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岩澤淳三郎 / 第7回受給生

油絵学科 2015年3月卒業ノッティンガム・トレント大学修士課程 MA Fashion Design2015年-2016年

写真:岩澤淳三郎

修士課程での学びとは

わたしが武蔵野美術大学にいたときは、主に制作を通して今を観察し、思考することに重点をあてていましが、こちらのNTUにきてからは、リサーチを通して今を捉えようとすることが比較的多くなりました。自分の作品がこの時代と環境に、一体どのような影響を与えるのか配慮しながら制作するためには、読んだり、書いたり、出かけて行って質問したりするといった、制作以外の情報収集が重要だと感じています。

ムサビとNTUを比べてみて

制作過程の記録がNTUでは重視されています。わたしは武蔵野美術大学にいたときから制作過程を大事に制作していましたが、その過程については講評会で口頭で説明するか、作品そのものに内包させるかして、 作品を評価する教員に表現していました。NTUではその過程をしっかり記録し、その過程を踏んだ証拠を残さなければいけません。それは自分の制作過程においてだけではなく、担当教員との面談についても同じで、どういう話し合いを行ったのか記録され保管されます。制作過程について話し合うことも比較的多いため、視覚的にそのプロセスを伝える必要がありました。制作の思考過程については、言葉ではっきり残すより、ぐじゃぐじゃっと曖昧にメモを残す方が調度いいなと思っていたわたしは、こちらの学びが始まった当初、そのような殴り書きのようなメモを見せながら話していましたが、今では誰が見てもわかるように記録しています。

日本とのギャップについて

幼少期にイギリスに住んでいたことがあるので、ギャップに驚くという経験はありませんでした

語学力とコミュニケーションについて

語学力については読解力と書く力がついてきたと感じます。リフレクティブジャーナルと呼ばれる日記の提出が毎学期あり、日々の成果物に対して自ら批評する機会が多いからです。自分が踏んだ制作過程について何がどうよかったか、これをこうしたらよかったかなどを英語で書く習慣が身につきました。