第41回イメージライブラリー映像講座「震災の後に 311 × トーキョードリフター」

日程 2014年12月6日(土)
16:30-18:30 *関連上映会の日程・時間は本文を参照
場所 美術館ホール

震災の後に 311 × トーキョードリフター

本学美術館ホールにて開催される、第41回イメージライブラリー映像講座のお知らせ。

***
講座内容:
「震災をその目で確認する」ために、作家・映画監督の森達也、映像ジャーナリストの綿井健陽、映画監督の松林要樹、映画プロデューサーの安岡卓治の4人が東日本大震災直後の被災地へと向かい、その惨状にカメラを向けた問題作『311』。そして、2011年5月、節電のためネオンが消えた東京の街を、ミュージシャン・前野健太が歌いさすらう姿を追った『トーキョードリフター』。
本講座では、全く違う立ち位置から震災後の日本の姿を写し取った安岡卓治監督と松江哲明監督をお招きし、制作者としてどう311に向き合ったのか、その視点や姿勢について語っていただきます。

上映スケジュール

■2014年12月2日(火)16:30-(開場16:00)
『トーキョードリフター』(監督/松江哲明、72分、ブルーレイ上映)
■2014年12月6日(土) 14:45-(開場14:15)
『311』(監督/森達也、綿井健陽、松林要樹、安岡卓治、92分、ブルーレイ上映)

対談スケジュール

■2014年12月6日(土) 16:30-18:30 *『311』上映後に座席の入替はいたしません。

登壇者:安岡卓治(映画プロデューサー)、松江哲明(ドキュメンタリー監督)

参加方法:入場無料・予約不要 学外の方もご参加いただけます

定員:約150名
    *会場がL字型のため、大型スクリーンの鑑賞に適した席は約60席のみとなります。
     講演に関しましては、どの席も問題なくご聴講頂けます。

主催:武蔵野美術大学 美術館・図書館

問い合わせ先:武蔵野美術大学 美術館・図書館
〒187-8505 東京都小平市小川町1-736 tel. 042-342-6072(イメージライブラリー)

講師プロフィール

安岡卓治(やすおか たかはる)
映画プロデューサー、日本映画大学教授。1954年、東京都生まれ。原一男監督『ゆきゆきて、神軍』の助監督を経て、園子温らのインディーズ映画を数多くプロデュース。製作・撮影・編集を務めた森達也監督の『A』はベルリン国際映画祭正式招待、『A2』は山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を同時受賞した。松林要樹監督の『花と兵隊』、豊田直巳監督の『遺言 原発さえなければ』、数々のドキュメンタリー作品に編集やプロデューサーとして携わっている。

松江哲明(まつえ てつあき)
ドキュメンタリー監督。1977年、東京都生まれ。1999年、日本映画学校(現・日本映画大学)の卒業制作として監督した『あんにょんキムチ』が山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波特別賞、NETPAC特別賞、平成12年度文化庁優秀映画賞などを受賞。その後、『カレーライスの女たち』『童貞。をプロデュース』など刺激的な作品をコンスタントに発表。『あんにょん由美香』、『ライブテープ』、『フラッシュバックメモリーズ3D』で数々の賞を受賞し、国内外で高い評価を得ている。

上映作品詳細

■311
監督:森達也、綿井健陽、松林要樹、安岡卓治 配給:東風
東日本大震災発生から2週間後、作家で映画監督の森達也、映像ジャーナリストの綿井健陽、映画監督の松林要樹、映画プロデューサーの安岡卓治の4人が乗った車が被災地へと向かっていた。震災をその目で確認すること、それだけが共通の目的だった。
ガイガーカウンターが激しく反応するなか、東京電力福島第一原子力発電所への接近を試み、津波の被害をうけた土地を訪ね、岩手、宮城を縦走。そして、津波に飲みこまれた石巻市立大川小学校へと向かう。依然行方不明のわが子を探す親たちの言葉が、メディアの姿勢をも問う。遺族を目の前にしながらビデオカメラを廻し続ける彼らにも厳しい批判が向けられる。

■トーキョードリフター
監督:松江哲明 出演・音楽:前野健太
撮影:近藤龍人 録音:山本タカアキ 制作:岩淵弘樹 車両:大西裕 現場記録:九龍ジョー 製作:Tip Top 配給:東風
2011年5月。東日本大震災後、ネオンが消えた東京の街。降りしきる雨の夜をミュージシャン・前野健太が歌い、叫び、さすらってゆく。濡れたアスファルトに、ありったけのユーモアとペーソスを刻みつけながら、新宿、渋谷、そして街の外へ——。
独特のアプローチで個人と時代とをつなぎ、 ゼロ年代のニッポンを映し続けてきた松江哲明が、「いま、この東京の姿を記録しておきたい」と、『ライブテープ』(09)につづき、撮影の近藤龍人、録音の山本タカアキ等と共に、どしゃ降りの雨のなか撮影を敢行。そして、完成したのは松江哲明監督作品史上もっとも瑞々しく、もっとも暴力的な映画。

関連記事