環境芸術学会 第25回記念大会企画展 「つながりと発見」

日程 2024年12月8日(日)~2024年12月15日(日)
10:00-20:00 *最終日のみ17:00まで
場所 水戸市民会館(茨城県水戸市泉町1-7-1)

奥田祥吾さん(2008年大学院造形研究科デザイン専攻建築コース修了)が実行委員を務める展示のお知らせ。

環境芸術学会 第25回記念大会企画展 「つながりと発見」

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大会実行委員長 小佐原孝幸

創造のきっかけは、要素と要素の結びつきによって生じる「発見」にあると言われています。

かつて、アルキメデスは入浴時に「金の冠」と「水位」の関係性に気がつき、「エウレカ(わかった)!」と叫びました。この気づきによって、以降人類は溶かすことなく、金属の中に含まれている、金の含有量を知る術を獲得しました。
環境芸術学会設立25周年を記念して開催する水戸大会では、解放的な水戸市民会館の建築空間を全面的に活用した作品展示と関連イベントを通して、来訪者にとって、研究者にとって、新しい「つながりと発見」を生み出します。

水戸市は芸術文化創造都市を標榜しており、伝統文化の継承と新たな芸術文化の創造に取り組んでいます。とくに「水戸芸術館」「水戸市民会館」「京成百貨店」が連なるエリアは文化発信拠点「MitoriO(ミトリオ)」の愛称で知られ、水戸市民会館は、多様な人々が交わる文化交流拠点として位置付けられています。伊東豊雄の新たな代表作となったこの建築には、水戸市が標榜する伝統と先進性の融合を体現した一角があります。京成百貨店と水戸芸術館を接続する通路にもなっている「やぐら広場」です。どっしりした木製の柱と梁によって編まれた壮麗な架構は、日本建築の伝統技法と竹中工務店の先進技術が合わさることで実現しています。「かつて出雲大社に在ったと伝えられているやぐら造りの本殿とは、こういったものだったのではないか」と思いを馳せる空間です。

学会展では展示室だけでなく、共有空間にも作品を設置し、開かれた研究場を設えます。学会25周年にふさわしいこのステージで、会員の皆様の弛まぬ研鑽の成果が花開くことを期待しています。

主催:環境芸術学会
後援:茨城県 茨城県教育委員会 水戸市 水戸市教育委員会
水戸観光コンベンション協会
協力:公益財団法人水戸市芸術振興財団

大会組織
大会会長:高須賀昌志
実行委員長:小佐原孝幸
副実行委員長:小野裕子
実行委員:奥田祥吾、菖蒲澤侑、高橋綾、桜井龍、岡本晃樹、友部絢奈、田島悠史、宮本一行、船山哲郎

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