基礎造形(1年次)

無題

段ボール|H700 × W450 × D2600mm

室内を動き回るコスチュームモデルを、段ボールを使って等身大で表現する課題です。素材の特徴を生かしながら、人体のやわらかさや動きを表現できないかと考えていたところ、目に留まったのが段ボールの断面でした。断面の波型がこの素材の面白さだと思い、段ボールを輪っか状に切って、ひたすら重ねていくという方法を思いつきました。特に工夫したのは、カッターの刃の入れ方です。角度を変えることで、波型や輪っかのかたちもさまざまに変化し、作品に動きを出すことができたと思います。こだわりを持って制作できた一方で、展示方法まで頭が回らなかったのが反省点です。展示となると、作品と空間との関係性も考慮する必要があり、簡単に習得できるものではありませんが、これからしっかり勉強していきたいと考えています。また、私たちが普段何気なく使っているものの中にも、面白い素材が転がっているというのは発見でした。今後の制作に生かしていきたいです。(1年|田中美帆)

彫刻J(3年次)

少年VOID

FRP、アクリル絵具|H1600 × W500 × D270mm

工芸工業デザイン学科で陶磁を学んでいましたが、工芸の枠を超えた立体作品に挑戦したいと思い立ち、3年次に彫刻学科へ転科しました。彫刻に対する考えや作風が定まらず、課題ごとに新しい表現を模索する中で、キャッチーで共有されやすいものを意識して制作したのが「少年VOID」です。昔から興味があったストリートキッズをモチーフに、彼らの不安定な心を表現するため、自己を俯瞰して見ているような表情やポーズにこだわりました。今になってみると、無意識に自分を投影していたような気がします。キャップのつばを付けるべきか付けないべきか、先生たちの間で意見が割れたとき、自分の中にしっかりとした考えがなく、ひとつひとつの要素に対する判断も大切にしなければならないと実感しました。現在は石粉粘土を使った立体や、映像、音にも取り組んでいます。残り少ない学生生活の中で、これからもさまざまな表現に挑戦していきたいです。(3年|大川原暢人)