2016年 3月実施:ディスカッション

  • スケジュール: 90 分 × 8コマ(4日間)、2クラス設定
  • 参加者は、Aコース・Bコースに分かれてセッション1~8を受講。
1日目 1:芸術作品について意見を述べる
  • イントロダクション
  • 作品について英語でディスカッションするための便利な表現、形容詞
  • 作品について自身の意見を述べる
  • 他の人を議論に参加させる、意見を求める
  • 断定的な表現、あいまいな表現
2:丁寧に賛成する・反対する
  • 他者の意見に賛成する
  • 丁寧に反対する
  • 実際に作品を用いての練習―意見を述べる、賛成する・反対する
2日目 3:芸術作品やその背景について表現する
  • 芸術作品について英語で表現するための便利な表現、形容詞
  • リスニング練習: 芸術作品の背景事情について
  • 象徴するものやインスピレーションを説明するための表現、組立て
  • 練習:自身のよく知る芸術作品の背景について述べる
4:自身の作品について表現する(背景、着想、構想等)
  • 芸術家へのインタビュー: よく使われる質問や返答を分析する
  • アクティブ・リスニングのスキル
  • 自身の作品の背景、着想、構想について述べる
  • 練習:芸術作品についてインタビューを行う、興味を示す
3日目 5:意見を支持する、議論を展開する
  • 意見を支持するための便利な表現
  • 議論を展開するための便利な表現
  • 練習:自身の考えや意見を論理的に展開する
6:相手が述べたことを確認して、 明確にする
  • 他の人が述べたことを確認する
  • 自分が述べたことを、明確にする
  • 練習:確認して、明確にする
4日目 7:クリティカル・ シンキング
  • 作品の解釈やステートメントに関して賛成する、反対する
  • 自分自身の経験を用いて表現する
  • クリティカル・シンキング
  • ディスカッション:アートとデザインがあなたにとって意味するものとは?
8:適切なフィードバックを与える
  • 称賛し、ポジティブなコメントをする
  • 建設的なフィードバック:提案する、理由を述べる
  • 自身のポートフォリオを用いて練習する

参加者の声

油絵学科 3年

英語講習会に参加して最も良かったと思える点は、ネイティブの先生とたっぷり関われたことです。先生が丁寧に関わってくださる方だったのに加え、学生が7人と少なかったこともあり先生と学生の距離が近く、曖昧なまま進むことのないとてもクリアな印象の講座でした。
授業はテキストに沿って進みますが、その合間や取り組んでいる最中、教室に入り挨拶をする瞬間から、当然のことですがテキストには載っていない言葉が必要とされ、自分なりの正しいか分からない英語を使い伝えようとすることを何度か繰り返すうちに、英語を口にすることへのためらいがなくなりました。先生が私の言おうとしていることを理解するまで必ず付き合ってくださったので、一度で伝わらなくてもいいという安心感が後押ししてくれたように思います。自分の英語が通じる、また聞き取って理解できる体験を重ね、自信がついていくのを実感しました。
授業内容もポイントが絞られ、扱いやすいフレーズをとにかく口に出してみることで、限られた時間の中でかなり具体的に身についたように思います。先生とのやりとりで自分が英語を使うイメージがつくようになりました。これから英語を学んでいく際には実際に自分が使う場面を想像したりと、受験の頃や座学としての英語とは違った形で取り組むことができるだろうと思います。

視覚伝達デザイン学科 1年

まずこの講習会の良かった点は、単に英語を話すだけでなく使うトレーニングができたことです。英語しか使わない場にいると自分の思考まで英語になります。これはとても驚きました。同時に英語力が向上していることを実感し嬉しくなりました。
私はこの講習会で、語彙力が増え、英会話のテンポやいかに相手と意見を交わすかといった実践的なことを学びました。最も有益に感じたのは、英語でのリアクションの仕方を教わったことです。なぜなら、日本では相手の話を静かに聞くことが多いですが、英会話では多少おおげさでもちゃんとリアクションしていないと相手の話に興味がないと思われてしまうからです。また、この方法は会話に取り入れることが簡単なところも魅力的でした。今回はアートやデザインについて議論してきましたが、もし時間があればアートやデザイン以外のこと(政治や宗教、文化など)についても意見を交わし、それらとアート・デザインがどのように関連しているかを考えることで、より議論を充実させたいと感じました。そして机上で覚えるだけでなく、実際に使いながら語彙を増やしていきたいです。
この経験は今後、英語でのディスカッションだけでなく、日本語の場合でも役立つと考えます。その理由は今回学んだ、「自分の主張に根拠・具体例を与えることで説得力のあるものにする」という方法は世界共通だからです。英語でできたことは日本語でもできます。
また、同じように英語を学ぼうとしている仲間を知ることができ、これから学習する意欲につながりました。はじめは、自分が英語である程度コミュニケーションできるレベルに達しているとは思っていませんでした。しかし講習会を終えた今は、ただ伝えるだけでなく自分の意見をよりわかりやすく、より詳しく、そして相手の捉え方にまで配慮して言葉を選んでいけたらいいと考えられるようになりました。

