佐々木慶一 想画の花 展【cosmos】コスモス ―触れる風はいずこともなく揺蕩(たゆた)う花の遼遠(りょうえん)―

日程 2019年11月4日(月)~2019年12月1日(日)
9:00-18:00 *最終日は16:00まで
場所 旭ヶ岡の家 画廊(北海道函館市旭岡町78番地)

佐々木慶一さん(2011年芸術文化学科卒業)の展覧会のお知らせ。

佐々木慶一 想画の花 展【cosmos】コスモス ―触れる風はいずこともなく揺蕩(たゆた)う花の遼遠(りょうえん)―

佐々木慶一 想画の花 展【cosmos】コスモス ―触れる風はいずこともなく揺蕩(たゆた)う花の遼遠(りょうえん)―

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昨年から、北海道の檜山と青森県の上北、三八を旅して、各地に咲くまちの花をイメージした作品を制作しました。

風に揺れる花冠に地の表情を予感した機縁が、きっかけでした。現地では風物からおもむきを感受しつつ、また明晰に説明しがたい情調も覚えました。目視しうる距離に制作のモチーフ(対象)は現れました。しかし、対象の精華が生じている原点をはっきりと見つけることができない、というジレンマも抱いたのです。

そうした旅のさなか、いつか空を見上げました。陽光を浴び白い昼の月へ、時には月光に気を配り星雲の光を浴び、星の世界へ思いを馳せました。空の深層に存在している光の起点を内省してみました。

そして、地に舞う微かな風が求めるまでもなく光を伴い、花の傍らをくぐり抜けていく海峡の両半島を、私は想見しました。それは、いまだ知らない「コスモス」――宇宙――が呼応する、空と地の小景にふれ合う感触でした。

作家プロフィール
2003年 函館西高等学校卒業
2009-10年 パリ国立高等美術学校留学
2011年 武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科卒業
2013年 金沢美術工芸大学大学院芸術学専攻(修士)

経歴
2009-10年「Deux jeune à l’ENSBA」(日仏文化センター、パリ、フランス、2人展)
2011年 「宮殿の画家 ヴィジェ=ルブラン」(卒業論文、優秀賞、武蔵野美術大学)
2016年 「Impact Through Design」(作品招待、M. F. Husain Art Gallery、ニューデリー、インド)
2017年 佐々木慶一肖像画展「fragrance.f」(ギャラリー三日月、函館)
2018年 「日本の自然を描く」展(上位入選、上野の森美術館、東京)
     フランス・日本国際展「Esprit es-tu là ?」(展示、Design Festa Gallery、東京)
     佐々木慶一風景画展「partition」(旭ヶ岡の家画廊、函館)
2019年 「Festival d'Art sacré de Senlis」(選出、Les Poissons du Ciel、サンリス、フランス)
    「Desde/HAsia」(選出、SIN|CENTRO、ボゴダ、コロンビア、巡回展/コロンビア、ベネズエラ:パスト、イバゲー、ピタリトほか)

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