第42回イメージライブラリー映像講座「石岡良治+三浦哲哉 映画史講義 —何が「ハリウッド」と呼ばれるか」

日程 2015年6月29日(月)~2015年7月2日(木)
*時間は本文参照
場所 null、武蔵野美術大学 美術館ホール

第42回イメージライブラリー映像講座

本学美術館ホールにて開催される、第42回イメージライブラリー映像講座のお知らせ。

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講座内容
現実の事件や災害などを前にして、繰り返し囁かれる「まるでハリウッド映画みたいだ」という言葉。しかし、では「ハリウッド映画」とは何だろうと考えてみると、その内実をとても一言では説明できないことに気づきます。ハリウッドは20世紀の映画産業を牽引し、世界中の視覚文化や消費文化に多大な影響を与えてきました。その長く複雑な歴史を知ることは、映画だけに留まらず、現在のわたしたちを取り囲むあらゆる視覚芸術・娯楽作品を読み解く手掛かりとなるでしょう。
本講座では、ハイカルチャーとサブカルチャーの垣根を越えて縦横無尽な批評活動を展開する石岡良治氏と、明快かつ大胆な切り口で「映画とは何か」を問い直す著作を発表している三浦哲哉氏を迎え、具体的な作品分析から出発して、広大なハリウッド映画の世界を案内していただきます。

上映スケジュール

2015年6月29日(月) 16:30- *開場16:00
『アバター』(監督/ジェームズ・キャメロン、162分、Blu-ray上映)

2015年7月2日(木) 13:30- *開場13:00
『インターステラー』(監督/クリストファー・ノーラン、169分、Blu-ray上映)

対談スケジュール

2015年7月2日(木) 16:30~18:30
*『インターステラー』上映後に座席の入替はいたしません。
登壇者 石岡良治(批評家)、三浦哲哉(映画批評家・研究者)

参加方法 入場無料・予約不要 学外の方もご参加いただけます
定員 約100名 *会場がL字型のため、大型スクリーンの鑑賞に適した席は約60席のみとなります。講演に関しましては、どの席も問題なくご聴講頂けます。
主催 武蔵野美術大学 美術館・図書館

講師プロフィール
石岡良治(いしおか よしはる)
1972年、東京都生まれ。批評家、表象文化論。青山学院大学ほかで非常勤講師。著作に、『視覚文化「超」講義』(フィルムアート社、2014年)、『「超」批評 視覚文化×マンガ』(青土社、2015年)。論考に「ミスター・DNAのインストラクション—『ジュラシック・パーク』と映画のメディウム」(『ユリイカ』2008年7月号)、「『グエムル-漢江の怪物-』の環世界」(『ユリイカ』2010年5月号)、「岩井俊二作品における印象の重ね書き」(『ユリイカ』2012年9月号)など。

三浦哲哉(みうら てつや)
1976年、福島県生まれ。映画批評・研究、表象文化論。青山学院大学文学部准教授。福島県内外での映画上映プロジェクトImage.Fukushima代表。主な著作に『映画とは何か──フランス映画思想史』(筑摩選書、2014年)、『サスペンス映画史』(みすず書房、2012年)、『ひきずる映画──ポスト・カタストロフ時代の想像力』(共著、フィルムアート社、2011年)がある。

上映作品の詳細データ
『アバター』
監督:ジェームズ・キャメロン
制作年:2009年
22世紀、人類はエネルギー問題解決のため、遠く離れた惑星ポリフェマスの衛星パンドラに眠る鉱物を採掘しようとしていた。パンドラにはナヴィという先住民が住みついており、この星の生態系を研究するグレイス博士は彼らとの交流を図る「アバター計画」を実施。元海兵隊員のジェイクが、急死した捜査員の兄に代わってその任務につくことになる……。世界中で興行成績の最高記録を塗り替え、3D映画流行のきっかけをつくったSF映画。

『インターステラー』
監督:クリストファー・ノーラン
制作年:2014年
近未来、地球規模での環境変化によって人類は食糧難に陥り、滅亡の危機に瀕していた。トウモロコシ農場を営む元宇宙飛行士のクーパーは、娘のマーフの部屋で起きる超常現象に隠されたメッセージを解読したことから、人類を別の銀河へ移住させるNASAの「ラザロ計画」を知る。彼はマーフの猛反対に遭いながらも、このミッションへの参加を決意するのだが……。科学考証へのこだわりや時間軸のずれを利用した物語が話題を集めたSF映画。

お問い合わせ先

武蔵野美術大学 美術館・図書館
小平市小川町1-736
tel. 042-342-6072(イメージライブラリー)

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