デザインを総合・横断するコースです。デザインの各専門領域を、情報・通信をはじめとする技術革新や産業・生活構造、社会変革の中に位置付けながら、社会的・人間的・文明的な文脈において研究します。情報やメディアのためのデザイン、社会のためのデザイン、新たな研究領域における問題の発見や理解、批判、デザインの提案についても、問題を総合的に捉える柔軟な思考と方法論を身につけます。

理念・教育目標

大学院造形研究科修士課程デザイン専攻基礎デザイン学コースでは、デザインの各専門領域、広く造形に通底する問題、あるいはデザイン論、デザイン史、さらに形態や色彩についての諸説やその歴史を、今日の情報・通信をはじめとする技術革新や産業・生活構造に位置づけながら、社会的・人間的・文明的な文脈において研究します。現在顕在化してきている情報やメディアのためのデザイン、社会のためのデザイン、グランドデザインの領域においても上記の視点からさまざまな問題が発見され、新たな研究領域が拓かれつつあります。また、それらの問題に対する理解や解決、批判あるいはデザインの提案に対しては、問題を総合的に捉える思考と方法論が求められています。基礎デザイン学は、社会的・人間的・文明的な文脈の中にデザインの研究・応用領域を拓いていく創造的な研究領域であるといえます。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

大学院造形研究科修士課程デザイン専攻基礎デザイン学コースでは、2年間を通して、デザイン論特論を必修としています。その特徴は、デザインと美術に通底する造形の問題を歴史的な視点から批判的に検討することと、哲学と科学の方法論を記号論を中心として学ぶことにより総合的な視点を獲得することです。
デザイン理論演習では、専任教員により、以下のような専門的な指導を行います。

  • コミュニケーション・デザインの手法
  • デザインと科学を架橋する視点からの造形
  • 生活におけるデザインの源泉としての「美」や「魅力」の実証的な研究とデザイン
  • 表現の生成や構造に関する研究
  • 造形(形態と色彩)の水脈を探る思想と理論
  • インタラクションに基づくデザイン

アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)

大学院造形研究科修士課程デザイン専攻基礎デザイン学コースでは、教育目標に基づいて、デザインの理解を社会的・人間的・文明的な文脈に広く求め、逆にそれらの文脈の中にデザインの研究・応用領域を拓いていくことができる人材、また日常生活の中にそれを展開しうる人材、デザインばかりでなく、研究の視点によりそれらに貢献しうる人材を求めます。

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

大学院造形研究科修士課程デザイン専攻基礎デザイン学コースでは、カリキュラムポリシーに基づく授業を履修し、以下の内容が修士論文・修士制作に反映されている学生に学位を与え、修了認定をします。

  • 研究的視点に基づく制作、あるいは制作の基盤となりうる研究を行うことができる。
  • 社会的・人間的・文明的な文脈の中にデザインの研究と応用領域を自ら拓いていくことができる。

基礎デザイン学コースの教員、研究室スタッフは造形学部基礎デザイン学科の教員紹介ページをご覧ください。専任教員には詳しいプロフィールへのリンクもあります。

研究室サイト

基礎デザイン学科研究室の特設サイトもご覧ください。
基礎デザイン学科研究室サイト

入試情報