


|
映像学科のカリキュラムは、さまざまな映像の専門領域を包括的に横断しながら学びますが、最初から映画表現志望でした。といっても映画を撮ったことはなく、制作は入学後に始めました。一番納得がいっている作品は、3年後期に撮影したドラマ『不自由な日』。本当に強盗だったのか、強盗に似た人だったのか、見た人に決着を委ねるストーリーです。シナリオは、なんとなく思いついたのをメモしておき、それを読み返し、書き足していくうちにできあがることが多いですね。映像は、この作品に限らず、生々しい感じが好み。固定カメラで邪魔なものを一切排除して撮るというより、多少のカメラのブレはOKなドキュメンタリー風の絵です。でも、演出は自分で決め、現場の動きと画面に入ってくるものはきちんと把握し、その上でカメラの動かし方で生々しい雰囲気を作ることを目指しています。将来的には映画制作を続けていきたいし、ドキュメンタリーも撮ってみたいと考えています。
|
|
不自由な日 映像表現コース|ドラマ|30分 |

|
a huge girl 写真表現コース|400×400cm |
1・2年の必修授業はグループでの制作が多いので自然に学生間の絆が強くなり、3年で専攻分野に分かれても、互いの作品づくりを手伝うなど、つながりが継続していきます。そんな映像学科の3年次に行われる進級制作展は、かなり広くて、天井も高い12号館の地下展示室が会場です。ならば、この空間を最大限に活用でき、一番目立つ作品を作りたいと取り組んだのが『a huge girl 』です。どうせ巨大サイズにするなら、被写体も実物大とのギャップが激しいものがいい。そこで浮かんだのがフィギュア。これなら見下ろしていた側が逆に見下ろされる側になる不思議な感覚も与えられます。制作にあたっては、2年次のデジタル写真基礎で学んだ写真を分割撮影して合成するスキルが大いに役立ちました。この作品の後も引き続き大きなサイズの作品を制作していて、今は人を被写体にし、合成した時に生じる微妙なズレを目立たせ、時間の混在を表現する作品に取り組んでいます。 |