2015年 8月実施:プレゼンテーション

  • スケジュール: 90分 × 4回、5時間(プレセンテーション)の3日間
  • 参加者は、Aコース・Bコースに分かれてセッション1〜4を受講。最終日にプレゼンテーションを行った。

アートとデザインのプレゼンテーション

1日目
8月25日(火)
1:自分の作品について説明する
  • コースの説明と紹介
  • 自身のバックグラウンドについて説明する
  • 自身の作品と芸術的なビジョンについて説明する
  • ロールプレイで練習
2:プレゼンテーションスキル1
  • 自身のプレゼンテーションについて計画する
  • 構造と主なメッセージ
  • プレゼンテーションの始め方
2日目
8月26日(水)
3:プレゼンテーションスキル2
  • リスナーを導く表現
  • 作品やその他のビジュアルを参照する際の表現
  • 話し方:声とボディ・ランゲージ
4:自身の作品のプレゼン
  • 話し方:原稿ではなく、メモを用いる
  • グループでプレゼンテーションの練習をする
  • 学生と講師によるフィードバック
3日目
8月27日(木)、
8月28日(金)
5:プレゼンテーション
  • クラス全体の前でプレゼンテーションを実施する

参加者の声

油絵学科 3年

この講習会は3日間という短期集中だったので、集中して臨めたように感じました。また、講習ではプレゼンテーションの基本的な構成や人前で話すためのテクニックといった具体的な事柄を学んだので、参加者のレベルに関わらず効果的な学習が出来たように感じました。特に、私は自分の英語能力に自信がなかったのでコースについていけるかどうかが心配でした。でも、分かりやすい文字媒体の資料や、ステップごとの確認があったので、おいていかれる事もなく全日程を終えることが出来たのが、とてもありがたかったです。
自分でプレゼンテーションの内容を考え、発表するという流れを通し、普段のどちらかといえば受け身の授業とは違う自分の考えを伝えるための道具としての英語を感じられるようになったように思います。
今回の講習では、自分の英語力の不足を改めて痛感しました。今後は、語彙や会話力を鍛えるように取り組んでいきたいと思います。

視覚伝達デザイン学科 4年

今回、英語講習会に参加して良かったと思うことが、大きく分けて2点あります。
1つ目は、私のような英会話初心者でも気兼ねなく参加でき、英語力を高めるための指針を得られた点です。講習では、上手く英語が使えずつまずいても、先生からの親切でわかりやすいアドバイスで、最終日には英語でプレゼンをすることができました。また、今まで語彙増強のためにはTOEIC受験のための単語集を使用していたのですが、今回受講して「自己紹介やプレゼンをするためには、自分が話したい話題に関する単語から覚えていくべきだ」ということに気がつきました。これを、スピーキングの勉強の今後の指針としていきたいです。
2つ目の良かった点は、英語でのプレゼン時はもちろん、日本語でのプレゼンや人にわかりやすく物事を説明したい時にも役立つスキルを学べた点です。講座で学んだ中でも、私にとって「サインポスティング」という聞き手にプレゼンの構成を明確に伝えてわかりやすく伝えるための手法は、今まで全く意識したことのないものでした。ですが、プレゼンをする上では非常に重要な概念だったため、今後はぜひ使っていきたいです。
私の学科では、授業でプレゼンをする機会が沢山ありましたが、具体的なプレゼンの手法や進め方を講義形式で教わったことはなかったので、大変勉強になりました。受講して本当に良かったと思います。