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倉富二達広さんと本宮陽子さん

倉富二達広さんと本宮陽子さん

本宮陽子さんは1990年に本学視覚伝達デザイン学科を卒業、就職し、その後School of Visual Arts(NY, USA)でFine Arts の修士号を取得、今はPratt Institute(NY, USA)で教鞭をとっています。

また、倉富二達広さんは2010年8月から1年間、Pratt Institute(NY, USA)に協定留学をしました。本学では油絵学科所属ですが、Prattではcommunication designを中心に勉強してきました。

二人の共通点は、ムサビとPratt、Fine artsとDesign、という二つの分野を知ることで自分の世界を大きく広げたことといえます。

ムサビから遠く離れたNYで出会えた二人、色々な意味で先輩になる本宮さんに、倉富二さんが留学やお仕事についてお話を伺ってみました。

 
page1からの続き)

就職について

K: ビザの話を具体的にお聞きしたいのですが、当時のビザの種類というのは?

M: 当時はF-1(学生ビザ)です。

K: 卒業後は?

M: 卒業後は、F-1の後、学校でそのまま版画のdepartmentで助手の仕事を続けられようになったので、そこからH-1(就労ビザ)を出してもらっていました。その後、Prattに呼んでもらえるようになって。Prattで教える場合も、新しい H1などの就労ビザが必要なのですが、こちらの大学ってあまりフルタイムの教授はいなくて、教える場合は基本的に契約ベースになります。なので、H-1ビザのスポンサーは難しいんですね。そこで、アーティストビザ(O-1)を取りました。
ちょうど具合良くアーティストビザにアプライ出来るぐらい、NYでしてきたグループ展や個展などの数がたまり、それに関してのレビュー(批評)の記録が出来ていた事、あとrecommendation(推薦書)をお願い出来るような美術館の方やcritique(批評家)の方とのコネクションが出来た事もあって、そこでアーティストビザをアプライして、その後、そこからグリーンカードを取りました。

K: アーティストビザっていうのはどれくらい難しい、取るのが厳しいものなんですか。

M: 今は一概には言えないというか、微妙なようです。H1ビザ保有だとスポンサー先でしか働けないんですけれど、O-1ビザだと、他のクライアントともお仕事できるんですね。なのでO-1ビザに移りたいなと思って、実際にアプライする前にもlawyer(弁護士)に質問したこともありました。今は O-1ビザにアプライする人が増えたので、普通の移民系のlawyerでも、 O-1ビザを扱っている方がたくさんいるんですけれど、当時はそんなにcommon、普通じゃなかったんですよね。
最初に私のH-1ビザを扱ってくれたlawyerに聞いた時は「僕は君のことはクライアントだから知っているけど、アーティストとしては知らないし、それこそ村上(隆)さんとかオノ・ヨーコさんとかそういうレベルでないと取れないんじゃないの」って言われて「あ、そうなんですか、失礼しました」となりました。その後、フィルムのeditor(編集)をしているヨーロッパ系の友人がたまたまO-1ビザを取っていて、「そんなことないよ。絶対取れるよ。私だって取れたし」って彼女のlawyerを紹介してくれたんです。こちらの優秀なlawyerって最初のミーティングからfee(料金)がチャージされるので、「resume(履歴書)とこれまでの経歴などを先に見て、いけそうと思ったら会って話しましょう」となって、「全然いけるんじゃない」と言われ、そこから始まったという感じですね。
でも、O-1ビザにもスポンサーは必要なんです。なので、そのスポンサーがいれば、そんなに経験がなくても最初のビザは取れることもあるようです。学部卒だけだとまた違うのかもしれないけれど、大学院を出てて、例えばイラストレーターとしていくつかメジャーなカットの仕事をしたりして、うまくエージェントがついてくれたら、最初のビザは取れたりするみたいですね。
ただその後、更新するのは、2年とか3年とか、マックスで3年ですけれどO-1ビザって、更新する時はスポンサーを変えないとその後3年出ないですし、同じスポンサーだと1年ですね。なので更新に関しては、かなり難しくなってきたということは聞きますね。

 

Prattで教えるようになったきっかけ

K: 今のPrattの先生というお仕事に就くようになったきっかけは?

M: Prattって古い学校で、Prattファミリーがオーナーなんですね。そのファミリーに近い方が共通の友人の知り合いだったんです。私の作品をよく買ってくれるコレクターと、そのPrattファミリーに近い方が私のオープニングにいらして、コレクターの方が「彼女は私が気に入っているアーティストだよ」って、私を紹介して下さったんです。その時に、「Pratt Instituteって知っている? 私そこのPrattさん知っているの」という話から、私が他で教えているという話になって、で、「Prattでも教えたい?」と言われたので「教えたいです!」と。でもそんなことが起きるとは思っていなかったので、「ああ、じゃあ機会があったらいいですね」とか話していたんです。
その後、その方のパーティーか何かで、偶然にも本当にPrattさんにお会いできて「じゃあ、もしご縁があったらお願いしたいです」「そうだね」という会話になりました。日本だったら社交辞令的なものだと思いますし、その辺がアメリカ人の意外に律儀なところの表れなのかもしれません。もしかしたらすごいラッキーで気に入って頂けたのかもしれませんし、縁を作ってくれた先ほどのコレクターの方が作品を見せてくれたりなどもあったかと思います。
結果として最初は、そのPrattさんがマンハッタンにある短大系の学部で新しく版画のクラスを出すみたいだから、「こういう子がいるよ」と紹介して下さって。その流れで、当時のそこの学長に会って頂けて、その方もすごくいい方なんですが、とてもよくして下さって、「じゃあ、ぜひお願いしましょう」ってことになったという。ありがたいですね。

K: 面白い話ですね。現在は、その先生のお仕事とあと制作活動で?

