パンドーラー / Pandōrā

日程 2022年11月18日(金)~2022年12月4日(日)
8:30-23:00 *会期中無休
場所 堀川新文化ビルヂング(京都府京都市上京区皀莢町287)

佐藤祐介さん(視覚伝達デザイン学科卒業)の展覧会のお知らせ。

パンドーラー / Pandōrā

パンドーラー / Pandōrā

Visual design : Chikako Oguma(Art director / Graphic designer)

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昔から、神さまたちによって。
多くの禍(わざわい)がつくられてきた。
美しいものは、醜くても信じているから。
開けなければよかったな、そう思うことはないだろう。
パンドーラーがここに集まった時、未来への希望が残された。
Yusuke Sato

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ここから、希望が始まる

佐藤祐介の作品には、「女性のいる世界」を強く認識させられる。
わたしは女性だから、とくに意識したことはなかったが
女性がつくる曲線、視線、声、においなどが
なるほど、世界の空白をこのように埋めているのかと
過小でも過大でもない、その存在のサイズを、思うことができる。
よく知っているようで、知らない世界観なのだ。

パンドーラーとは、「すべての贈りもの」という意味で
ギリシア神話に登場する、人類初めての女性だという。
この世に禍をもたらした「パンドラの箱(壺)」は広く知られているが
禍や絶望の後、その壺に残ったエルピスの解釈には諸説ある。
一説には、パンドーラーが壺から出したそれこそが
未来を信じることができる、希望の始まりだといわれている。
小久保よしの(編集者・ライター)


協力:NEUTRAL・一般社団法人京都芸術文化リサーチ&コンサルティング・藤原製本株式会社・Potziland Records・SETENV

*11月18日(金)・19日(土)・20日(日)、25日(金)・26日(土)・27日(日)、12月2日(金)・3日(土)・4日(日)に作家在廊予定

階段ギャラリースペース、ウィンドウ・ディスプレイ、2階通路、カフェ&バー「SlowPage」店内など、堀川新文化ビルヂング全体で楽しめる写真展です。1階の大垣書店では、近年刊行された、小部数の特別な写真集を販売いたします。

Yusuke Sato / Photographer
1977年、新潟生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。在学中に「写ルンです」から写真を撮り始める。様々な旅から開催する写真展、美術家のインスタレーション、美術大学等、学校の広告撮影を続ける。2022年、Potziland Records より、自身6冊目の写真集「ad lib」を出版。

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