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授業科目の一環として、国内外のそれぞれの領域で活躍する専門家を訪問教授として招き、講義や講評会という形式で、特別授業が開講されています。これまでにも著名なアーティストやデザイナーの講演や講評会、公開シンポジウムなどが多彩に行われています。また、テーマを設定したワークショップや、学科の枠を超えた合同制作・講評会などの、実験的な試みもなされています。

訪問教授の紹介

■2011年度

RSchlemmer

氏名:Raman Schlemmer

国籍(居住国):ドイツ(イタリア)

所属機関職位:オスカー・シュレンマーアーカイブ・ディレクター

受入期間:2011年12月1日(木)~12月7日(水)

受入研究室(担当教員):芸術文化学科研究室(新見隆教授)

講義・指導内容:1)作家の遺族コレクション・アーカイヴの運営・管理
       2)展覧会、バレエ、音楽フェスティバル等の企画・運営
       3)ヨーロッパを中心にした近代美術・現代美術と、現代の美術館、美術界の活動・関係について

課外講座:モダニズムの夢、総合芸術への歩み-オスカー・シュレンマーの生涯と芸術-

氏名:Philip Samartzis

国籍(居住国):オーストラリア

所属機関・職位:ロイヤルメルボルン工科大学・准教授

受入期間:2011年11月7日(月)~11月11日(金)

受入研究室(担当教員):映像学科研究室(クリストフ・シャルル教授)

講義・指導内容:音に対する意識と知識を深める講義やワークショップ

課外講座:インスタレーション・アートに於けるサラウンド・サウンドと個人活動について

フィリップ・サマーティス氏は、電子音楽や従来の楽器を使用した作曲、サウンドインスタレーション、サラウンドサウンドなど、ニューメディアによる現代音楽の専門家である。数多くの作品を制作し、またキュレーターや審査員としてフェスティバルや展覧会の運営にも努めている。主に映像学科と視覚伝達デザイン学科の学生に、音に対する意識と知識を深める目的で講義やワークショップを担当していただいた。

Grosshans

氏名:Jenz Grosshans

国籍(居住国):ドイツ

所属機関・職位:ケルン国際デザインスクール・学長

受入期間:2011年10月17日(月)~10月22日(土)

受入研究室(担当教員): デザイン情報学科研究室(長澤忠徳教授)

講義・指導内容:デザイン・コンセプト演習

課外講座:ケルン国際デザインスクールの教育とその挑戦

ケルン国際デザインスクールの学長であり、エコ・デザインに関する共同研究やジャンルを横断するデザインのコンセプトメーキングを専門とする Prof. Jenz Grosshans氏を招聘し、短期間ながら、そのユニークなデザイン・コンセプト演習をワークショップ形式で体験学習する機会となった。また、ドイツの大学におけるデザイン教育の現状や、ドイツにおける国際化の状況を、ケルン国際デザインスクールの教育内容紹介とともに講じていただいた。

CToh

氏名:Christopher Toh

国籍(居住国):シンガポール

所属機関職位:ANT Industrial Design・クリエイティブディレクター

受入期間:2011年9月12日(月)~9月17日(土)

受入研究室(担当教員):基礎デザイン学科研究室(原研哉教授)

講義・指導内容:ミニマルな素材と要素のみで行う造形演習

課外講座:The Science of Object Design

「Science of Cooking」という課題で講義・制作・ワークショップが行われた。制作における技術的な指導に限らない、その真摯な指導には学生たちも熱意で応えるように指導を受けていた。

 

■2010年度

Rhodes

氏名:Nicholas Rhodes

国籍(居住国):イギリス

所属機関職位:Central Saint Martins College of Art and Design / Course Director

受入期間:2010年11月中旬予定

受入研究室(担当教員):デザイン情報学科研究室(長澤忠徳教授)

講義・指導内容:イギリスを中心とする新しいデザイン教育事例の紹介及びブランディングをテーマとするワークショップ

課外講座:Design, Sex, God & Luxury

デザイン情報学科の教育内容に関連するデザイン分野の欧州、特にイギリスを中心とする動向及び新しいデザイン教育事例の紹介及び、ブランディングをテーマとするワークショップを行った。

