椛田ちひろさん(2004年大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コース修了)の作品が装画として使用された『歴史的世界へのアプローチ』が出版されました。詳細はリンク先をご参照ください。
- タイトル
- 『歴史的世界へのアプローチ』
- 著者・編集
- 春田直紀 /新井由紀夫/D.Roffe
- 刊行日
- 2022年1月20日
- 出版社
- 刀水書房
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歴史学者・鶴島博和氏は歴史的世界を「漆黒の無限の闇のなかで、運動する無定形の実体」、また、「史料という灯りをかざすと、ぼんやりと浮かび上がってくる蠢くもの」と例え、それら無定形なものから時代と地域を再構成する試みが歴史学であると言ったのだそうです。この氏の言葉と椛田の制作コンセプトとに通ずるものを感じたことが装画に選んだ理由であると伺い、とても嬉しく思いました。今回表紙に使われた「観測」という作品は触れることのできない宙の世界の観測記録を元にしたものですが、観測という行為は、そのように考えれば歴史学を行うのと近い行為なのかもしれません。(椛田ちひろ)
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