理念・教育目標
芸術文化政策コースでは、社会における芸術文化の多様なあり方や、社会に対するアートやデザインの意義をとらえ、芸術文化の社会での活用について研究・実践・表現等の活動ができる「芸術文化学」の高度な専門性を身に付けることを目指しています。
そのために、アート・デザインを基盤とした上で、芸術文化領域のプランニング・マネジメント・ミュゼオロジーを主軸として、下記の専門領域を中心に、それらを越境する学際的な観点から、理論と実践を通じて領域横断的に学修・研究します。
主な専門領域(50音順)
アート・マネジメント、アニメーション、印刷文化、ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン、映像デザイン、映像文化、エディトリアル・デザイン、絵画・立体造形、鑑賞教育、近現代美術、キュレーション、空間芸術、空間デザイン、グラフィック・デザイン、視覚文化、装丁、タイポグラフィ、地域文化、デザイン史、デザイン方法論、展示デザイン、美術館教育、美術教育、美術史、文化史、批評、表象文化、プロジェクト・デザイン&マネジメント、ポップカルチャー、編集、メディアの批評的実践
芸術文化学
人々が作品の創造や鑑賞などの行為によって心身の充実を追求する「芸術」と、精神的・身体的活動を通じて確立し、継承、変化させ続けてきた「文化」、その「芸術」と「文化」を社会にどのように活かすのかについて、領域横断的かつ実践的に研究する学問領域。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
本コースのカリキュラムでは、まず、芸術文化の現代の社会における多面的な状況と課題や可能性について、歴史的な観点を踏まえて把握するとともに、プランニング・マネジメント・ミュゼオロジーおよび芸術文化研究の多様な実践事例と手法の知見を深めることを目指します。その上で、調査・考察と論文執筆のための専門的な研究方法について学び、加えて、定期的な研究プレゼンテーションによって社会発信の意識を獲得します。
1年次は、前期・後期で、「芸術文化政策演習Ⅰ」と「芸術文化政策特論Ⅰ」で、幅広く多様な芸術文化の社会活用について講義・演習によって学ぶとともに、後期の「芸術文化政策演習Ⅰ」では、テキスト講読・論文執筆演習を実施してプレ修士論文提出により研究のための知識と方法論を学びます。2年次は、「芸術文化政策特論Ⅱ」でより専門的な芸術文化の社会活用の事例研究を講義で学び、「芸術文化政策演習Ⅱ」で各自の研究指導を演習で行って、研究成果を文字数40,000字以上の修士論文にまとめます。また、修了展で展示するための概要パネルも作成することで、効果的な発信の手法を実践的に身につけます。
アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)
探求すべき自己の研究テーマと、芸術文化に関する基礎的な専門性、社会に対する多様な関心を持ち、主体的な行動力によって専門性を高め研究を推進しようとする意欲のある志願者を求めます。
主に、芸術文化領域において実践と理論の両面を重視する、学術研究者、学芸員・キュレーター(教育普及担当者・エデュケーターを含む)、教育者、批評家、出版編集者、プロデューサー・ディレクター、コンサルタント、起業家、企業・行政・NPO スタッフ、アーティスト・デザイナー・クリエイターなど、修了後に芸術文化を社会で活かせる担い手を希望する人材を歓迎します。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
本コースでは以下のような学生に学位を与え、修了認定をします。
- プランニング・マネジメント・ミュゼオロジーの複合的な方法論と、芸術文化についての広範な知見をもとにした、芸術文化の社会活用に対する高い批評性を持った視点を獲得している。
- 芸術文化領域における学際的な観点と、理論・実践の両面を重視した越境的な方法によって、芸術文化の社会との関係性を踏まえた課題意識に立脚した、独自性のある研究と論理的な論文執筆を遂行できる。
- 自己の研究成果の社会的な意義を客観的に把握して、適切な発信と実践への活用を実現するための知識・能力を身につけている。
芸術文化政策コースの教員、研究室スタッフは造形学部芸術文化学科の教員紹介ページをご覧ください。専任教員には詳しいプロフィールへのリンクもあります。
研究室サイト
芸術文化学科研究室の特設サイトもご覧ください。
芸術文化学科研究室サイト
入試情報
芸術文化政策コースが実施する入試は以下のとおりです。 修士課程選抜