Pasternak

氏名:Maurice Pasternak

国籍(居住国):ベルギー

所属機関・職位:ecole nationale superieure des arts visuels de La Cambre(ラ・カンブル,ベルギー国立美術学校) / 教授

受入期間:2010年11月8日(月)~11月13日(土)

受入研究室(担当教員):油絵学科(版画)研究室(遠藤竜太教授, 水上泰財教授)

講義・指導内容:制作指導、ワークショップ

課外講座:《SOURCES,LANGAGES ET ESPACE》 「主題と媒体、そして空間-芸術作品はどのように生まれるのだろう」

Maurice PASTERNAK (モーリス パスターナク)氏は、ecole nationale superieure des arts visuels de La Cambre (ラ・カンブル,ベルギー国立美術学校)のデッサン学科教授を経て、現在は版画学科教授として教鞭をとりながら、絵画や銅版画によって現代の人間像を光と陰の中に描き、特にメゾチント技法による表現は国際的に高く評価されています。本学の版画専攻の学生対象には版画の技術と創造性についての観点から制作指導をしていただき、油絵専攻の学生対象にはデッサンに関する指導をしていただきました。ワークショップ、講評、講義等により海外の美術教育の一端に触れ、刺激的な授業が視野を広げる良い機会となりました。

Groh

氏名:Vladimir Groh

国籍(居住国):チェコ

所属機関・職位:陶芸家

受入期間:2010年10月18日(月)~10月23日(土)

受入研究室(担当教員): 工芸工業デザイン学科研究室(小松誠教授)

講義・指導内容:鋳込制作の手法

課外講座:チェコとヨーロッパ工芸の現状について

陶磁器制作独特の鋳込成形は世界各地で用いられているが、型制作や作業工程が日本と異なる。ヨーロッパにおける作品制作のワークショップを通して、この手法と表現の可能性を理解する。

また、制作の合間にチェコ陶芸の現状について、チェコ陶芸の歴史的背景と近隣諸国とのつながりについて等のレクチャーによって、チェコを中心としながらヨーロッパ工芸の現状を知ることで、日本の陶芸をグローバルな視点から捉え直し、これからの新しい表現の可能性を探る。

Toh

氏名:Christopher Toh

国籍(居住国):シンガポール

所属機関職位:ANT Industrial Design, Creative Director

受入期間:2010年9月13日(月)~9月18日(土)

受入研究室(担当教員):基礎デザイン学科研究室(原研哉教授)

講義・指導内容:ミニマルな素材と要素のみで行う造形演習

課外講座:Principles and methods of Creators and its impact on societies
              Who are the Future Creators in the 21st Century: The Artist, the Designer or the Scientist?

クリストファー・トゥー氏がシンガポール南洋理工大学にて展開している教育活動のうち、ミニマルな素材と要素のみで行う造形演習が2年次初頭のベーシックなデザイン演習として適している。

また、アジアにおいて、広く教育者の交流をはかっていくという視点に立つ場合、今後のシンガポールのデザイン教育のキーパーソンとして、連繋を持つにふさわしい人材と判断し今回の招へいに至った。

Schulze

氏名:Holger Schulze

国籍(居住国):ドイツ

所属機関・職位:ベルリン芸術大学 / サウンドスタディーズ教授

受入期間:2010年9月13日(月)~9月18日(土)

受入研究室(担当教員):視覚伝達デザイン学科研究室(寺山祐策教授)

講義・指導内容:サウンドスタディーズとアコースティックコミュニケーションについて

課外講座:聴覚経験と音響実践 サウンド・スタディーズ入門

シュルツェ教授は、コミュニケーションにおけるサウンドの問題を扱っています。彼は建築空間からデジタル・メディアに至る音響環境における、音の生態学と人間の聴覚知覚についての基礎研究に基づきながら、今日様々な領域で行われているサウンド・アート、サウンド・デザインの実践について極めて先端的な研究と実践教育を行っています。

