大浦雅臣展 FUTURE CLASSIC:未来の古典

日程 2018年1月12日(金)~2018年1月20日(土)
11:00-19:00 *会期中無休 *最終日は17:00まで
場所 自由が丘もみの木画廊(東京都世田谷区奥沢6-33-14 もみの木ビル201)

大浦雅臣さん(2005年大学院造形研究科修士課程美術専攻日本画コース修了)の展覧会のお知らせ。

大浦雅臣展 FUTURE CLASSIC:未来の古典

大浦雅臣展 FUTURE CLASSIC:未来の古典

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この度、2016年の開催から2年ぶりとなる、日本画家・大浦雅臣の個展を行います。大浦は2005年、武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻日本画コースを修了しました。15歳から岩絵具に触れ日本画を志した大浦は、美大在学中からフェノロサや岡倉天心の志向した「日本絵画としての日本画」を標榜し、日本画にとって、きわめて原初的な姿勢で、制作と実験を繰り返してきました。

本展は、大浦が10年以上ライフワークとして描き続けるメカ龍をモチーフとした作品が展示されます。その中で2015年から制作を開始した背景にグリッドの入った新作を中心に、約8点が並びます。この新作はメカ龍の身体に視点を集中すると、錯視によりグリッドの焦点にあるピンクが鑑賞者の視界から消えてゆきます。攻撃的な色調のショッキング・ピンクは、社会のあらゆる不穏、諍い、攻撃性を示唆しています。
本展は、古典東洋における自然崇拝の象徴といえる龍の姿に、近代的な機械の身を共存させているメカ龍が、ショッキング・ピンクを取り込んでゆく絵画体験です。これを、相反するものを同時に受け入れながら調和させる存在が創造する、私達の未来を体験することであると大浦は語ります。

大浦は、岩絵具や金属箔など素材の物質感、絵具の生み出す凹凸、光の反射を最大限に生かした絵画表現を一貫して研究し続けています。モニターに映るデジタル画像や作品写真では再現しえないその表現を、前回の個展から、新たなマチエールの導入やグリッド錯視・色彩の研究でよりいっそう「目で触る絵画」として発展させました。さらに今回は、2018年内に紫雲山 瑞聖寺へ奉納予定の衝立作品も先行して展示いたします。ぜひ会場へ足をお運びいただき、《未来の古典》となる大浦作品を目撃下さい。

大浦雅臣 略歴
1977年東京都生まれ。武蔵野美術大学大学院 造形研究科美術専攻日本画コース修了。
堂島リバーアワード2016、中之条ビエンナーレ、第一回枕崎国際芸術賞展、アートプログラム青梅他、個展・グループ展多数。
2010年より市川裕司・金子朋樹・佐藤裕一郎・西川芳孝・松永龍太郎・小金沢智の計7名からなるアーティスト集団「ガロン」に参加。
公益財団法人平野美術館、ベネトン財団に作品収蔵。
2013年に自身初となる若手作家のグループ展企画・立ち上げを行い「恋愛絵画」展を開催(ギャラリーショアウッド・青山)
2018年、紫雲山 瑞聖寺へメカ龍作品を奉納予定。

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