The more it changes,the more it stays the same.

日程 2015年6月20日(土)~2015年7月26日(日)
12:00-21:00 *土日祝のみ
場所 モデルルーム(青梅市東青梅2-16-16)

The more it stays the same,the more it stays the same.

赤羽史亮さん(2008年油絵学科卒業)、長谷川維雄さん(2012年油絵学科卒業)が参加する展覧会のお知らせ。

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アートスペース・モデルルームでは、6月20日から7月26日まで、「The more it changes , the more it stays the same.」展を開催いたします。本展は今最も注目に値する若手作家、赤羽史亮、阪中隆文、長谷川維雄、ウィル・ロビンソンが、それぞれ1人1部屋を使い新作を発表するグループショウとなります。

【展覧会紹介】
新しい知識を得て、考えが変わる。日々身体が成長し、また老いる。私たちは生きながら常に変化している。けれども相変わらず私はここにいて、すべてが変わるわけではない。何が変わり、何が変わっていないのか。

《変われば変わるほど変わらない》
本展タイトルになっているこの奇妙なフランスのことわざは、“何であれ不変なものは、変化がないことによりその不変性が明らかになるよりは、変化が生じることによってむしろその不変性がいっそう明確になる” ということを意味している。“本質的なものは、非本質的なものが変化するという文脈の中で明らかになる。”*
つまり私たちが常に変化し、変化を欲するのは、まだ見ぬ不変項を露わにするためなのかもしれない。

本展では、今最も刺激的な若手作家4人、赤羽史亮、阪中隆文、長谷川維雄、ウィル・ロビンソンがそれぞれ渾身の新作を発表する。そして鑑賞者には移動、静止、様々な視点の変化を、身体をもって経験することで、彼らの表現の核心に迫るように促したい。作り手の探求と見る者の探求、両者が絡み合い、本展は全体を成す。
*J・Jギブソン「生態学的視覚論」より

【イベント情報】
オープニングパーティ:6月20日(土)19:00-
その他のイベントについては、下記webサイトにアップしていきます。

【出展作家】
赤羽史亮 Fumiaki Akahane
1984年長野県生まれ。2008年武蔵野美術大学油絵学科卒業。
一貫して絵画を制作している赤羽は、マンガ的なキャラクターが登場し画面を埋め尽くすように執拗に描き込まれた初期の作品から、展示を重ねるたびにたえず作風を更新してきた。最新作「OK PAINTING」シリーズでは、異なる筆致で描かれた様々な人物がいずれも敬礼をして、多様なまなざしを受け入れるかのようにこちらを見ている。自身の生活や趣味などが色濃く反映された赤羽の絵画は生きることと密接に関係し、誰にでも出入り自由なものとして開かれている。

阪中隆文 Takafumi Sakanaka
1989年東京都生まれ。2013年多摩美術大学映像演劇学科卒業。
パフォーマンスやプロジェクト型の作品を中心に制作している。過去作に暗渠の渋谷川で群衆を率い、江戸末期の狂乱《ええじゃないか》を引用したパレードを行う「They’re following after the subject , and more and more keep coming.」やルーマニア共産主義時代に計画されその後頓挫した広大な湖跡地にある謎の穴に向かって、現地で知り合った女性への想いを叫び続ける「大きな穴」などがある。不穏なものへ身体を放り込み、自らのリアリティと社会を大胆に繋ぎ合わせる阪中の作品には、アングラへの志向が通底している。

長谷川維雄 Fusao Hasegawa
1988年東京都生まれ。2014年東京藝術大学大学院油画専攻修了。
絵画、映像、インスタレーション、パフォーマンスなどメディアを問わず表現を行う。近作の、表面張力を利用して一円玉を水面に浮かべ日本列島を作る「夏の神話 POOL JAPAN」や「《日本産鶏肉》と《中国産豚肉》と《アメリカ産牛肉》がハンバーグに丁度いいひき肉になるまで包丁付きカタカタ車にのせて散歩する」のように、長谷川は世の中の出来事に機敏に反応しつつ、独特のユーモアセンスによって見る者を狂気の笑いへといざない、事物の再考を促す。

ウィル・ロビンソン Will Robinson
1988年オーストラリア、パース生まれ。2015年東京造形大学造形美術学科卒業。
映像、インスタレーション、音声作品などを制作している。コンパクトに収納でき携帯可能な寝室、浴室、トイレ、机を持ち運び、それを用いて街中で私的な行為をするパフォーマンス映像と抽象的なグラフィック、立体等で構成されたインスタレーション「Portable Space」では、多くの要素が呼応して、公と私、ストリートとアカデミックなど様々な境界を解体しては結びつける。ウィルは、場所の持つ関係性、人と人の間に介在する距離に対する問題意識を起点に、定義し難い奇妙な空間を作り出している。

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