クラフトデザインⅥ(3年次)

想う姿

真鍮、銅、ステンレス、電球|H400 × W300 × D300mm

工芸工業デザイン学科は、1、2年生でさまざまな素材に触れ合う機会が多く、専攻に分かれてからもその経験を役立てられるのが魅力です。今回の課題は、特定の場所のため、または特定の場所から着想を得てデザインするというもので、私は故郷にある思い入れの強い「つくば VLBI アンテナ」をモチーフにしました。そのアンテナは解体撤去が決まっていますが、撤去されないとしたらこんなふうに残っていてほしいという想いをかたちにしています。実際のアンテナと同じように可動部分を設け、作品から落ちる影の見え方にもこだわりました。自分のつくりたい作品がどんなものなのかが明確になり、技法的にも真鍮の特性や扱い方への理解が深まったと思います。(3年|小川智恵)

インダストリアルデザインⅣ(3年次)

Balloon Speaker

ABS 樹脂、ビニール、スピーカー|H2200 × W800 × D800mm

ユーザーのライフスタイルから価値観を読み取り、新しいプロダクトを提案する課題です。音と人との関係をテーマに、公共空間で使うスピーカーを制作し、音楽を通して人と人とが緩やかにつながる仕組みも提案しました。「案出しの際は場面スケッチから製品スケッチまでたくさん描きなさい」と先生から助言を受け、実際に手を動かしながら制作を進めることで、普段私たちが無意識に取っている行動にこそアイデアの種が潜んでいることや、それを注意深く観察する大切さを実感できました。特別講師として来られた企業のデザイナーの方の「デザイナーに必要な能力は提案力ではなく選択力だ」という言葉も忘れずに、今後も制作に取り組んでいきたいです。(3年|千頭龍馬)

インテリアデザインⅥ(3年次)

STRIPE

ステンレス|H255 × W900 × D200mm

「本」を題材に、ものと周辺の空間と人をつなぐ造形を考える課題です。本棚をつくるのではなく、あくまでも人とものが存在する場としてのインテリアエレメントをデザインすることが課題の趣旨。そこで、読んだことのある本なら背表紙を見れば内容を想像できる人間の記憶力をヒントに、背表紙を下向きに並べて一部の情報だけを見せ、本の天地が整理された色として現れる構造を考えました。素材の選択や加工方法について、先生からアドバイスをいただけたことで完成度を高めることができ、課題に対する思考力もより深くなったと思います。人や空間のことまで考えてものをデザインすることの大切さを学べたのも、この課題での収穫です。(4年|キム ヒョンマン)