三代純平

三代純平(みよ・じゅんぺい)
MIYO Jumpei

専門
日本語教育学
Japanese Applied Linguistics
所属
言語文化
Language and Culture
職位
教授
Professor
略歴
2013年9月着任
1977年宮城県生まれ
早稲田大学大学院日本語教育研究科 博士課程修了(博士)
研究テーマ
日本語教育関係者を対象としたライフストーリー研究と日本語教育における実践研究を主な研究テーマとする。ライフストーリー・インタビューにより、日本語学習者の経験とことばの学びの関係を考察するとともに、その知見をもとに、社会参加につながる日本語教育実践を提案する。また、日本語教師のライフストーリーを語り継ぎ・共有することで、成長する教師の実践研究共同体づくりをめざす。

I research the life story of international students. By the life story interview, I try to understand the reality of international students, especially the relationship between their identity negotiation and the language acquisition. I also carry out research into the theoretical concepts and method of Action Research for Japanese language education.


著書(編著)

『ナラティブでひらく言語教育-理論と実践』
北出慶子・嶋津百代・三代純平(編)
新曜社、2021年

『産学連携でつくる多文化共生―カシオとムサビがデザインする日本語教育』
三代純平・米徳信一(編)
くろしお出版、2021年

『日本語教育学としてのライフストーリー―語りを聞き、書くということ』
三代純平(編)
くろしお出版、2015年

『実践研究は何をめざすか-日本語教育における実践研究の意味と可能性』
細川英雄・三代純平(編)
ココ出版、2014年

著書(共著)

『思考と言語の実践活動へ―日本語教育における表現活動の意義と可能性』
西口光一(編)、分担執筆「意味と学びのデザイン-メディア・リテラシー実践としての公共CM制作」pp.65-85
ココ出版、2020年

『協働・対話による社会科授業の創造-授業研究の意味と方法を問い直す』
梅津正美(編)、分担執筆「学び合い発展する実践研究共同体をつくる―産学共同によるプロジェクト型日本語教育実践」pp.256-282
東信堂、2019年

『コミュニケーションとは何か-ポスト・コミュニカティブ・アプローチ』
佐藤慎司(編)、分担執筆「越境を支えるビジネス日本語教育―ポスト・コミュニカティブ・アプローチの就職支援」pp.175-202
くろしお出版、2019年

『日本語教育のための質的研究 入門-学習・教師・教室をいかに描くか』
舘岡洋子(編)、分担執筆「「声」を聴くということ―日本語教育学としてのライフストーリー研究から」pp.93-113
ココ出版、2015年

『日本語教育 学のデザイン―その地と図を描く』
神吉宇一(編)、分担執筆「「ことば」「文化」、そして「教育」を問い直す」pp.77- 100
凡人社、2015年

『私はどのような教育実践をめざすのか―言語教育とアイデンティティ』
細川英雄・鄭京姫(編)、分担執筆「「自分探し」のジレンマ―韓国人専門学校生のライフストーリーからみる「動機」」pp.143-163
春風社、2013年

『言語教育とアイデンティティ―ことばの教育実践とその可能性』
細川英雄(編)、分担執筆「「場」としての日本語教室の意味―「話す権利」の保障という意義と課題」pp.75-97、「言語教育とアイデンティティの問題を考えるために」pp.245-259
春風社、2011年

『プロセスで学ぶレポート・ライティング─アイデアから完成まで』
細川英雄・舘岡洋子・小林ミナ(編)、分担執筆「引用」pp.160-166
朝倉書店、2011年

『海の向こうの「移動する子どもたち」と日本語教育』
川上郁雄(編)、分担執筆「韓国中等教育における「考えること」の意義―外国語高校の卒業生は日本語授業で何を学んだのか―」pp.156-175
明石書店、2009年

『ことばの教育を実践する・探求する―活動型日本語教育の広がり』
細川英雄・ことばと文化の教育を考える会(編)、分担執筆「「対話の場」としての日本語教室の意義 ―韓国の外国語高校における授業実践から考えたこと」pp.206-221
凡人社、2008年

『日本語教育のフロンティア―学習者主体と協働』
小川貴士(編)、分担執筆「韓国外国語高校における学習者主体の「日本文化」授業」pp.111-132
くろしお出版、2007年

『考えるための日本語―問題を発見・解決する総合活動型日本語教育のすすめ』
細川英雄+NPO法人「言語文化教育研究所」スタッフ(編)、分担執筆「クラス活動の実践と方法」pp.80-114、「日本語と日本事情の統合」pp.217-229
明石書店、2004年

テキスト

『0から始める速成日本語』
(제로부터 시작하는 속성 일본어)ヨ・テヨップ、チェ・ユンソクとの共著
時事日本語社、2006年

『日本語教師養成講座』(全9冊)
三代純平(監修)
U-CAN、2018年

論文(2010年以降)

