2023年度 武蔵野美術大学 履修証明プログラム
「価値創造人材育成プログラム(Value Creation Program)」
アート&デザイン教育から「創造的思考力」を獲得し、ビジネスへの実践方法を学ぶ履修証明プログラム。
【厚生労働省特定一般教育訓練講座指定】
ビジネスにおいて、何が課題なのかわからない。
「VCP」は、必須スキルである課題発見力と課題設定力の獲得に、講師とメンターが受講生にコミットします。多様な業種から参加者があつまり、組織の枠を超えたネットワークを構築し、ビジネスの幅が広がるチャンスになります。
本プログラムは、学校教育法第105 条及び学校教育法施行規則第164条の定めによる「履修証明プログラム」です。
VCP Schoolオンライン説明会について
オンライン説明会は終了いたしました。
録画の視聴をご希望される方は、市ヶ谷キャンパス事務室までお問い合わせください。
市ヶ谷キャンパス事務室 e-mail:ichigaya_campus@musabi.ac.jp
VCPについて
デザイン思考やアート思考といった特定の思考法にとらわれず、本学が90年以上続けてきた造形教育で得た知見を最大限活用し、多様な視点を調和・統合させることを通じて、新たな関係性を⾒いだすPBL型プログラムです。
10日間のプログラムを通して、新規事業を創出するための視点や考え方を得ることが可能となります。
創造的思考力の基礎教養の習得
創造的思考力に取り組むため、美術に関する歴史や哲学など創造的思考力の基礎教養を習得します。
創造的思考力の基礎の習得
プログラムの前半では、「創造的思考力」の基礎となる「観察力」「批判力」「構想力」を習得するためのワークショップを行います。
非言語化された作品および言語化された作品の意図・背景等を用いて、自らの表現・思考過程を他者に伝えることにより、多様な視点、気づきを得ることが可能となります。
創造的思考力の実践演習
プログラムの後半では、他業種他分野が交じるグループに分かれてグループワークに取り組みます。実践的に課題発見力から価値創造力を体得することを目的とします。
クリエイティブ領域で活躍する人材による多様なメンタリングを複数行われることが本プログラムの特徴です。
プレゼンテーションと講評
最終日には全グループのプレゼンテーションと講評を行います。講師陣やメンター、参加者からの多面的な評価を通じて、成果発表に留まらない本質的な「美術」の力を用いた事業創造力の習熟度を確認できるプログラムとなります。
各回ともに、メインとなる本学教員・講師やアーティスト、企業等の人材による講義(インプット)を行った上で、ワーク(アウトプット)を行います。
本プログラムは、文部科学省職業実践力育成プログラム(BP)に認定されております。
また、厚生労働省特定一般教育訓練講座にも指定されており、一定の条件を満たした場合、受講費用の40%が修了後にハローワーク(公共職業安定所)より支給されます。手続きには日数が掛かりますので、受給を検討されている方はお早めに詳細をご確認ください。
求める人材
- 企業等において、新たな事業やサービスを開発・提案しようとする人
- 組織等において次世代のリーダー候補となる人
- スタートアップ経営者
- 地域の課題に取り組む行政関係者
- 既存のビジネスモデルにおいて課題を持ち、新規事業を起こそうとする人
- 創造的思考力を用いて、社会的イノベーションを起こそうとする人
得られる力/目指す姿
- 価値創造力:新しいビジネス、事業(価値)を創造できる。
- 課題発見力:身近なところを観察し課題を見いだせる。複雑な課題から本質的な課題を見いだせる。
- リーダーシップ力:クリエイティブ思考を用いて社会、企業等を牽引できる。
- 表現力:アイデアを他者に、的確に伝えられる。
- 構想力:複雑な課題の解決を、アート、デザインの手法で解決できる。
実施概要/お申し込み
実施期間 | 2023年12月2日(土)〜 2024年3月2日(土) 各週土曜日 10:00-17:00(6時間)×10週 12月2日(土)・9日(土)・16日(土)・23日(土) 1月13日(土)・20日(土) 2月3日(土)・10日(土)・17日(土) 3月2日(土) |
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会場 | 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス(〒162-0843 東京都新宿区市谷田町1-4) *新型コロナウィルス感染症の状況に応じてオンライン併用を検討 |
受講料 | 350,000円(税込) |
履修資格 |
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修了要件・履修証明 | 原則としてすべての対面授業に出席し、履修。 これらを合計60時間履修し、最終プレゼンテーションにて発表し、合格した受講生には修了を認め、学校教育法に基づく履修証明書を交付。 |
