Chatter Box Ⅳ ―4人で手繰る性と美術―

日程 2024年3月25日(月)~2024年3月30日(土)
11:30-19:00 *最終日は17:00まで
場所 ギャラリー檜(東京都中央区京橋3−9−2 宝国ビル4F)

月兔(チンユウトン)さん(大学院造形研究科修士課程美術専攻版画コース修了)が参加する展覧会のお知らせ。

Chatter Box Ⅳ ―4人で手繰る性と美術―

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個展と座談会によって緩やかに連帯する4人の女性作家の展覧会“Chatterbox”の一環として開催。“Chatterbox”は、世代や経験の異なる女性作家たちとのお喋り(chatter)を通してそれぞれのディテールに迫り、途切れがちな女性作家の歴史や表現を繋いでいくものとしてメンバーを変えながら継続される。

ギャラリー檜eでは月兎の個展が開催される。月兎は女性の体に対する深い観察をテーマに制作する。本展では、通常意図的に隠されがちな部分―血管、しわ、疲労した顔など―に注目している。会場では自身の体を実験対象として露出、観察して作った銅版画、サイアノタイプ、水彩画約20点を展示。会場にて事前に行われた座談会の記録冊子を配布する。

月兎の創作は、女性の体に対する深い観察に焦点を当てたものである。特に、通常意図的に隠されがちな部分―血管、しわ、疲労な顔など―に注目している。月兎の体を実験対象として使い、露出し、観察し、最終的に自分の体を受け入れ、愛することは、恋愛に似た素晴らしい体験である。

創作のインスピレーションが枯渇した時、月兎は出産のことを考えた。恐れはあるものの、妊娠と出産がもたらす体の変化が新しい考えと絵画を刺激すると信じている―「私は、自分が確実に持っている唯一のもの―私の体を背負い、出産という冒険に勇敢に挑む。」

芸術創作を通じて、月兎は出産と老化が体と心に与える影響を表現したいと考えている。これらの体を介した経験がどのように私の生命への理解を深めるかを探求する。生を通じて生を考え、老いを通じて死を考えることは、月兎の人生で最も重要な二つの実験である。

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