岡村彩希Okamura Saki

駒沢オリンピック公園 総合運動場のサイン計画の提案New sign design for the metropolitan komazawa olympic park general sports ground

立体|スチレンボード、メディウム、ターフ、プラスチックThree-dimensional|styrene board, medium, turf, plastic120.0 × 25.0 × 25.0cm × 6点

本|紙Book|paper21.0 × 29.7cm 14.8 × 21.0cm 21.0 × 14.8cm

自宅近くにある駒沢オリンピック公園総合運動場は近年施設を改修し、より過ごしやすい公園になってきましたが、サインに関しては改善できる余地があると以前から考えていました。
小さい頃からずっと見てきたからこそ見えてきたサインの問題点や改善点をフォントやピクトグラム、サインシステムのあり方を通して新たに提案しました。また、実際にサインが設置されることを想定し、1/35スケールのジオラマを制作しました。

岡村彩希

岡村彩希の《駒沢オリンピック公園総合運動場のサイン計画の提案》は、サインデザインにおけるグラフィック表現のクォリティの高さと空間・環境計画における繊細なプロセスが高い評価を受け優秀賞に選ばれた。既存のデザインの意味を情報抽出し、総合的な視点で再構築し、リデザインを試みたデザイン情報学的なアプローチも優れており、展示方法も、パンフレット・ジオラマ模型など複数のメディアの特質を活かした内容になっていた。

デザイン情報学科准教授 白石学

加藤友季子Kato Yukiko

知らなきゃ損する! 名作民話40選You will lose, if you don’t know! A collection of 40 classic folktales.

日本名作民話20選Japanese 20 folktales collection.

本|紙Book|paper25.7 × 18.2cm

世界名作民話20選World 20 folktales collection.

本|紙Book|paper25.7 × 18.2cm

民話あれこれFolktale this and that.

本|紙Book|paper21.0 × 14.8cm

日本名作民話カルタJapanese Folktale Karuta.

箱、カルタ|紙Box, playing cards|paper19.0 × 14.6 × 5.7cm 7.5 × 5.4cm

世界名作民話カルタWorld Folktale Karuta.

箱、カルタ|紙Box, playing cards|paper19.0 × 14.6 × 5.7cm 7.5 × 5.4cm

ここ近年、子どもたちの民話に対する認知度が低下傾向にあるという。民話には教訓や道徳、その土地の習慣など忘れていってしまうには忍びないものが沢山詰め込まれている。そこで、様々な人に民話にもっと親しんでもらえるよう、日本と世界の民話教本と民話カルタ、民話の豆知識本を制作した。日本と世界、それぞれの民話の違いを楽しみ、その素晴らしさを知ってもらうための作品である。

加藤友季子

加藤さんは3年次から、いったい何点の民話のイラストを描いたことだろう。手は第二の脳だとするなら、そうした描く時間の持続が作品の発展と完成度の高さをもたらした。民話には人間の残酷さと希望とが埋めこまれ、物語の展開には日本と世界で違いもある。そうした風土の違いがイラストで適切に、さらには嬉々として描き分けられていることを高く評価する。読者の目線に立った編集も丁寧で、書籍、カルタ、パッケージと、自分の世界をつくりきっている。

デザイン情報学科教授 森山明子

荘司たまみShoji Tamami

玉響 木戸泉酒造とともにTamayura-Moment of Amber-Gift from KIDOIZUMI-sake brewery

本|紙、写真|上製本、はく押、エンボスBook|paper, photo|hardcover, stamping presses, embossing25.5 × 17.0 × 1.7cm × 3点

私は木戸泉酒造という日本酒の造り酒屋に生まれました。実家を離れた今、改めて自分のルーツである「木戸泉酒造」について、日本の伝統文化である「日本酒」について深く知りたいと思うようになり、卒業研究のテーマにこれらを選びました。玉響(たまゆら)とは、宝石が揺れるほんのわずかな時間のことをいいます。日本酒を味わうことは玉響の時間、わずか一瞬かもしれません。その一瞬きらめく味わいを造るために、磨き重ねた伝統と技術が凝縮されています。一人でも多くの方々に日本酒の素晴らしさ、木戸泉の魅力を伝えていきたいと考えてこの1冊の本に残しました。

荘司たまみ

自分以外、他のだれにも取り組めないテーマに行き当たる。これがオリジナリティーの高い作品をつくる一番の幸運である。蔵元に育った荘司さんは3年次でその幸運を引き寄せた。だからこそ、時間をかけた取材と緻密な紙面づくりができる。自分の気持ちに発して蔵元と日本酒を背負う重みに臆することなく、テキスト、写真、編集、デザインを一から、そして全部やった。ギフト本として出色の出来映え。苦労の跡をとどめず、ページを繰るごとに流れる空気感が好ましい。

デザイン情報学教授 森山明子

多田野正人Tadano Masato

SQUARE

写真|写真、Kパネル|紙、インクジェットプリントPhoto|photo, K panel l paper, ink jet print59.4 × 59.4cm × 9点

写真集|紙、インクジェットプリントPhoto collection|paper, ink jet print25.6 × 28.0cm

これは残像を使った写真表現の実験です。写真における残像の効果はビジュアルを複雑化していくものであり、撮影条件をよりシンプルにしていくルールをいくつか定めています。このルールによって残像が創りだす表現の効果が明確になっています。それがわかるのが、この写真群です。
残像は透明感溢れた画面を作り、現実の視覚では捉えることのできない繊細な色の混ざり合いを生み出します。色彩的にも造形的にも制限されたルールのなかで、残像が導いた世界を見てください。

多田野正人

写真というと、普通は見えるものをそのまま写し取ることを考えます。
しかしこの研究では、正方形に構成された色面を意図的にぶらして撮影することにより、静止状態では見えない色と形を引き出しています。一見、恣意的なグラフィック作品と思われるかもしれませんが、膨大な数の試行によって、おおよその結果が予測できる方法が確立されており、そのプロセスが評価されました。作者は出身地の冬、地吹雪の白い風景をイメージしながら、ひたすらカメラを揺らし続けたようです。

デザイン情報学科教授 佐藤淳一