募集人数 | 25名 |
募集期間 | 2023年9月15日(金)~11月10日(金) |
お申し込み | *受付は終了しました |
書類選考結果通知 | 2023年11月17日(金) |
プログラム内容
Day | 目的 | 内容 | 詳細 |
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12月2日(土) 6時間 |
創造的思考力の基礎教養の習得 | 前提講義 | 本プログラム全体の講義と、創造的思考力の基礎となる美術に関する歴史や哲学などに関する講義を受講 |
12月9日(土) 6時間 |
創造的思考力の基礎の習得 | 観察力を鍛える | 普段の自分の視点がいかに無意識の前提や制約に縛られているかに気づき、なにが見えていないかを知る講義およびワーク、講評 |
12月16日(土) 6時間 |
批判力を鍛える | 観察力で学んだことを踏まえ、新たな視点で他者に対して前提への「疑い」を誘発するために、どう仕掛けるかを考える講義およびワーク、講評 | |
12月23日(土) 6時間 |
構想力を鍛える | 時代認識、テクノロジー、メディア文脈を踏まえてものごとの新しい繋がりのあり方を構想する講義およびワーク、講評 | |
1月13日(土) 6時間 |
創造的思考力の実践演習 | 課題を設定する | チームで取り組むべき身近な課題の探索と発見を目的とした講義およびワークショップ |
1月20日(土) 6時間 |
視座を創造する | パーパスに関する講義およびワークショップ 自分たちがなぜそのテーマに取り組むのか、理由を言語化し、またメンター(デザイナー/アーティスト)へのオリエンテーション資料を作成 |
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2月3日(土) 6時間 |
コンセプトを開発 (メンター参加) |
コンセプト開発についての講義およびワークショップ 用意したプレゼンテーションを用いて共同ワークのメンターが参画し、メンターとともにコンセプトを開発 |
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2月10日(土) 6時間 |
コンセプトを開発 (メンター参加) |
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2月17日(土) 6時間 |
現実への展開をする | プレゼンテーションについての講義 開発したコンセプトをベースに最終プレゼンテーションに向けた準備を行う。 |
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3月2日(土) 6時間 |
プレゼンテーションと講評 | プレゼンテーション |
講師
- 長谷川敦士
HASEGAWA Atsushi -
武蔵野美術大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科主任教授。
1973年山形県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(認知科学/学術博士)。
2000年より「理解のデザイナー」インフォメーションアーキテクトとして活動を始める。
2002年株式会社コンセント設立、代表を務める。
国際的なサービスデザインの組織Service Design Network日本支部代表も務め、デザインの新しい可能性であるサービスデザインを探索・実践している。著書、監訳多数。 - 萩原幸也
HAGIHARA Yukiya -
1982年山梨県生まれ。2006年武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業後(株)リクルート入社。
リクルートグループのコーポレート、サービスのブランディング、マーケティングを担当。
武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所客員研究員。
武蔵野美術大学大学校友会副会長。
複数の企業のコーポレートブランディングや新規事業におけるブランド/デザインのコンサルも手がける。 - 岩嵜博論
IWASAKI Hironori -
武蔵野美術大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科教授。
1976年滋賀県生まれ。国際基督教大学教養学部卒業、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程、イリノイ工科大学Institute of Design修士課程、京都大学経営管理大学院博士後期課程修了。
博士(経営科学)。博報堂においてマーケティング、ブランディング、イノベーション、事業開発、投資などに従事した後現職。著書に『機会発見―生活者起点で市場をつくる』(英治出版)など。 - 石川卓磨
