建築設計基礎・図学・建築設計表現 1年次

山本莉花子『 通りぬける家』

前期に開講される【建築設計基礎】【図学】【建築設計表現】は、建築デザインの基礎や表現技法を学ぶ授業です。名作のトレースや小建築の設計を通して図面(CADと手描き)と模型表現を習得し、建築の構想から設計に至る方法を時代背景とともに研究します。

設計計画Ⅰ 1年次

石川直実・佐橋飄・藤田耀平・岩野衿花・武田涼花『 通る空間 溜まる空間』

大嶋笙平『 空とのカイコウ』

後期からは4年間を通して学科の中心科目となる【設計計画】(建築設計演習)が始まります。1年次の【設計計画】では、大学キャンパスを実測して建築のスケール感を把握し、原寸大のモックアップを角材で制作することで、構造・工法・空間の構成、環境の読み取り、身体感覚などを習得します。

設計計画Ⅱ 2年次

藤井康仁『outside corridor』

山田寛太『接続』

【設計計画Ⅱ】では、設計・デザインの基礎課程として、もっともベーシックな用途である住宅をはじめ、小規模公共建築や複合用途の建築の設計を学びます。私的空間から公的空間へ、単機能から複合機能へ、より規模の大きな建築を指向する流れの中で、地域の固有な生活文化・住環境の読解、木造建築の架構技法、建物利用者の諸活動を分析し、再編成する提案を含めた設計方法などを学びます。

設計計画Ⅲ 3年次

鈴木スタジオ/ガーウェン エリーシア・平野伶奈・勝岡萌・佐々木慧・中川拓海『フラット コダイラ』

源スタジオ/藤田耀平『都市のノイズ』

小西スタジオ/井上唯『Shell-Wood“シェルッド”』

菊地スタジオ/渡邉絵利加『山の自然と人々を繋げる』

3年次の【設計計画Ⅲ】はスタジオ選択制となります。担当教員が独自のテーマを掲げる8スタジオから、前期・後期で一つずつ選択し、本格的な制作を通して自分の関心のあるテーマを模索・発見します。また、講義科目では2年次までのベーシックな科目内容から、より実践的・専門的な知識を学びます。

  • 前期
  • ・鈴木スタジオ[小平市の公共空間を考える]
  • ・小西スタジオ[建築と構造の融合]
  • ・高橋スタジオ[社会と場所の関係から]
  • ・長谷川スタジオ[ ランドスケープデザイン、風景と私たちの営みの関係を探る]
  • 後期
  • ・布施スタジオ[建築空間の形式と可能性]
  • ・源スタジオ[モノからの建築デザイン]
  • ・菊地スタジオ[地形と建築の新たな関係]
  • ・土屋スタジオ[環境造形、アートの視点から]

卒業制作 4年次

金賞:井出彩乃『 Live on -場所性と共に生き続ける建築-』

新宿ゴールデン街、階段とギャラリーの提案。7 基の階段は、火災時消防車と接続し上から散水する設備。その壁柱は防火や既存建物補強に役立ち、光を反射し路地や室内に届ける。リセットではなく、すでにある場所性を守りつつ街を更新する提案として高く評価したい。(高橋晶子教授)*

銀賞:齋藤元希『孤島にて漂う~心の再興~』

東日本大震災の犠牲者を弔う場の提案。石巻市金華山を敷地に、日常と非日常による空間体験をさせることで現実と対峙させている。海、空への風景を多様に切り取るようにシーンの繋がりや見え方を丁寧にスタディし、動線に伴う空間の連鎖をひとつの建築として見事に統合した力作である。(布施茂教授)*

銅賞:鈴木真知子『茶室 -繭-』

茶道をたしなむ作者が、新しい世界に飛び出す直前のサナギがまとう繭をモチーフに、無数の白い毛糸によって茶室とアプローチの路地を作り出した。天窓から筒状に下がった白い垂壁(コルビュジェの言う「光の大砲」)から自然光が注がれ、白い毛糸がゆらぎあるやわらかな場を形成する。(高橋晶子教授)*

奨励賞:福田早也花『ステーション1:宮原坑』

世界遺産の三池炭鉱は、観光客が少なく、地域からも隔絶されつつある。それらの問題を解決し、外部の人々と地域住民の交流拠点として、また、産業遺産としても機能することを試みた作品である。地下水を象徴的に使い、さまざまな施設を点在させることで、過去を振り返りつつもまったく新しい場所の生成が可能になった。(長谷川浩己教授)

*『優秀作品集2017』より一部抜粋・編集