学科理念・教育目標

「デザイン情報学(Design Informatics)」は、“造形的デザイン行為”と新たな“情報構築による意味生成” というふたつの側面から、高度情報社会における「これからのデザイン」を開拓する理論と実践のためのフレームです。21世紀文明とその文化の可能性を探り、新たな表現=提案を通して、生活や社会環境を再編し、社会の関心をあるべき方向へリードするための新しいデザインを開拓することが、デザイン情報学の使命です。
激動する高度情報文明社会、グローバル経済社会に対応しながら、しっかりしたスタンスで次代を先導するためには、時代を読み解くための知識基盤や倫理観とともに、問題発掘から、調査分析、構想立案から提案への展開を駆動させる統合力としてのデザイン能力が要求されます。デザイン情報学科では、そのために、美術大学教育の伝統を踏まえながらもその枠を超えて、総合的な造形力と、テクノロジー、メディア、社会科学の学問分野を統合させた新しい創造領域の確立を目指し、「これからのデザイン」を構築・創出する「汎技術としてのデザイン知」を自在に生かすことのできる人材の育成を目標としています。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

デザイン情報学科では、創造と表現を尊重する美術大学の教育環境を存分に活用するとともに、高度化する情報環境や多様化する表現世界に適応することを目指します。本学科の科目群は、以下の方針に基づく理論科目と演習科目によって構成されます。

  1. 「何を問題とするか」という課題発見の態度の陶冶
  2. デザインと情報学のリテラシーの習得
  3. テクノロジー、新旧のメディア、社会科学など関連する諸領域の複合的な学習
  4. 造形表現力、コミュニケーション力の涵養
  5. 構想実現力としての統合的なデザイン力、プレゼンテーション力の習得と強化

アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)

デザイン情報学科は、時代の変容に敏感に反応しながら、新しいテクノロジーやメディアを取り込んだ“未知の創造領域” を開拓していく意欲に溢れた人材を育てています。そのために、造形表現の基礎力はもとより、言語コミュニケーション力や構想実現力に富んだ多彩な人材を集め、それぞれの個性と資質を互いに協調させ、創造的で国際的な自在性の獲得を目指す学生を求めています。また、本学科には、学内で唯一、高等学校教諭1種免許状「情報」の教職課程が設置されています。

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

造形学部ディプロマ・ポリシー(各学科共通)

武蔵野美術大学造形学部は、教育目標の実現のため編成されたカリキュラムのもと、設定された科目を履修し、卒業制作または卒業論文・研究を提出したもので、卒業に必要な単位を修得したものに卒業を認め学士(造形)の学位を授与する。具体的には、造形分野における独自の探求を行い、創造的な表現活動を実現するために、以下の7点をディプロマ・ポリシーとする。

  • 専門的な知識を理解し深めることができる。
  • 専門分野の基盤となる文化や諸科学について総合的に理解している。
  • 制作・研究を深め広げる技能を身につけている。
  • 他者に伝える表現能力および他者とともに考える対話能力を身につけている。
  • 批判的思考を働かせ、課題や主題を自主的に設定することができる。
  • 論理的思考・創造的思考を働かせ、独創的な課題解決の判断や構想ができる。
  • 制作・研究に幅広い関心と高い意欲を持ち、社会のなかで主体的に取り組むことができる。