2006年度に発足した「国際交流プロジェクト」は、国際交流を大学としてサポートし、個人や学科の経験を大学全体の資産として共有することを目指す制度です。海外の教育機関との共同プロジェクトを通して、新たな美術・デザイン教育の方法論を模索するとともに、本学の教育の在り方を世界に発信します。海外を訪れて現地の学生とともに制作する。そこには、国籍や専攻を越えて語り合う機会が広がっています。また、訪問教授制度や産官学共同プロジェクトなどとの、有機的な連携や相乗効果も期待されています。

2024年度採択一覧

第3.5回ラサ&ムサ映画制作ワークショップ@MAU
(協定校プロジェクト)

交流機関 ラサール・カレッジ・オブ・アート
実施研究室(代表者) 映像学科(小口詩子教授)
渡航先 日本
実施期間 2024年6月3日(月)~8日(土)
内容 ラサール・カレッジ・オブ・アートと武蔵野美術大学の学生による共同短編映画制作ワークショップ。
  • 事前講義として浦田秀穂氏(撮影監督/ラサール芸術大学教授)の課外講座と撮影照明に関するマスタークラスの特別講座を実施。
  • プリプロダクション:両校学生間でオンラインによる事前打合せをしながら、企画プレゼン〜決定、脚本執筆〜検討、スタッフ編成、ロケハンやキャスティング候補探し〜決定、制作資料作成〜共有。現地日本での準備はムサビ側で進める。
  • プロダクション:ラサールの学生たちの日本滞在期間中(6月3日〜8日)に撮影〜仮編集〜試写を行う。
  • ポストプロダクション:両校学生がオンラインでやりとりをしながら、役割分担でカラーグレーディング、整音、仕上げまでを協力して実施。
  • 上映公開:成果物は両校およびオンライン公開で上映する。

Find a treasure in Tokyo
(協定校プロジェクト)

交流機関 バンドン工科大学
実施研究室(代表者) 芸術文化学科(佐々木一晋准教授)
渡航先 日本
実施期間 2024年7月1日(月)オンラインオリエンテーション
2024年7月8日(月)オンラインディスカッション
2024年7月15日(月)~7月19日(金)本学にてワークショップ
内容 武蔵野美術大学、バンドン工科大学双方の学生がチームを組み東京の街を調査し、ディスカッション、デザインワークを通して発表する。昨年度バンドン工科大と行った協定校プロジェクト Find a Treasure in Tokyo では両大学の学生による独自の視点での「東京」を発見→表現へとつなげることが5日間の短期間であったが達成できた。今年度も同時期に2回目のワークショップを同様のテーマで行う。異なる文化での視点が重なり合うことで東京に潜む価値を再発見し、デザインの可能性を探ることを目的とする。

Cross-Cultural Materials Study
(協定校プロジェクト)

交流機関 実践大学
実施研究室(代表者) 空間演出デザイン学科 (安藤北斗准教授)
渡航先 台湾
実施期間 2024年8月3日(土)~8日(木)
内容 台北市近郊でのフィールドワーク、および実践大學の学生とのワークショップを通し、マテリアルの新たな視点と価値を再発掘する。
  • 事前に実践大學の担当教授よりオンラインでのレクチャー。台湾のマテリアルについてインプットし、各自デスクトップリサーチを行う。
  • 台湾到着後、各自フィールドワークを行い、現地での事前調査を実施。資料にまとめる。
  • 両大学合同のワークショップ。日本と台湾の素材の差異を発見し、再編集。実践大學のファシリティを活用しながら、新たな素材の魅力を引き出しプレゼンテーションを行う。
  • 最終日に両校の教員によるレビューを実施。

Bamboo and Rattan Design Workshop in Indonesia
(協定校プロジェクト)

交流機関 バンドン工科大学
実施研究室(代表者) 工芸工業デザイン学科(伊藤真一教授)
渡航先 インドネシア
実施期間 2025年2月18日(火)~3月2日(日)
内容 本プロジェクトは2007年から現代GP,国際交流プロジェクト、 2018年度から協定校プロジェクトとして行われているバンドンエ科大学とのワークショップである。 竹およびラタンを素材とした包括的に非木材植物素材を利用したデザインの可能性を探ることを目的とする。 代表者の工芸工業デザイン学科伊藤教授と基礎デザイン学科板東教授の担当による英語による造形総合Ⅱ類科目 Bamboo Designingを受講した学生の英語を使用したプレゼンテーションの実践の場となることも大きな目的である。
*報告冊子あり

Global Design Initiative Workshop Cologne 2025
(協定校プロジェクト)

交流機関 ケルン・インターナショナル・スクール・オブ・デザイン、実践大学、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校、ラサール・カレッジ・オブ・アート、上海視覚芸術学院
実施研究室(代表者) 空間演出デザイン学科(安藤北斗准教授)
渡航先 ドイツ
実施期間 2025年2月15日(土)~2月22日(土)
内容 2014年2月に開催したGlobal Design Educational Forumにて発案・合意を得た5大学が持ち回りで主催している国際ワークショップ。「GDI Workshop 」と名付けたこのプロジェクトは、5つの協定大学からそれぞれ選抜された学生が、参加校の地域文化と社会状況を観察し課題発見し、協同してグローバルなテーマに取り組むプログラムであり、異文化的相互作用における学びの探求、デザインにおける物語性(ナラティブ)を理解すること、資源としての文化的事物や態度、場所がデザインとしてどう変容させることができるか、そして、新しい世代のデザイナーたちが、彼らの価値、向上心、関心に対して洞察を得ることが目的である。今回は招待校の上海視覚芸術学院を加えた6大学の代表がケルンに集い、ワークショップを実施する。 Global Design Initiative

2025年3月24日更新