  • 日本語学校のエンパワメントを志向/試行する実践研究―『実践研究の手引き』作成の意義と課題『言語文化教育研究』19、pp.32-51、2021年12月(佐藤正則との共著)
  • 戦後サハリンを家族と共に生きたある帰国日本人女性の語り-複言語・複文化主義の視点から『語りの地平―ライフストーリー研究』6、pp.3-28、2021年11月(佐藤正則との共著)
  • 民主化のエージェントとしての日本語教育―国家公認化の中で「国家と日本語」の結びつきを解きほぐせるか『教育学年報』12、pp.283-304、2021年8月(南浦涼介ほかとの共著)
  • 実践の可視化と価値の物語化から見る「評価」概念の問い直し-日本語教育実践における実践共同体構築にもとづいて『教育方法学研究』46、pp.85-95、2021年3月(南浦涼介ほかとの共著)
  • 公共日本語教育のための実践研究―官学民による「親子de国際交流」プロジェクト『東京外国語大学国際日本学研究』1、pp.104-118、2021年3月(福村真紀子との共著)
  • 社会とつながり、社会をつくる日本語教育実践-産学連携「にっぽん多文化共生発信プロジェクト」『日本語教育研究』54、pp.7-22、2021年2月
  • 小さな物語から社会を紡いでいくこと『リテラシーズ』23、 pp.19-24、2020年12月
  • ナラティブによる評価―社会とつながる日本語教育実践における学びを評価するために―『アカデミック・ジャパニーズ・ジャーナル』12、pp.35-44、2020年9月(南浦涼介ほかとの共著)
  • 「職業として確立していない」言説に抵抗する語り:1980年代後半にキャリアを始め日本語学校教師のライフストーリーから『語りの地平:ライフストーリー研究』4、pp.48-68、2019年12月(佐藤正則との共著)
  • 日本語教育におけるライフストーリー研究『語りの地平:ライフストーリー研究』4、pp.133-138、2019年12月
  • 日本語学校の社会的アイデンティティ構築の歩み―「箱根会議」という経験をめぐるライフストーリー『言語文化教育研究』17、pp.169-189、2019年12月(佐藤正則との共著)
  • 地域と共に留学生を受け入れる―地方私大におけるオープンキャンパス・プログラムの試み―『留学交流』69、pp.30-37、2016年12月
  • 日本語教育という場をデザインする―教師の役割としての実践の共有『言語文化教育研究』13、pp.27-49、2015年12月
  • セカンドキャリア形成へ向けた文化資本としての日本語-スポーツ留学生のライフストーリーから『言語文化教育研究』12、pp.221-240、2014年12月
  • 学習言語能力の「問題」は誰の問題か―スポーツ留学生Aのライフストーリーから―、『徳山大学総合研究所紀要』36、pp.89-103、2014年3月
  • 日本語教育におけるライフストーリー研究の現在―その課題と可能性について『リテラシーズ』14、pp.1-10、2014年2月
  • 地方における留学生の就職支援に関するアクションリサーチ―「日本事情Ⅲ」の実践報告、『徳山大学 論叢』76、pp.53-69、2013年6月(紙矢健治(筆頭)との共著)
  • ビジネス日本語教育における「文化」の問題―「アジア人材資金構想プログラム以降の先行研究分析―『徳山大学総合研究所 紀要』第35号、pp.173-188、2013年3月
  • 「個の文化」探求としての言語文化教育研究-ライフストーリー研究と実践研究の経験を通じて、『言語文化教育研究』11、pp.2-12、2013年3月
  • 韓国の大学における日本文化に関する授業の現状―中国・上海の大学との比較から―『徳山大学 論叢』74、pp.109-127、2012年6月
  • 韓日ワーキング・ホリデーの意義と課題-韓国人ワーキング・ホリデー・メーカーのライフストーリーから『徳山大学総合研究所 紀要』34、pp.161-180、2012年3月
  • クラス担当者の実践観、教室観、教師観はどのように変容したか―5学期にわたる「イベント企画プロジェクト」のリフレクションから―『早稲田日本語教育実践研究』発刊記念号、pp.85-105、2012年2月(古屋憲章(筆頭)、古賀和恵との共著)
  • 日本語能力から「場」の議論へ―留学生のライフストーリー研究から―『早稲田日本語教育学』9、pp.67-72、2011年2月
  • クラス活動への「主体的参加」とは何か―『イベント企画プロジェクト』を対象としたアクションリサーチ『言語文化教育研究』9(2)、pp.91-114、2010年12月(古賀和恵(筆頭)、古屋憲章との共著)

産学共同プロジェクト