映像表現実習[進級制作展](3年次)

Infinity Moiré

木材、アクリルミラー、LED テープ、PET フィルム|H1130 × W1330 × D58mm

映像表現実習では各自が自由なテーマで制作し、3年生全員で展示の設営、運営までを行います。私は平面でありながら立体物のような物質性と空間性を表現することをテーマに、白線とLED で構成された1枚の模様が、奥行きを持って連続して見える平面作品を制作しました。個人的に取り組んでいた錯視に関する研究をヒントに、規則正しく分布する模様が複数枚重なったときに生じるモアレという現象を利用していますが、アクリルミラーを使うことで、1枚の模様だけで無限の奥行きを生み出しているところがこだわりです。暗い空間の方が見やすく、周りの景色が鏡に映り込んでしまうため、設営時にはほかの作品との調整に苦労したものの、グループでの展示についても考えるよい機会になりました。映像学科は、映像分野を含めた多彩なメディアに早い段階から触れることができる学科です。そうした経験を生かし、今後は立体作品にも取り組んでいきたいと考えています。(3年|高木福太郎)

映像表現実習[進級制作展](3年次)

little collections

アルミカップ、アルミ板、鉄、鏡、ブラックコア、プロジェクター、木材|H900 × W272 × D170mm

現実の世界とは異なる“どこか”から“なにか”を断片的に拾い上げる行為として、普段から身の回りの気になるかたちやものを写真や映像で収集してきました。今回の制作では、そうやって集めてきた素材を切り刻んで映像と3次元の物質に再構成し、さらにそれらを重ね合わせることで、目の前の空間に“なにか”を引っ張り出し、新しい質感を持った物質として立ち上がらせることを目指しました。これから自分が続けていくべき形式を確立できたと感じる一方で、この試みを“collections”として成立させるためには、もっと数を増やし、それぞれに名前も付けなければと考えています。半年近い制作期間の中で、作品に関係のあることからないことまで先生と対話を重ねられたことで、「くどいほど続けることの強み」についても意識的になれました。卒業制作では今以上のコレクションをお披露目できるように、やるべきことをしっかりと続けていきたいです。(3年|佐々木菜津子)