大田暁雄

大田暁雄(おおた・あきお)
OHTA Akio

専門
デザインとプログラミング、ヴィジュアライゼーション
Design for Interactive Media
Graphic Representation
所属
視覚伝達デザイン学科
Visual Communication Design
職位
教授
Professor
略歴
2022年4月着任
1981年愛知県生まれ
芝浦工業大学大学院 博士課程工学研究科地域環境システム専攻単位取得退学
学位:修士(造形)
研究テーマ
ダイアグラム、主題地図を中心とした「アトラス」についてのデザイン学的研究。プログラミングを介したデザインの実践と、デザイン環境についての研究。脱カーニズム社会のためのデザイン。

武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業、同大学院造形研究科修士課程視覚伝達デザインコース修了。芝浦工業大学大学院博士課程工学研究科地域環境システム単位取得退学。
ダイアグラム・主題地図を中心とした情報視覚化の研究を行う。
「世界の表象:オットー・ノイラートとその時代」(武蔵野美術大学美術資料図書館、'07年)展示計画に参加。芝浦工業大学博士課程にて都市の視覚化について研究。
'15年に「武蔵野美術大学パリ賞」を受賞し、パリ国際芸術都市(Cité internationale des arts de Paris)に1年間滞在。以後 '19年までパリに拠点を置き、ダイアグラム・主題地図の資料研究を行う。
また、実践としてインタラクティブ・モーション・グラフィックス、デジタル・アーカイブ、データ・ヴィジュアライゼーション、ウェブサイト等のデザイン、プログラミングを行う。


研究・教育活動

展覧会「世界の表象:オットー・ノイラートとその時代」展示計画
武蔵野美術大学美術資料図書館、2007年

「アイソタイプ」の考案者として知られるオットー・ノイラートの回顧展。ノイラートを「ピクトグラムの創始者」から「ダイアグラムデザインの先駆者」として位置付け直し、その背後にあった国際主義的思想に迫る。

『世界を一枚の紙の上に 歴史を変えたダイアグラムと主題地図の誕生』オーム社、2021年
ダイアグラムと主題地図のルーツへと遡り、近代人が世界を図によって捉えようとした軌跡を辿り直す。ヨーロッパでの一次資料研究に基づいて、アレクサンダー・フォン・フンボルトからオットー・ノイラートまでの数百の図像群を体系づけた。

ダイアグラムデザイン教育(武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科、2019年度より)
図の制作を通じ、自らを取り巻く環境をよく理解し、また他者にも理解してもらうことを目的とする。データから視覚言語へと変換する過程で起こりうる様々な問題をクリアにしながら、適切で、また豊かな意味を持つダイアグラムを制作する。また、紙媒体だけでなくプログラミングを使ったインタラクティブなダイアグラム制作も行う。

伊林和香「湖沼における水面標高と水深」

中田竜成「東日本大震災における各地の最大津波高と死者数」

玉木まゆ「武蔵野美術大学構内の苔の分布と周辺の環境要因」

坂東亜須未「暦、生物、気温から知る日本季節の変遷」

長さくら「本塁打数と球場比較 2018」

寳田楓華「東武東上線で発生した人身事故について」

プログラミング教育
コンピュータを使って対話的な造形作品(モーション・グラフィックス、ダイナミック・ダイアグラム、デジタルアーカイブ等)を作るためのプログラミング教育を行う。

デザインワーク

展覧会「博物図譜とデジタルアーカイブ I-V」高解像度タッチパネル式画像閲覧システム/iOSアプリ「MAU M&L 博物図譜」2010-2012年
貴重な博物図譜の全頁スキャン画像をスムーズなインターフェースによって閲覧できるデジタルアーカイブシステム。「ページめくり」に代表されるような紙メディアを模したインターフェースとは訣別し、コンピュータならではの書籍の見せ方を追求。

印刷博物館常設展示用iPadアプリ「印刷工房の欧文書体アーカイブ」2020年
欧文活字コレクションをデジタルアーカイブとして公開するためのiPadアプリ。キーワード検索だけでなく、データベースから機械的に年表を生成する年表閲覧モードや、書体当てゲームなどを搭載。

都市シミュレーション+デザイン環境「QUE: Quantitative Urbanism Environment」2014年
都市計画スケッチと立地シミュレーションを連結し、設計者と住民をつなぐ新しい都市計画サイクルのためのツール(共同制作:水谷晃啓)

「CNC Chair——スケッチ入力による対話的な3Dモデリングツール」2020年
子供のスケッチに基づいて椅子をデジタル・ファブリケーションするワークショップのためのiPadアプリ(共同制作:豊橋技術科学大学 水谷晃啓研究室)

その他の主要な論文・著作・論文

単著論文

  • 「2100年の視覚的思考に向けて」『ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン・スタディ──視覚伝達デザイン学科研究室が目指すもの』武蔵野美術大学出版局、2022年、pp.214–215
  • 「形象化された世界──《都市の記述》とその表現」10+1(オンライン、特集:都市をいかに記述するか)、LIXIL出版、2018年
    https://www.10plus1.jp/monthly/2018/10/issue-03.php
  • 「アトラス考:生態学的世界観の視覚化」『アイデア』vol. 378–386、誠文堂新光社、2017–2019年(連載全9回)
  • 「時空間的な環境認識の形成に果たす視覚的表象の役割とその可能性」『武蔵野美術大学研究紀要』no.44、武蔵野美術大学、2014年、pp.67–80
  • 「オトレとノイラート:普遍教育と『新世界図絵』計画」『世界の表象:オットー・ノイラートとその時代』展図録、2007年、pp.118–124

共著論文

  • 大田暁雄、三中信宏、中野豪雄「『世界を一枚の紙の上に』刊行記念鼎談リポート 世界に道しるべを示すために」『アイデア』vol. 397、2022年、pp.141–148
  • 大田暁雄、河野通義「タッチパネル閲覧システムから『MAU M&L 博物図譜』開発まで」『武蔵野美術大学コレクション博物図譜 ─デジタルアーカイブの試み─』朝倉書店、2018年、pp.478–475
  • 八束はじめ+大田暁雄+金子祐介+唯島友亮+水谷晃啓+福島北斗「[図版構成]Tokyo Metabolism 2010: 50 Years After 1960. Encyclopedia vol.1」『10+1』vol.50(特集: Tokyo Metabolism 1960-2010)、INAX出版、2008年
  • 福島北斗+唯島友亮+大田暁雄+坪井宏憲+太田口絢子+真喜志康功+金子祐介「[図版構成]COMPARISON THREE MEGAREGION CITIES: TOKYO, HONGKONG, SINGAPORE」『10+1』vol.50(特集: Tokyo Metabolism 1960-2010)、INAX出版、2008年

講演・シンポジウム

  • 招待講演《視覚的表象と「生態学的」な世界観》日本生態心理学会第9回大会 2022年3月20日、オンライン鼎談《『世界を一枚の紙の上に』刊行記念 大田暁雄×三中信宏×中野豪雄トークイベント「《世界の視覚化》への誘い」》2022年1月22日、オンライン
  • シンポジウム《オットー・ノイラートと世界の表象をめぐって》2007年10月7日、武蔵野美術大学美術資料図書館