3年次 鎌倉コンプレックス

ケンチク遊具

ラワンベニヤ、アクリル板、塩ビ板|H250 × W900 × D600mm(1/60の模型サイズ)

鎌倉の街の結節点となる施設を設計する課題です。実際に街をリサーチすると、子どもが自由に遊べる空間がとても少なく、子どもと地域の交流や、親同士の交流も活発でないことが予想できました。そこで、子どもを中心に、親や友人、近所の人や観光客までもが利用でき、交流の場として機能する多目的空間を提案することに。「ケンチク遊具」は、江ノ島電鉄を眺められる大きな外部階段と、室内へ向かう大きな内部階段を組み合わせることで、各所にさまざまな遊びができるスペースが生まれ、建物全体が巨大な遊具となります。一見、複雑に見えるかもしれませんが、構造は単純で明確。誰が見ても面白く、わかりやすいと思える作品にしたいと思いました。思い浮かんだアイデアをかたちにする過程で別のアイデアが生まれ、それをかたちにする中でまた新しいアイデアが出てくる。手を動かすことの大切さや、こうしたプロセスを学べるのは「美大の建築」ならではの強みだと思います。(3年|荒木愛香)

3年次 都市の環境単位

BEND

スチレンボード、ジェッソ等|H350 × W700 × D500mm

吉祥寺周縁の界隈性を強化し、場所が持つ可能性を引き出せるような宿泊施設を提案するという課題です。まず疑問に思ったのは、「吉祥寺の街中に宿泊施設は必要なのか」ということでした。そこで、施設の敷地を井の頭公園の中に設定し、宿泊客だけでなく、公園を訪れた人も見て楽しめる、オブジェ的な建築を提案しました。直前まで取り組んでいたのが、内部空間と外部空間の間に位置する中間領域を考える課題だったこともあり、そのあいまいさをうまく落とし込めないかと考えていましたが、オブジェとしての魅力と空間としての面白さの両立を重視し過ぎて、宿泊施設としての機能が少し欠けてしまったことが反省点です。ただ、今回の作品に挑戦する中で浮かび上がってきた「半外部」は今の私のテーマになっていて、これからも突き詰めていきたいと思っています。建築は日常のすべてがヒントになります。ぜひ、たくさんのことに目を向けてください。(3年|佐々井歩)