芸術文化政策は、重要な政策課題として認識され、人的、経済的、文化的な資源をいかに有効に結びつけて、新しい可能性を創造していくかが問われています。本コースは、アートとデザインを「政策」「文化」という総合的な視点から捉え直し、多様な概念、情報を体系化していきます。具体的には、社会と文化を結ぶ領域でのさまざまな活動や政策を学び、美術館、企業メセナなど、新たな文化活動の展開を研究します。美術史、現代芸術論、芸術社会学などをもとに、比較文化と比較文明学の方法を取り入れたマネジメントの理解と認識を高めます。レクチャーも含めて、国際的・地域的な調査研究を重視し、新たな価値観を形成して発信する文化と芸術を支える仕組みを考えます。

[コース別必修科目] 芸術文化政策特論Ⅰ/芸術文化政策演習Ⅰ/芸術文化政策特論Ⅱ/芸術文化政策演習Ⅱ

理念・教育目標

コース名にある「政策」とは、美術と社会をめぐる諸事象を支えている「思想・理念」、すなわちアート・ポリシーを指します。芸術文化を真に人々のものとするために、芸術を求める心や〈美〉のありかを広く探求しつつ、社会とアートの関わりを考察し、より高度なマネジメント能力と専門的な高い教養を身につけた人材を育成します。さらに、従来の芸術学や美術史的研究をも包括します。ちなみにここでの「文化政策」は、政府・自治体の「文化施策・方針(ガヴァメント・ポリシー)」を意味するのではありません。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

1、2年次を通して「芸術文化政策演習」と「芸術文化政策特論」を履修し、芸術文化の多面的なあり方と、現代が突き当たった芸術状況を皆と共に知識と経験を通じて考察します。カリキュラムには、比較文化や美術理論の講義、オムニバスによるテーマに沿ったディスカッション、テキスト購読、展覧会のキュレーションや冊子編集、論文執筆などがあります。さまざまな知見をつきあわせて、マネジメントの基礎をプロセスとして学ぶことができます。本学にはアートとデザインを専門に研究・制作する他コースがあり、本コースはそれを生かして、同じ教育空間で学ぶ学生・院生と交わり議論する実践的な学習になります。また、美術館やギャラリーを併設し、展覧会が常に開催されていますので、他大学とは違った現場教育の実際的な特長をもっています。

アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)

主に、学芸員、美術教育者、美術館教育普及、美術/デザイン批評、出版編集、アート/デザイン・マネージメント、学術研究者などを希望する、学習意欲の高い入学志願者を求めます。

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

所定の単位取得のほかに、1年次に、ディスカッションでの公開発表、学内企画展の組織化、プレ修士論文などの提出があります。2年次には、複数回の修士論文中間発表を行います。最終の修士論文は、40,000字以上、という提出規定があり、これらを総合して、修了認定の評価を行います。

芸術文化政策コースの教員、研究室スタッフは造形学部芸術文化学科の教員紹介ページをご覧ください。専任教員には詳しいプロフィールへのリンクもあります。

研究室サイト

芸術文化学科研究室の特設サイトもご覧ください。
芸術文化学科研究室サイト

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