M: そうですね。

K: Prattのキャンパスで制作してらっしゃる?

M: はい。

 

PrattとSIVAの違い

K: 今は、Pratt Institute で教えていらっしゃいますが、School of Visual Arts(SVA)を卒業されたということで、PrattとSVAの違いはどのように感じていらっしゃいますか?

M: そうですね。やはりPrattの方が古い学校ですので、いい意味でも悪い意味でも歴史があるっていう違いはありますよね。SVAは比較的新しい学校ですし、売り込み方とか、学部の内容などもやっぱりSVAの方がフリーだし、コンテンポラリーな部分があるっていうか、オープンだったりはしますよね。ただ、逆にPrattの方が歴史がある分、鷹揚だったり、あんまりこだわらない部分があったりするところもあるし。
一番の違いは、Prattはこの辺の美大の中で唯一キャンパスがあるっていうことですよね。あそこの学校のロケーションは本当に得難いところだと思うので。それは、どの学校と比べてもPrattが違うところだと思いますね。
SVAの方が自由だったり、学校もビジネスですから、ビジネスとして機能している部分が若干よりあるかな。

K: 本宮さんはSVAではファインアートのMaster(修士)プログラム でしたけれども、今言われたことはデザイン科もファインアートも通じて、SVAの方が自由度があったという風に感じましたか?

M: 一般的に言ってSVAの方がコマーシャル力は優れているかと思います。学校自体の取り組み方に関しても、授業内容に関しても、ですね。Prattの方がおおらかで、のどかな感じはありますね。

K: 学校でのクラスの進め方とか参加の仕方は、ムサビとはどのように違うと思われますか。

M: 大きく言えば、ムサビに限らず、日本の大学システムと、SVAやPrattに限らずアメリカの大学のシステムとの違いがあります。全然カジュアルですよね、基本的にアメリカの方が。アートヒストリーとか講義系のクラスに関しては、基本的にはそんなに大きな違いはないと思いますけれども、スタジオのクラスなどはやっぱりcritiqueの時間が基本的にこちらの方がもっと長いですし、学生が話す時間が長いですよね。日本では先生が話すのが8割で、質問する人はあまりいないことなどもあって、学生と話すことは2割に満たないと思うんですけれども、こちらの場合は、スタジオクラスの場合は、すごくいいバランスで講評がキャッチボールになると思います。

 

これからの活動について

K: なるほど。今後についてはどうお考えですか。

M: 今後については・・・よく分からないですね。

K: グリーンカードも取得されたということで、日本に帰ってくるつもりはないですか。

M: 機会があったら帰りたいとは思いますが、それが長期に住むことになったら、ちょっとどうなのかなって思っちゃう部分もあります。夫があまり順応性のあるタイプじゃないし、彼は日本人じゃないので、日本にいたら彼がきついんじゃないかなって思います。でも逆にもし私が、彼のことは無しとして帰るとしたら、東京じゃなくて、違うところに住んだりするのがいいかな、とちょっと思いました。京都とか、あるいはもっと田舎の方、例えば何となくですが、岡山の田舎の方とかにちょっと住んでみたいかなっていうのはありますね。

K: それはどういった理由で?

M: 東京からそのままニューヨークに来てずっといるので、都会は想像ができるし、アメリカの田舎にはあまり惹かれないんです。日本の田園風景みたいなところを美しいと思うのですが、成田空港から新宿にNEXで帰るときに、車窓から風景を見るのが好きなんですよ。結構あの辺はまだ田んぼがあってのどかなのに、そういう中でも看板があったりして、「おお」とか思ったりするんですけれどね。そういうことが逆に新鮮な感じがするので、そんな日本のもっと古い部分を改めて体験したいかなと思ったりします。

K: それはやっぱり自分の制作ありきで。

M: ありき、でしょうね。あの、シルクは結構制作場所が大変なので、そういう田舎にいる間は、もうちょっとドローイングとかそういうものが主体になるのかもしれないですけれど。

 

留学という経験

K: 留学して良かったことと思うことを教えてください。

M: たくさんありますけれども、人間として成長したというか、あと作品も本当にこの体験がなければ、ここまでこういう風に作り続けることはなかったと思うので、とても良かったですね。

K: 自分の世界が変わったと?

M: 自分の国を外側から客観的に見る、他の世界の人々、世界の国がどういう風にそれぞれ生活してるのかということをリアルに体感するということは本当に貴重な経験でした。機会があるなら、皆さんできればいいなと思うぐらいです。

 

留学という経験

K: では、最後にムサビの後輩へのアドバイスなどあったらお願いします。

M: 私が留学した時と今の日本では全然景気も違うし、インターネットなどそういったことも全く違うので、一慨には言えないと思うのですが、もし機会があったら本当に留学したり、留学っていうことじゃなくても、1年でも半年でも海外に住んでみて、生活してみるというのはとてもいい経験になります。例えそれが制作目的ではなくても、貴重な人生の時間になると思うので、もし機会があったら、そういうことされたらいいかなと思います。あと、制作はいつでも始められるし、止めてもまた再開できる、ムサビで何か物作りに関わったことはとても貴重な体験だと思うので、何か事情があっていったん止めたりするようなことがあっても、また創りたい気持ちになることがあれば、制作に向かって欲しいと思います。

K: なるほど。今日はお時間ありがとうございました。

M: ありがとうございました。

 

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