて、北米・カナダでは表現規制とリテラシーとの綱引きがあるとの報告や、英国では映像制作者が児童の映像や音声を扱う場合の注意が教育で徹底されているとの指摘などが飛び交い、活発な議論が交わされました。
このように海外の実態を知ることは、表現規制の考察と理解を深めるためにも重要であるとの観点から、第2回では「ハルヒin USA日本アニメ国際化の研究(NTT出版)」の著者・経済産業省の三原龍太郎さんをお招きし、日本のマンガとニメーションが北米でどのように扱われ、消費され、また規制されているかについてお話しいただく予定です。
都議会での審議が大詰めに向かう中での開催ということで、会員の皆様にはぜひともふるっての参加をお願いいたします。