井下紗希（油絵学科4年）
長い期間で3つの小・中学校を行き来し、内容も盛りだくさんの日程でしたが、北海道の美しい自然に囲まれながら、関係者の方々やメンバーに恵まれ、濃く充実した時間を過ごすことができました。様々な授業を通して、子どもたちの表現力や純粋な感性に驚かされ、また私たち学生自身も、それぞれの専攻や得意分野を生かし、チームワークを発揮することができたと思います。個性の全く違う学生同士が力を合わせたときのエネルギーの大きさを実感し、同時に美術教育の現場においても、児童や生徒一人一人の個性を引き出し、伸ばすことが重要だということを改めて実感することができました。

新根日和（視覚伝達デザイン学科3年）
リーダーとして参加するのは初めてだったのですが、事前に八戸を訪れて学芸員の方や小学校の方と打ち合わせをしたり、初めて対話型鑑賞に参加したりと自分自身勉強になることが多かった旅ムサでした。2泊3日で黒板ジャックと対話型鑑賞を行うというなかなかハードなスケジュールでしたが、たくさんの児童たちと交流することがとても楽しく、有意義な時間を過ごすことができました。

阿部穂香（芸術文化学科3年）
このプロジェクトでは、制作者である学生が独自に作品制作をするのではなく、地域と関わりながら作品を制作します。伺ったお家の方が公開制作に見に来てくれたり、取材が終わった後にご飯に呼んでくださったりと、取材と制作を通して、新たな交流の場が生まれていることを実感しました。我々美術を学んでいる学生が、地域のために何ができるのかを改めて考える機会となりました。

田中沙季（油絵学科4年）
スケッチ大会初参加の6名で「森に海をつくろう」というワークショップを行いました。ロバやイグアナなど普段見ないような動物がいることさえも抵抗なく受け入れてしまう子どもたちは、驚くほど自然に制作に入り込みます。素材の使い方を伝えると、あとは各自思い思いの制作に取り組んでいて、自分たちもこうありたいなと思いました。手探りのワークショップではありましたが、学生も参加者も楽しめる時間になりました。

蜂須瑚々（日本画学科3年）
旅ムサステイは初めてで緊張と好奇心が常にありました。交流を通して美術に触れてもらうという企画として博物館の中で公開制作を行いました。事前に打ち合わせを重ね、学生として展示に大きく関わせていただきました。いつもとは違う場所で描くこと、交流を通して作品を作り上げることは新鮮で普段とはひと味違った制作風景でした。また地元の方との会話や滞在中の出来事すべてが暖かく忘れがたいものになりました。この経験を今後の活動に活かしていきたいです。