それらを踏まえて今回の講義はサウンド・スタディーズにおける教育の報告としてサウンド・デザイン、サウンド・アート、音と建築(都市計画)そしてサウンド・ブランディング等についての紹介をしてもらい、音文化に関する研究、実践内容の現在を見渡せるようなものとなりました。

私たちの所属するヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン領域でもデジタル・メディアに連動するかたちでサウンド・デザインの必要性は近年、とみに高まっています。

すでに10年以上前からこの問題に取り組み様々な成果を上げているシュルツェ教授に今回講義していただいたことは学生のみならず、我々教員にとっても大変重要かつ刺激的な経験になったと思われます。

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氏名:Reyer Kras

国籍(居住国):オランダ

所属機関・職位:アウレリウス・デザイン企画 / 主宰

受入期間:2010年6月28日(月)~7月3日(土)

受入研究室(担当教員):芸術文化学科研究室(新見隆教授)

講義・指導内容:デザイン、建築部門のキュレーターの仕事についての講義等

課外講座:何故、オランダのデザインはユニークなの?—キュレーター、 インダストリアル・デザイナーの視点から

ライヤー・クラス氏はオランダを代表する近代美術館である、アムステルダムのステデリック美術館(市立美術館)のデザイン部門のキュレーターを長く務めてこられたデザイン蒐集、展示企画の専門家である。

また、ご自身もプロダクト・デザイナーとして、インゴ・マウアーなど、世界的に著名なデザイナーと共同制作をされたりして活躍され、現在はインドネシア、グルジアなど各国のデザイン・コンサルタントとして地場産業のデザイン育成に力を注がれている。

いっぽう、オランダを中心にイギリスなどで、デザイン関係の教育機関で「食卓を考え直す」、「老人のための自動車への乗車の補助器具を考える」など、ユニークなデザイン・ワークショップを行われている。

今回は、「デザイン、建築部門の、キュレーター」の仕事の実際を話してもらう講義授業と、「デザイン・マネージメント」の分野に興味のある学生に対して、ワークショップを行なっていただいた。
また、「デザインのミュゼオロジー、デザインのキュレーション」というかたちで、ご自身の、学芸員活動の実際を語ってもらい、同時に、オランダを中心とした、ヨーロッパの先端的、デザイン状況を伝えていただいた。

アジアやロシアとの地域コラボレーションの現状を伝えてもらいながら、「老人医療、介護、福祉とデザイン」、「デザインによる、地域の活性化」をテーマに、プロダクトのプランニングの基礎や、展覧会の企画のプランニングなどのワークショップを行った。

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氏名:潘 微(Pan Wei)

国籍(居住国):中国

所属機関・職位:書道家・芸術家

受入期間:2010年6月28日(月)~7月10日(土)

受入研究室(担当教員):共通デザイン研究室(小井土滿教授)

講義・指導内容:書とアートについて

課外講座:書と現代アート

漢字やひらがな等の字の書き方の習得は日本においては漢字教育の一環として小学校などの低学年における教育で触れるしか学ぶ機会がないのが現状である。

本学の学生もその例にもれず履修機会が少ないまま大学に入学して来ている。しかも現在の当大学においては日本語教育が留学生対象に開設されているが字の書き方についての科目開設は無いのが不思議である。

当研究室では課外活動などの授業外教育の一環として「書と現代アート」をテーマに字の書き方を短時間で習得出来る履修機会をここ4年間継続して開設して来ている。この開設講座は海外の学生には人気があり、課外終了後にはもう少し継続して学ぶ為の科目開設は無いのかとの要望が出されている。そんな問い合わせに戸惑うこととなり、講座開設の希望が日本の学生も含めて多数寄せられているのが今の教育現場の要望となっている。

別に留学生に限らず本学の学生にその履修機会を設けたいと考えたのが始まりである。現在の学内の授業内に訪問教授制度により中国伝統の墨書やそれを駆使して現代アートにまで進めることの出来る実技講座の開設を目途としている。

今回のワークショップも中国や日本の書道家にとっては書聖である王羲之や顔心卿の書の歴史をふまえて現代にアートとして展開可能な成果を体現出来る内容となった。