ISHIKAWA Takuma -
武蔵野美術大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科准教授。
1979年千葉県生まれ。2004年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。
美術家、美術批評家。
芸術・文化の批評、教育、製作などを行う研究組織「蜘蛛と箒(くもとほうき)」を主宰。絵画、写真、映像などの複数のメディアの関係性を捉え直す作品を制作している。アートと社会の接点を重視しながら、近現代美術をリサーチ対象にしている。 - 木原進
KIHARA Susumu -
1975年東京生まれ。
1998年多摩美術大学芸術学科卒業後、芸術家の専属スタッフとして、作品の制作支援/展示/販売、芸術学校等の運営に従事。2021年(株)梅ノ木文化計畫を設立し、高校や美術館等での先端技術活用やアーカイブ構築の支援、文化芸術に関わるプロデュースを行っている。アートプロジェクト〈引込線〉、アート・ユーザー・カンファレンス所属。2023年法政大学大学院連帯社会インスティテュート修士課程修了。 - 森田浩彰
MORITA Hiroaki -
1973年福井県生まれ。
2002年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジMAファインアート修了。生活の中で当たり前に存在しているが特に意識されない物事に注意を向け、それらの中に折り重なっているコンテクストや関係性を可視化させる作品を制作している。近年の主な展覧会に2017年「Triple Point of Matter」Fondation Fiminco(パリ)、2016年「Something to Something else」青山|目黒(東京)、2013年「Mono no aware: The Beauty of Things」エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルク、ロシア)等がある。 - 大久保あり
OOKUBO Ari -
アーティスト。
武蔵野美術大学油絵学科卒業。チェルシーカレッジ・オブ・アート&デザインにてMA取得。
主な展覧会「MOTアニュアル2022」(東京都現代美術館)、「パンに石を入れた17の理由」(2020, 3331 GALLERY|東京)、クリテリオム90『美術館の幽霊』(2015, 水戸芸術館)、「われらの時代 ポスト工業化社会の美術」(2015, 金沢21世紀美術館)など多数。表現メディアは、絵画、彫刻、映像、テキスト、パン、パフォーマンスなど多岐に渡る。他にイベントの企画・運営にも携わる。また、高等学校や武蔵野美術大学など美術系大学で教鞭をとる。 - 早川祐太
HAYAKAWA Yuta -
2010年武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了。 彫刻家。重力や空気、水の表面張力といった「現象」を取り入れ、彫刻やそれらを構成したインスタレーションの作品を制作。ものの所存に触れる試みとしての作品を制作している。都内を中心に展覧会多数。武蔵野美術大学共通絵画研究室非常勤講師。
- 百瀬文
MOMOSE Aya -
アーティスト。
映像によって映像の構造を再考させる自己言及的な方法論を用いながら、他者とのコミュニケーションの複層性を扱う。近年は映像に映る身体の問題を扱いながら、セクシュアリティやジェンダーへの問いを深めている。主な個展に「百瀬文 口を寄せる」(十和田市現代美術館、2022年)、主なグループ展に「国際芸術祭 あいち2022」(愛知芸術文化センター、2022年)、「フェミニズムズ/FEMINISMS」(金沢21世紀美術館、2021年)など。主な作品収蔵先に、東京都現代美術館、愛知県美術館などがある。武蔵野美術大学造形学部油絵学科講師。 - 木下令子
KINOSHITA Reiko -
美術作家。
武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。「うつろう時間の経過そのものを絵にすることはできるだろうか」を題材とし、支持体に現れる現象と霧状の絵具の吹き付けを掛け合わせた、筆を用いない絵画作品を主に手がける。現在、国内外にて発表(2023年AIFA/スイス等)を行いながら、武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科、東京造形大学美術学科の非常勤講師を務める。
修了者の声
VCPを受講した修了者から、受講のきっかけやVCPで得たこと、その後の業務での活用などをご寄稿いただきました。
お申し込みのご参考に、ぜひご覧ください。
修了者の声
お問い合わせ先
市ヶ谷キャンパス事務室
tel:03-5206-5311
e-mail:ichigaya_campus@musabi.ac.jp
協力:武蔵野美術大学校友会